「新生児は妹?弟?生まれた🚼️途端に決めつけない世界へ!」トムボーイ talismanさんの映画レビュー(感想・評価)
新生児は妹?弟?生まれた🚼️途端に決めつけない世界へ!
妹のジャンヌ(かわいい!クリエイティブ!機転が利く!)、友達のリザ(人を見る目がある)、愛情たっぷり子どもを育てている両親。この環境なら賢く強く優しいミカエル/ロールは誰にでもある悩み多い思春期を過ごして、自信を持って自分を大事にする生き方ができるようになる。そうなって欲しい。
サッカー遊び観察の結果をミカエルが家で再現してみる場面は笑えた。1)男の子は暑くなったら上半身裸になるんだ!2)男の子は唾を吐くんだ!
印象的だったのは妊娠してた母親が出産し、ママが抱く新生児をジャンヌとミカエル/ロールが眺め赤ちゃんの様子がしばらく映るシーン。誰もその赤ちゃんの性に言及しない。観客もわからない。それが新鮮だった。そんなのどうでもいいことだな、と思った。
男の子、女の子、グチャグチャになって一緒に遊んでる場面は懐かしい。夏休みに宿題も塾もないのはいい。ママとパパがあんな風に子どもを抱きしめてくれて、運転席のパパの膝に乗っけてもらったり、ビール一口飲ませてもらう場面も懐かしい。
個室の子ども部屋の意味を改めて認識した。叱られたら行かなければならない、泣きたくなったらひとりになれる、パパやママに何かを訴えたり大事な話ができる。それ以外はこもらないでリビングやキッチンできょうだいや両親とくっつきあって遊んだりおしゃべりしたりご飯食べたり。家の鍵を貰うのは相応の年齢になったってことなのだろうから、ママもミカエル/ロールも誇らしく嬉しそうだった。ミカエルが後で紐を変えたのはかわいかった。
夏が美しかった。森の爽やかな香り、太陽が顔とか体にあたる熱さ、水に飛び込む気持ちよさ、走って汗だくになる感じ。全部が美しい映像から感じとれるようだった。
主人公、よくこれだけぴったりの子が居たなと思った。この子だからこそできた映画だと思うし、妹含めていいキャスティングだった。一緒に楽しい夏休みを過ごしたような気持ちになった。
別作品に頂いたコメの件てすが…
4大公害病の一つですが、日本でゴニョゴニョやってるその事実を海外に伝えた人がいたということを全然知らなかったので、なかなか興味深かったし、チッソのやり口がなかなか衝撃的でした。