「あとからじわじわくる作品でした。」北風アウトサイダー kabosuさんの映画レビュー(感想・評価)
あとからじわじわくる作品でした。
大阪十三の第七芸術劇場はレアな映画を多く上映していて、よく足を運んでいる。
ある映画を観た時にチラシを配っている方がいて、上映している映画の監督と主演をしていると言う。正直ノーマークの映画だったが、監督にお会いしたのもご縁だと感じて日を改めて行くことにした。
生野区出身ではないが隣の区に育ち小学校や中学校では在日二世の友達も同じクラスにいた。日常では何ら私たちとの差はないのに、様々な差別がある事を割と身近に見てきた。
映画の中でも差別の問題が取り上げられていたが、壁を作っているのは在日の方かも、と言う主人公の台詞が印象に残った。
ストーリーは、在日の方の社会を知らないと分かりにくいところもあったが、それよりも、家族の絆や友情やどう生きるのか?という普遍的なテーマが描かれていて、監督のそれに取り組む真摯な姿勢が感じられた。
全体を通じて、監督、製作者、出演者の方々の若々しい青春のような熱量が凄くて、こういうエネルギーの溢れる作品久しぶりに観たなーという充実感があった。
てんこ盛りに盛りすぎた内容で濃いすぎる、ストーリー追いきれないところが残念だったと最初思ったが、それ故に何度も観たいと思わせる映画なんだと、日が過ぎるほどにじわじわと来ている。
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NOBUさんのコメント
2022年6月16日
今晩は。
私は今作品を有難い事に、監督さんと女優さんが鑑賞後に至近距離で今作品に対する熱き想いを語る言葉を拝聴しました。数度ですが、映画監督の方々の聡明さや、演者の方々の熱き想いには感銘を受けております。では、又。