「全てが捨てたものでもないが楽観的になるのはなかなか厳しい」ブルー・バイユー mikyoさんの映画レビュー(感想・評価)
全てが捨てたものでもないが楽観的になるのはなかなか厳しい
素晴らしい養父母もいるが、養子への家庭内暴力の話もよく聞く。法的手続レベルでも起きることがあるとは知らなかった。海外から子供を養子として迎えた時に、親がきちんと養子縁組の手続きをしないと子供は不法滞在者になる。物心ついた時から合衆国で育ったのに、ある日自分や結婚相手が不法滞在者と言われて退去を求められる。
観てる最中ずっと、これどうにかならないの?!と頭をグルグルした。どうにもならないし、転がってほしくない方向にも行く。その間主人公は今まで考えないようにしていた自分の出身地について思いを馳せるようになるし、また制御不能な運命について考えるようになる。
システムは彼を苦しめるけど、彼を愛する人たちが強いし希望をもらえる。多少は。
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