「青い入り江」ブルー・バイユー あささんの映画レビュー(感想・評価)
青い入り江
終始重たくシリアスなストーリー。本作で描かれるのはアメリカの移民や養子縁組の問題。アメリカで養子縁組された者の殆どが市民権を持たず実際に国外追放されている。エンドロールではその当事者たちが映し出され、この現実に驚きと怒りが込み上げてくる。
また本作のもう一つのテーマである“移民”。
ベトナム移民女性とアントニオの邂逅が印象的。とくに、水辺に揺られながら二人が向き合い会話するシーンは美しかった。
「バイク」「水」がよく出現する。
ラストシーンは見ているこっちが辛く、思わずもらい泣き。はぁ、やるせない。てか、アメリカの警察ってあんなんなの?あれで問題にならないの?胸糞悪いわ!
他の人が書いているように警察官二人の行動の描き方には粗さが目立つ。
ハッピーエンドではないからこそ、後に引く作品だ。
映像は美しく(ざらざらした質感も悪くはない)、スロージャズとの組み合わせもセンスの良さを感じさせた。
個人的な話だけど、監督兼アントニオ役のジャスティン・チョンがわたしの担当の美容師さんにそっくりで集中できなかった😅
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