「ガレリオシリーズ第3弾(?)」沈黙のパレード カル―ステ・ガルベンキヤンさんの映画レビュー(感想・評価)
ガレリオシリーズ第3弾(?)
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15年前の殺人事件と現代の殺人事件がつながり、多くの人に影響と後遺症を及ぼしていく。二つの殺人事件の犯人は捕まるものの、完全黙秘で結局、無罪。完全黙秘で無罪判決が下るなら、実際の事件でももっと、完全黙秘が増えると思うが、実際の犯人はこの映画を見なかったのだろうか?また、『容疑者Xの献身』より話しが複雑で、理解するのに苦労した。
娘を殺された家族たちが、犯人に液体窒素を使い「本当のことを言わす」と言う計画を立てた。しかし、音楽家の男性が、自分を犠牲にして計画に参加した他のメンバーを計画から外したりして、彼らの罪を軽くする。例えば、料理屋の女性のお客さんが急に食中毒になるが、実はこれは音楽家が雇ったエキストラで、そのことで計画を変更せざるを得なくなった。
音楽家はみんなを遠ざけたうえで、自分が液体窒素で憎い犯人を殺す。
そして、その音楽家は逮捕されるが仲間のために、上記の殺人犯と同じように皮肉にも黙秘をする。取り調べは北村一輝。
つまり、黙秘(完全黙秘)がこの映画のキーワード。パレードは出演者たちの町で行われるパレードのこと。パレードが行われている間に、殺人犯は音楽家に殺される。
福山雅治が映画の中で「この事件には、複雑な事実が含まれている」と言うように、見ていると複雑だった。
ラストシーンで、福山雅治が電話で柴咲コウに「北村一輝さんはどうしてる?」と聞く。柴咲コウは、北村一輝の空いている席を見て「仕事してます」と答える。おそらく、この仕事は音楽家を取り調べしている、と言う意味だと思う。要するに、音楽家は完全黙秘したのか、自白したのか、答えは謎であると言いたかったのではないか?う~ん、奥が深いw
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