グッバイ、ドン・グリーズ!のレビュー・感想・評価
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監督さんが「スタンド・バイ・ミー」が好きだろう
正直完全にスタンド・バイ・ミー的なストーリー構成たったらまだ全然耐えられるけど、ぶっちゃけアイスランドの部分カットした方がいいんじゃないですかね……発生確率低いけど絶対ありえないでもないレベルのことは一作中1回や2回だったらまだ奇跡的で感動的になれるかもしれないけど、3回4回5回それ以上だったらそれはもうただの御都合主義というか投げやりですよ……そもそもいきなり出てくるドロップの掘り下げがろくにできてないところで話がトントン拍子で進みすぎて感動もクソもないです。ただついていけないです。なんとなくやりたいことはわかるけど脚本もうちょい説得力待たせるようにできないですかね?
あと、今のアニオリ映画って劇中歌を入れないとダメってルールになってるの?こうも毎回毎回ストーリー貧弱の誤魔化すとして出されててほんと勘弁してくださいよ……マジウザいしダサいよね。
悔いのない人生
東京から遠くない田舎で農家の1人息子ロウマは同級生となじめず、同じような存在のトトと2人でチーム、ドン・グリーズ、を作っていた。中学卒業後トトは医者になるため東京の高校に進み、ロウマは地元の高校でひとりぼっちになった。そんな時、アイスランドから日本にやって来た少年ドロップと気が合い、ドロップもドン・グリーズに入った。夏休み、みんなは大きな花火大会を観に行くが、3人は別でドローンを飛ばし、花火をしていたため、山火事の犯人とSNSでうわさされてしまった。ロウマたちは無実を証明するため、3人で消えたドローンを探しに行く、という話。
アイスランドのスペルはIcelandだと思ってたから違和感が有ったが、観賞後にググると、国名がIcelandで島の名前がislandなんだと知った。
山の中にポツンとある電話ボックス、って「風の電話」みたいだなぁ、って思った。
ドロップが死ぬ理由はわからなかったが、悔いのない人生を送るためのエールを感じた作品だった。
面白かったけど、人によっては
話は面白かったし、絵も演技も良かったと思います。
ただ、2時間という映画の中で登場人物が何度も大演説されると人によっては暑苦しいとか思ってしまうかも。テレビシリーズなら良かったとおもうのですが。
あとオチも許せるかどうか、かなり人によるかもです。わたしは映画なんだし、許せましたが(面白いと思いましたが)、人によっては、そんなことあるわけ無いだろうとか、拒絶反応しめしちゃうかも。
普通の青春群像劇、ただそれだけ
映像美は素晴らしい。内容も悪くないし物語にも入り込めるし感動もする…
しかし主人公達3人に感情移入しきれない。
だから何だろう、この普通の日常系青春映画を見た感じは。そう言う映画だったのだろうか?違うと思っていた。
全てが予定通りに淡々と進行していくだけ。
サプライズがサプライズになってないと言うか
淡々に進行している感じ。心に何も残らない。
一番心に残ったのはまた海外旅行に行きたい!と強烈に思わせる映像だけだ。
やはり三人の関係性が物語以上に希薄に感じるからだろう。幼馴染二人で立ち上げたドングリーズと言うコンビと秘密基地。そこにどうやって割って入ったのか分からない謎の病気で余命くばくもない同い年の少年。しかも出会ったのは割合最近の話だ。幼馴染二人は東京と地元に離れ離れ。推測すると中3の頃に知り合ったと思われるがその経緯が全くない。しかも余命が無いことは本人含め皆知っている。匂わせる描写はあるが病気の少年は元気いっぱい。生命の最後の残り香かも知れないが何の脈絡も無く突然死。
重病の設定生きてないし事故死でも良かった位だ。それで泣いて荒れる幼馴染二人。
短い時間でどんな関係性や友情を紡いできたか何の表現もない。
第三者的に見るとそう言うこともあるよねで終わってしまう。だから泣けない。ふーん予定通り死んだか位の印象しか残らない。
死んだ友人の謎を追う旅も他人視点ではそう言うこともあるよねで終了。
全てが敷かれたレールの上を淡々と走っているだけ。物語性がなんか薄い。
あの映画を見ただけでは第三者から視点が動かない。友人が死ぬ前にドンチャンやって軽い冒険やってそれでお終い。それは映像上で彼らの関係性が薄いからに他ならない。幼馴染二人は高校で離れ離れ、病気の少年は病気が原因か残りの人生を楽しむ為か高校には行かず中卒。夏休みで帰省するまで3人で集まることも無かった。
