「池袋駅前の像をつい見てしまう」劇場版 RE:cycle of the PENGUINDRUM 後編 僕は君を愛してる つとみさんの映画レビュー(感想・評価)
池袋駅前の像をつい見てしまう
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テレビ版を観ていたときには分からなかったが、冠葉と晶馬はカエルくんだったんだな。
ラストで剥がされたシールが大量にあるように、「カエルくん◯◯を救う」が何冊もあるのは、何度も何度もカエルくんとして何かを救い続けているからだったんだ。
追加シーンによって、やっとそれが分かるようになったわけだが、冠葉と晶馬が初めからいなかったかのようなラストで悲しさを感じたテレビ版の印象とは違った一種の幸福感を覚えた。
これは良かったね。なんか報われなくて切ない終わりだったかったからね。まあ結局報われてはいないんだけど、次の旅があるからと思えば仕方ない。
ところで、この作品の面白さは何度も繰り返す同じ演出と、仕込まれたミスリードにあると思うんだな。
テレビ版のときは尺が充分だったのでいいが、圧縮された本作では、繰り返しは消滅し、ミスリードはうまく機能していないように感じた。
つまり、個人的には面白く観ることができたけれど、初見の人には半分も面白くないんじゃないかと思ったんだ。どうだろうね。
あとは、池袋がホームタウンなので駅前のシーンは変な高揚感がある。
妻は、テレビ版を観ていたときに、駅前にあんな像あったっけ?と言った。あるんだよね。アニメほど大きくないように思うし、少々目立たないけどね。後日、駅前を通ったときに教えた。
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