「もう愛なんてどうでもいいんだね」沈黙のパレード nnrさんの映画レビュー(感想・評価)
もう愛なんてどうでもいいんだね
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また誰かの罪をかばうストーリーですか。
これといったテーマも感じなかったし、普通の娯楽ミステリーだな、というのが正直な感想。
「沈黙のパレード」という題名だが、別に誰も沈黙している印象はない。しっかり順々にゲロってたし、沈黙しているというよりは事前に用意した嘘を話していることの方が多かったような。それにこの程度の黙秘はドラマではよくあることのような。
容疑者xの献身では非論理性の象徴であった愛も、今作では容疑者の行動を裏付ける論理的なピースの一部となり、しかもそれは湯川先生にも理解できるような単純な感情のため、まぁそうなるだろうな、という方向にしか話が進まない。愛について考えるのはもうやめたんですかね。今作は愛情を描いているだけで、容疑者xの献身のようにテーマに昇華することができていない。
話の中身も結構無理があるような気がする。サオリがルミに突き飛ばされるシーン、普通にサオリがクソやん。いままでサオリちゃんかわいそうって思って見てたのに。そしてルミに突き飛ばされて置いてあった資材にぶつかって気絶。いや弱すぎんか?この辺あんまりリアリティを感じなくて結構冷めた。
北村一輝さんをはじめとする俳優陣の好演がなかったら世間の評価はもっと低かっただろう。
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