幼馴染はともかく病気の少年との出会いと関係を示すエピソードが必要だった。この映画はそれが無い。
だから物語全体や素材はそんなに悪くないが
普通のありふれた青春群像劇に見える。
アメリカに留学したチボリと言う少女のスパイスもいい事言っているのに効きがイマイチ良くない。重要なキーになるのに。
何か重要なスパイス入れ忘れたり塩加減を間違えた料理の様な印象を受ける。そんなに悪くは無いが決して旨くもない微妙な料理。おかわりはいらないって感じでご馳走様。
傑作になりそうな要素があっても凡作、そんな映画。3.5点のうち0.5は他の映画より映像が良いから。実質3点、もっと低い評価を見ても驚かない。
映画として誰にどう推薦していいか分からない。青春映画として受ける人には受けるかも知れないがポイントが小さすぎる。実に惜しい。
あと映像的に惜しい点は飛行機の離陸する所。
主翼がしならない。燃料満載なら飛行機の翼は下側に少ししなっている。滑走中に徐々に水平になっていき離陸する頃には上向きにしなる。
エンジンの陽炎まで細かく入れておいて、うーんあと一歩。ビデオでもYoutubeでも見れば分かるのに。あとアイスランドに行く世界地図で飛行機の位置を示す所。まああの二人が誰かに説明しているのだろうが。欧州路線は何度も乗ったが、あんなルートでは飛ばない。何故ならかなり遠回りになってしまうから。普通はウラジオストク付近からロシアに入ってもっと北極よりを飛ぶ。地球は丸いんだよ。
広大なロシア上空での巨大な入道雲とか何度も見たので懐かしくなった。そこままで細かい描写するのにちょっと勿体ない。
謎が残ったままで残念
予告編と、花江夏樹さんの声ということで見に行ってみましたが。。
高校生の夏の冒険はそれはそれで良いんですけど、謎が3つ。
①自分達が山火事の放火犯ではない証明をする写真が写っているかもしれないドローンを探しに行って、見つけたけどそんな証明写真は無かった。で、結局誹謗中傷のラインとか噂は払拭出来たのか?何故かいつの間にかクラスメート達はこの話題忘れてくれた?
結果の部分をちゃんと説明されないままだったので展開がしっくりこない。。
②高校生くらい?の子ども2人でアイスランドまでいく航空チケット代、かなり高そうだけどそんな簡単に行ける家だったのか?親も国内旅行はともかくそんな遠出を子どもだけに許す?あまりに遠いのにあまりに簡単に旅行出来てて不自然でした。
③ロウマとトトが最後に呼び出し音を聞いた赤い電話ボックスに電話してきたのは誰?もう3人目のドロップは亡くなってるのに。。説明してくれないと、わりとホラーなんですが(泣)。
まぁ多分少年たちの間だけで受け継がれる希望とか大切な宝を指し示すツールなんでしょうけど、次にあの赤い電話ボックスに来るのが誰か分からないから、ロウマとトトはドロップみたいにメモ残せないんですけど。。あのあやふやな曖昧な終わり方でなんだかモヤモヤ。
少年時代のノスタルジーとしてもあまり共感出来なくて、アイスランドの黄金の滝に赤い電話ボックス?とか突拍子なくてよく分からず、疑問だけが残って残念な脚本でした。。
ご都合主義厨二病陰キャ物語
キャラの魅力不足、脚本がお粗末、厨二病全開の恥ずかしい台詞のオンパレード。
マッドハウスだと思えないくらい酷い作品だった。
中学生陰キャ2人が秘密基地を作って青春を謳歌している。
高校生になってドロップと言う歳下の男の子が仲間に加わるけど、ドロップとの出会いが描かれていないのでいきなり登場する。
都会の高校に進学して、ロウマとは初対面になるはず?のトトも普通にドロップの存在を受け入れている。
ドロップ、どっから湧いて出た。
さらに、厨二病満載の台詞が津波のように押し寄せてくる。
果たして、年頃の男子高校生があんなに自分語りをするだろうか。ドロップや憧れの先輩であるチボリの台詞は、良いこと言ってる自分に酔いしれてる思春期真っ只中の幼さがあって、背中が痒くなる。
ポッとでのドロップ新参者の意見で全財産投資してドローンを購入するのもよく分からない。
そもそも、ハブにされている奴はLINEのグループラインで悪口なんか言われない。そっと別のグループ作って、陰で悪口言われるか、相手にもされないのが普通だと思う。
チボリ先輩はなんなんだ?なぜ登場した?
