沈黙のパレードのレビュー・感想・評価
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いつもと少し違う
映画の時間に原作のボリュームを収めるのは難しいか。
単行本を前もって読み、楽しみに視聴した。
良かったところは映像を見ることで展開に納得する部分が増えたこと。
具体的には、菊野祭のパレードの「地元の祭りにしては気合が入ってる雰囲気」がうまく出ていたところ。
もう少し頑張って欲しかったところは、展開が省かれてる部分が多かったところ。
特にあのクズ野郎に部屋を貸してたおじいちゃんの背景はキーとなる展開の一つだと思うのだが、それがほとんど無くなってて、実写では戸籍謄本?を本人に見せて、刑事が実はこうですよねと問いただし終わりなのはどうかと思った。
もっと言えばパレードのシーンをもう少し省いても良いから蓮沼が増村に真相を言うシーンや増村の過去を加えて欲しかった。
原作を越えていた北村一輝の演技
本作の公開にあわせて原作を読んできました
テレビシリーズから続くガリレオシリーズの映像化作品は
原作とは別物だと割り切って見るようにしなければいけません
ただ本作に関して、そう簡単に割り切れない部分があるのも確かです
原作から引き算された分がどうしても気になります
15年前の不起訴になった事件の真相部分がごっそりカット
原作既読者からすれば犯人は蓮沼であってはいるんだけど
読んでいない人からしたら不起訴になった人間を真相も分からぬまま
鉄槌を下すことに加担してしまった増村という構図になってしまっている
そして増村の話す真相が涙なしには見れないと思っていたので・・・・(原作を買って読んでください)
しょうがないとはいえ物語が少々駆け足気味に進んで行くのも気になる点
容疑者Xが128分、真夏が129分、そして本作が130分
色々な兼ね合いもあるんでしょうが150分は欲しかった
あと蓮沼が村上淳というのも
村上淳はやっぱカッコいいんですよね
でも蓮沼に関しては底知れぬ不気味さを出せる人が良かったかなと
街の住人は関しては概ね役とのミスマッチは無かったと思います
そして予告で気になっていたのが北村一輝演じる草薙刑事が苦悩するシーン
これは原作になったので正直要らないシーンだなと思っていました
しかし本作を1から通して観て、15年も苦悩しつづけてきた草薙刑事を
北村一輝の申し分ない演技で説得力のあるものに・・・
繰り返しになってしまいますが、だからこそ15年前の事件の真相も映画の中で描くべきだったよなぁって
4.0越えの原作からは少し落ちますが北村一輝の演技で+0.2で
評価 3.9
俳優陣の演技力の高さに何度見ても引き込まれる作品✨ 原作好きも初見さんも全員にオススメしたい!
原作もシリーズ作品も全て見ていますが、ストーリーが面白いことはもちろん、俳優陣の演技力の高さでこの作品は過去1傑作となっています。
特に、北村一輝さんと檀れいさんの演技でこの作品は昇華されていて、息を呑んで見入ってしまいあっという間に見終わったという感覚
エンドロールのときには、おそらくその結末ゆえにそれぞれ胸にモヤモヤしたものが残るかもしれませんが、きっとその人次第でモヤモヤの形も違うのかなと…。
この辺りは原作者と演出家の妙技かなと。
個人的には現時点で今年の邦画ナンバー1でした!
