「「もっと才能があったら良かったのに」という問いかけのひとつの解」ミラベルと魔法だらけの家 p.f.nagaさんの映画レビュー(感想・評価)
「もっと才能があったら良かったのに」という問いかけのひとつの解
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誰でも「もっと才能があったら良かったのに」と思うことがあるでしょう。その問題をはっきりと突きつけられて、背負っているのが主人公ミラベル。子供の時のミラベルが「お前はダメだ」と審判される場面で、かなしそうな顔で助けを求めるように見上げるところが涙を誘う。
ミラベル以外の家族がみんな魔法の才能を持っているという状況は、そうとうきつく耐え難いはず。ミラベルは明るく元気にしているが、屈折せずに育ったことが奇跡だと思う。
おばあちゃんが改心して、ミラベルのことを「あなたが生きているだけで良い」と認めてくれるという解決は納得できた。自分の子供、孫がいて才能がないと思っても(例えばどこかに障害があったとしても)、やはり生きているだけで幸せにしてくれる存在なのだと思う。
ミュージカルなのは、どちらかと言うとうっとうしかった。歌詞が大事なセリフなのに、聞き取りにくい。それから、おばあちゃんが改心した理由が弱いと思う。物語の大きな転換点なのに、唐突な感じがした。
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