狭い価値観で生きている自分と世界を見て生きている価値観の対比なのか?それにしては思い入れやエピソードが少なすぎる。一回くらいカメラを貸してくれたからって、そんなのチボリ先輩側が覚えてるわけないし、自分が神格化した相手をリスペクトする自分カッコいい。世界はなんて広くて、自分の価値観はなんて小さかったんだ。とこれまた自分に酔っている。
トトが弱さをロウマに見せたくないと泣くシーンがあるけど、登場してからずっと、頼れる頭の良いシーンは無い。
インテリ気取りが都内進出したら己の背丈を知っただけ。
物語の後半になってもロウマの旅にヒョイっと着いていって、終盤感動して終わる。え?君の願いや主体性はどこへ消えたの?何しに来たの?
ドロップも余命が短いのに、どうやって電話を逆探知して日本のど田舎までやってきたのか分からない。
一生でたった一回。たまたま取った公衆電話の発信元を探して、出会って、友達になってって、計算ずくじゃないと説明できない状況をすべて奇跡で運命ですって片付けるのは乱暴すぎる。
感動させたいならキチンと伏線を、現実的に貼っておいてくれないとひとっつも感動できない。
高校生が海外旅行にヒョイっと行けてしまう経済力はどこから?全財産をドローンに注ぎ込んだはずなのに、どこから旅費を捻出したの?
ペットボトルに落書きされた地図とイメージボードだけで、友達が生前話していた幻を海外まで探しに行こうとするのはあまりに計画性のない馬鹿だろう。と言うか、なんでドロップの身内とかに話を聞きに行かない?それぞれの親は何やってんの?ホウレンソウの名前とかどうでも良いから。世界に根を張れって、観光でフラッと景色見て感動するだけでは説得力の欠片もないから。
その土地に根差して、身の丈にあった価値観で世界を見渡せるようになることが見聞を広げることだと思うんだ。
知ったかぶりして、世界は小さかったと高校生が言って終わるって、世界が狭すぎない??