加えて、TVシリーズのときのガリレオ演出(数式を羅列するもの)などが除かれていて、作品の雰囲気を守ってくれている点も評価でした✨
引き込み度は高いが、おかしな点があり、すっきりしない映画
エンドロールが流れると、あれ、これで終わり?と思いました。
女子高生の並木佐織が遺体で発見され、容疑者の蓮沼が殺される事件に発展していく物語です。
感想を要約すると、タイトルのようになります。
この物語のおかしな点を2点挙げます。
1つ目は、佐織は妊娠したから歌をやめると言っていますが、歌をやめる理由としては乏しいかなと思います。
2つ目は、その時に新倉留美は佐織と口論になり、佐織を突き飛ばします。佐織は資財に頭等を打ち、意識がない状態で映し出されます。留美は何故逃げたのでしょうか?普通なら、「大丈夫?」と声をかけ、救急車を呼ぶのが自然でしょう。多少、嫉妬があっても夫のお弟子さんですからね。
すっきりしないのは、結局、蓮沼が佐織を殺したのかどうか不明な点です。映像では、車の中で意識が戻った佐織を蓮沼が鈍器で殴るシーンがありますが、これは飽くまでも推測のシーンなのです。
私はガリレオの前2作を観賞していませんが、横溝正史や江戸川乱歩の2大巨匠には遠く及ばないと感じました。世界観が圧倒的に足りないです。「犬神家の一族」を知っている世代なので、物足りなさを感じます。
しかしながら、近年の推理映画の中では引き込み度が高いので、中の上の評価とします。やはり、すっきりしない映画でした。
よく練られたストーリー展開!確かに…「実におもしろい」!
福山雅治、ホント歳とらないですよね
キリッと知的な「湯川教授」健在!
話の展開、テンポよく、おもしろかったです
まず、
話の序盤から、一番怪しい容疑者か死亡する
という意外な始まり
湯川先生の学者的知識で、事件の解明が前進したかと思えば、
あ、これが結末かぁ…と思った結果を、
湯川先生の深い洞察力があっさり裏切り、
予想外の次の展開へと運んてゆく
…いやあ、飽きずに一気に観れました
ストーリーに凝った分、ちょっと、
最後の真相部分には無理が出たような気もしますが、
ま、いいか…と、思えるくらい、
次々に新しい扉が開いていくような
話の展開は楽しめます!
やっぱ、福山雅治&柴咲コウ&北村一輝のコンビは
最強なのでは!
きっちり、クオリティーの高いエンタメムービーに完成してます
さすが!
これぞ日本大衆映画の最高峰!
後半の推理部分が、、、
娯楽作品としては、十分楽しめる。
俳優陣もすばらしく、映画館の大画面で観る価値はある。
飯尾さんは、一流の芸人は俳優としても一流であると感じた。
残念だったのは、後半の推理部分。物理学者の湯川教授にすべてさせるのはどうかと思った。あれでは、名探偵ガリレオにならないか。
フジのテレビスペシャルっぽい
湯川=ガリレオの学生時代からの友人の刑事・草薙が実質の主人公。
たまたま前日観た『ヘルドックス』でヤクザの組長役だった北村一輝が、TVシリーズから続投でこの草薙を演じているのだが、若くスポーツ刈りだった時と違って、歳をとって捜査で憔悴した無精髭姿から、「この役には全身刺青ってないよね」と疑いたくなる的な記憶混濁が発生(苦笑)。
で、まだ前2作の方が映画にしようという意識があったような。
本作では、TVスペシャルの、ゲスト出演者豪華版くらいなポテンシャルの脚本・演出。
市のまつりなどのシーンに使われた予算規模はしっかり映画らしいけれども、フジテレビ製キャラ劇場上映イベント作品の「枠」にきっちり収まっていたような印象。
福山雅治のコミカルな雰囲気キャラが優先しすぎたせいかも。
また、密室での殺人方法の解明まではまだいいのですが、後半で真犯人を推理し当てるくだりは科学が全く関係なく、湯川の直感のみというか、観察眼からの当てずっぽうが偶然当ったような雑さを感じました。
このくらいアバウトでも、福山雅治がカッコよく写っていれば、それなりの人気は得られるとは思います。
本気度を感じました
2転3転。
読めた、いや待てこれで解決では簡単過ぎる、思った通り次の展開があった。蓮沼殺害は解決したが肝心の少女殺害は推測か。
湯川博士の相変わらずの名探偵ぶりにハマって本来何の研究であの町にいたのか忘れてしまった。
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