映画作品として、短い限られた尺で人物や世界観の設定や物語のコンセプトを説明しなきゃいけないのに、家族や友達との関係は希薄で、主人公は自分の生きている世界ではまともに人間関係が構築できず、歳下の病気を患っている男の子と遊んでる。高校生が中学生と遊んでる。宝物を探してるって話をするけど、抽象的で勿体ぶるばかりで、結局何が言いたいんだよ?とブチ切れそうになる。
我慢して、我慢して、迎えた最後がアレでは。
アイディア的に描きたかったシーンなのは分かる。
でも、そこへ繋がる道が描けていない。
イメージボードを地に足つけた1つの物語に昇華できていない。
綺麗な映像や実写みたいなアニメは他のアニメーションスタジオでも描ける。
マッドハウスは話の面白いアニメや代表的な作品はどこか後ろ暗いダークな雰囲気を味わえるストーリー展開が魅力だと思ってる。
技術はあるけど、地に足がついたキャラクターと世界観が描かれなければ、観客の共感は得られないだろう。
良い脚本家と出会えると良いな。あとキャラデザ。
ポンポさんを見た時に90分アニメってすごいってなったから今作も期待してたけど、時間を無駄にした。
観たい人だけ、観たら良い作品です。
【”明日、世界が終わっても後悔しないように生きる。””君は自分の宝物を知っているか。”屈託を抱える高校生トリオが、徐々に成長する様を幻想的な自然美と破綻なき物語構成で魅せる作品。】
ー 前半に散りばめられた様々なピースが、後半、見事に嵌って行く様が素晴しき作品。
それは、コーラのプラスティック瓶であったり、
ドロップが住んでいたアイスランドの大瀑布の話であったり、
その傍に立つという赤い電話ボックスであったり・・。
序盤の小さな世界が、後半、どんどんスケールアップしていく様もとても良い。-
◆感想
・田舎の山村で屈託した思いを抱えながら生きていたロウマとトトは”ドン・グリーズ”を結成。
そして彼らが高校生になり、迎えた初めての夏休み。
東京の高校に入学していたトトが帰省し、アイスランドから来たドロップと言う15歳の少年も”ドン・グリーズ”に加わる。
- ロウマは中学時代と同じように、未来を諦めたかのような屈託した心を持ちながら
トトも最初は都会の進学校に進学した事を頬らしげに語るが、3人で旅をする中で、漏らした本音。
ドロップのみが、明るく振舞っているが、彼も哀しき定めを背負っている事が徐々に露わになっていく過程の描き方が良い。-
・花火をしていた3人は、いつの間にか山火事の犯人とされ、潔白を証明するために彼らが打上花火を撮影するために飛ばしていたドローンを探しに行くところから、今作はロードムービーの要素を帯びてくる進行も良い。
- ”夏休み””少年の成長”と言えば、ロードムービーでしょう。-
・その過程の中で、ドロップが語るアイスランドの大瀑布や、その傍の赤い電話ボックス。その光景が幻想的に劇中描かれる。観ている側は、ドロップの幻想だと思いながらその光景を見るのである。
又、ロウマは中学時に恋していたチボリへの想いを脳裏に浮かべ、トトも上記に記した通り、都会の進学校について行けない辛さ、医師になるという夢への疑問を口にする。
- 厳しき旅を共にすると、時折、互いの本音や屈託が自然に口に出る事を、私は長期登山をする中で何度も経験しているので、彼らの姿が心に沁みる。-
・そして、”ある哀しき出来事の後”ドロップが遺した、コーラのプラスティック瓶に書かれていた地図。
- ロウマがそれに気づき、トトと共にアイスランドへ飛ぶ姿。
以前の彼らであれば、あのような行動は取れなかったであろう。-
<ラストシーンは、幻想的なまでに美しい。
アイスランドの大瀑布や、その傍の赤い電話ボックスは実在し、鳴りだす電話。
ロウマが受話器を取るが、電話は切れる。
だが、電話ボックスに貼られていたコーラのラベルの裏に書かれていた言葉。
”15才、最後の雄姿を見届ける友だち”
・・このシーンは、沁みたなあ・・。
ー 小さな世界に留まらず、世界を見下ろしてみよう。
トンネルの向こうに行ってみよう。
”大きなまわり道”をしても良いではないか。
きっと、今まで見えなかったものが見えて来るだろうし、世界が一つに繋がっている事が分かるだろう。ー
ロウマ君、僕も何かが足りないと思うよ
前半は少年が青年へと変化を遂げる通過儀礼を描き、後半は故人の遺志を確認する旅の行方を追う。たどり着いた「真相」が観客にカタルシスをもたらす。
エンディングも少年の開けた未来を予感させる。
田舎を捨てて、少年は世界へと羽ばたいてゆく。テーマもプロットも定番で、手堅い作りになっている。実力声優3人の競演も成功しており(特に村瀬歩の演技がやばい)、観客の評価が高いのもよく分かる。
ロウマはルックも悪くなく、教養もあって芸術に対する感性にも優れている。
トトも「努力」の才能に恵まれており、東京の進学校に通っている。
そんな彼らは、どちらかというと「イケてる」男子である。
彼らは同学年からハブられているようだが、それは群れた小人たちの嫉妬である。
ドロップがそれを二人に理解させる導入部分は痛快だ。このアイデアは大好物。
しかしながら、彼らはわたくしとは違うことを早い段階で気づかされ、すこし感情がさめた。
その後に描かれる彼らの悩みに十分に感情移入できなかったのはそのためでもある。トトに共感できる程度に、トトの内面や過去が描かれていなかったこともある。
冒険アクションを削ってでも、主人公三人の対話や過去に尺を割いてもよかったと思う。
監督がやりたかったのが「スタンド・バイ・ミー」なのであれば。
通過儀礼を経て成長したロウマとトトが描かれる後半は、ややリアリティにかける気がした。前半が農家とその背景にある地域の日常を丁寧に描いており、学生ならではの無責任なSNSのやり取りと併せて、現実に近い世界観が担保されていたので、いささか驚いた。
ここでもすこしさめた。
確かにあの黄金の滝と電話BOXには泣かされた。「よりもい」のメール受信シーン(ネタバレにはなってないよね)同様、よくできていた。
ただ、あのペットボトルだけではあそこにたどり着けないだろう。
家族・学校・カネ・言語などの障害も含めて省略されすぎ。
これとは対極の美しいカットの連続である。「スタンド・バイ・ミー」を見に来たつもりが「イルマーレ」のような幻想的な奇跡を見せられたというべきか。
終劇後、ロウマ君同様に何かが不足した感じを抱えて帰途につきました。
Rock The World
試写会にて鑑賞。メイン声優3人がジャンプ主人公を務めてきた花江夏樹さん、梶裕貴さん、村瀬歩さんとこの布陣だけでもアニメファンとしては鼻息が荒くなってしまいます(花澤香菜さんもジャンプヒロインなので鼻息マシマシです)。
この作品を観る前にいしづかあきこ監督の前作、「宇宙よりも遠い場所」を配信で見たのですがこれがまた面白くて、女子高生が己の力で南極を目指すという無謀にも近い夢を全力で叶える姿がとても美しかったですし、船上での辛さ、見下してきた人たちへのリベンジ、女子高生らしいワチャワチャと、とにかく隙のない面白さが詰め込まれていた傑作アニメでした。
その制作チームが再び集結して作られた今作。前作では女子4人がメイン、今作は男子3人がメインと配置が真逆になっているのも前作とは近い雰囲気を感じつつもまた違う冒険を観れるんだという興奮に浸っていました。
今作、一夏の小さいけれど壮大な冒険を短い尺でしっかり描いている作品でした。自然をバックにハイスピードで駆け抜けていくというアクション、それぞれが抱える葛藤、それに対して向き合い深める友情や絆、いざそうならないと気付かない「死」への感情、と様々なテーマを多くふんだんに詰め込んでありました。
ドロップの死が唐突に描かれるのもSNSなどで著名人から身近な人の死を知れてしまう情報社会の末恐ろしさを体現しているようでした。ドロップの病気の事は作中言及されませんが、そこに余韻が残されていてとても胸が苦しかったです。そこでドロップが髪を伸ばして寄付していた事をアイデアの一つにしてロウマとトトも髪を伸ばし、それを切って寄付し、そこで貯めたお金でアイスランドへと向かい、新しい冒険を始めるという展開もくどくなく程よいバランスでの場面転換でした。
ドロップとの出会いがまさかの電話ミスという偶然の奇跡、これがまたぶっ飛んでいながらも感情を揺らしまくってくれる素晴らしい伏線回収でした。国境を越えて友情を生み出すという、もう感動しちゃいました。背景の美しさも相まって涙がちょちょぎれてしまいました。
オリジナルアニメの新たな傑作です。ぜひ劇場へ。
鑑賞日 2/8(試写会にて)
鑑賞時間 18:30〜20:10
座席 E-8
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