グッバイ、ドン・グリーズ!のレビュー・感想・評価
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言いたいことは理解できるが・・・
3人の少年がとある冒険に出かける物語。
映像はまあまあ。
物語の目的は理解できますが、途中から何を目指しているのかよくわからなく感じました。3人の関係性も2人は幼馴染のようですが、もう1人はいつ、どのように仲間になったか。それぞれの関係性も曖昧かつ、個々人のキャラクターもふわふわしているので、物語が進まない。(高校生としてはある意味リアルなのかもしれませんが)
結局大した冒険はしていないのに、カメラワークやそれぞれの思いだけで、大冒険だったと思わせようとしている感が強い。小学生ならまだしも高校生ならもっと、いろんなことがあってもいいのでは。
ここからネタバレ
・ドロップが亡くなるのは既定路線として、色々ご都合がすぎる。
・アイスランドにいって宝物を探すのをあの地図から解読できるはずがない。
・ドローンを買うのも渋っていたのに、海外旅行。そのお金を稼いだ描写もない。
・伝えたいことはそのまま喋ってちゃんちゃん。それもすんなり受け止められるような行動、冒険してないような。
これに懲りず、また製作して欲しい
3人の少年達の一夏の冒険を描く物語。
アニメ史に残ると思われる「宇宙よりも遠い場所(通称「よりもい」)のスタッフが作成するオリジナルアニメですね。CMでもそれを盛んに喧伝していた作品でしたし、私もそれで注目をしていた作品でした。
ただ、映画の評価としては、比較されるのはマイナスになったようにも感じられる・・・そんな印象を持った作品でした。
コンセプトは「よりもい」と同じ。思春期真っ只中の高校生。周囲と馴染めず、夢や希望よりも、漠然とした不安が上回る主人公。その主人公と親友二人の少年が繰り広げる一夏の冒険を活写します。冒険の最中、思わず吐露する自らの悩み、それを上回る自然の壮大さの描き方等は見事でした。
作画は流石の映画クォリティ。ドローンで空撮された花火シーン等は感動的ですらあります。また、声優陣も本職を揃えていて、これも流石のクォリティ。
でも、映画としては、高い評価は難しいところです。
尺に合わせる為でしょうか?端折られている(?)部分が多く、それが物語を希薄にしてしまったように感じられます。
例えば、主人公のロウマとトトがハブにされている理由。それがあるのとないとでは、彼等への感情移入の仕方が変わってきます。
例えば、チボリ。彼女をもう少し描いていれば、比較してロウマの悩み、劣等感のようなものを、より描けたかもしれません。
そして、最大の理由はドロップなのでしょう。
三人の少年の物語だと思っていたのに、実際はロウマとトト・・・二人の成長譚。その二人の成長の糧に使われるのはドロップの命。それは、余りにも不釣り合いで戸惑いを覚えます。もっと厳しい言葉を使えば、感動の押し売りに感じられました。
制作側としてはドロップを「青春の幻影」のような描き方をしたかったのかもしれません。いきなり現れ、そして去っていくドロップ。抽象的で、実在を怪しむような描き方。それは成功しているようにも思いますが・・・それなら尚更「安易」に「死」という結末を選んで欲しくはありませんでした。
私的評価は、普通にしました。
『お前の15歳最後の勇姿を見せつけろ。しっかりと見届けてやる!』
『打ち上げ●●、下●●見るか? 横●●見るか?』をリスペクトしつつ、『ス●ンバイ・ミー』をアイロニーしている。『線路の上は歩いちゃ駄目!』で笑えた。
昔、函館山へ登って花火を上から見ようとしたら、日にちを1日間違えたのを思い出した。家族には『見た』と嘘をついた。母親は『函館山から花火見たんだ。すごいね』と言っていた。そう信じて亡くなった。僕が天国に運良く行けて母親に会ったら、本当の事言わないとね。
『1日間違えた』って。
『Don't be grees! 』 『はしゃぐな』で良いんだよね?それで良ければ、このアニメーション共感満点なんだけど。
アイスランドの赤い☎ほんとにあるの?
あった♥凄い。
追記
この映画の街は千葉県の大多喜町のように思う。「濃溝の滝」・「亀岩の洞窟」が登場している。と思った。
キセキの受け入れ。
トンデモナイ奇跡が起こる。
それを楽しめる人には、
宝石箱の様に、
キラキラと輝いていて、
とても楽しいと思う。
リアルを求める人には、
絶対にハマらない。
とてつもなく純真で、
キラキラな夏休み。
ここから始まる、
色々な奇跡は、
涙とは違う感動があった。
美しいテーマとうーん?な演出
ラストが良い。
自分達が始めた、ともすれば無理矢理始めさせられた冒険が、なぜ始まったのか。
その理由の残酷さ、途方のなさ、やるせなさ…そんな現実の前では、直前に掛かってきた電話の不可思議さなんてどうでも良いことだ。
こんな不思議な出会いや奇跡はありふれていて、どうでもいい、ありきたりなことが偉大な冒険に繋がるものなんだ、と感じた。
これこそがこの映画のテーマだと、映画を見終わって少し考えないと気付けない点が残念だった。
正直、見終わってすぐは見たことを後悔した。
登場人物の説明口調と急に熱く語り出すところに見ていてストレスを感じたからだ。
熱量が高く重要な台詞かと思うと、直後に他の人物から辛辣なツッコミ(何言ってんのコイツ?など)が入り、真剣に聞いていたこちらが冷や水浴びせられた気になる。
特に終盤で世界の広さを表して「世界地図の端から端」との台詞があり、それは比較的近い距離なのでは?と思っていたら、直後のモノローグで世界は意外と狭いということを意図する台詞があるなど、終始ちぐはぐ感があり物語への集中が削がれてしまう。
しかし彼らの冒険がそうであったように、台詞全てが間違いでどうでも良いことであれば、逆に引っ掛かったシーンはむしろ意味がありそうで凝った演出であると思うようになった。
そう思える程にはテーマも映像も美しい作品だと思う。
再度見たら確実に評価が上がるとは思うし、ぜひもう一度見たいと思うが、1回では感動できなかったのでこの点数で。
賛否分かれてるらしいけど、私は肯定派です
他の映画の上映前に流れる予告編を何度も観ていて、「面白そうだな」と思ったので今回鑑賞しました。内容に関する事前知識はほぼありません。少年たちの一夏の思い出的なやつかなーくらいの印象。
結論ですが、結構楽しめました。思春期の男子らしい思い付きみたいな行動とか、友人同士でバカやったりする様子とか、自分の子供時代を思い出して笑って観ることができました。他のレビュアーさんも名前を挙げていますが、『スタンド・バイ・ミー』に似ていますよね。一夏の大冒険、仲間との友情、ちょっぴりの恋心と、永遠の別れ。劇中にスマホとかが登場するので舞台は完全に現代なんですけど、全体的にノスタルジーを感じる作品でしたね。
しかしながら、一部のレビュアーさんが批判的なレビューをしている内容に関しても同意できます。面白かったのは間違いないんですけど、若干のご都合主義とか唐突な展開とかが目についてしまう箇所がいくつかあり、「惜しいなぁ」と思う作品でした。でもそういう不満点を込みにしても私は本当に楽しめたし観て良かったと思います。オススメです。
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東京から少し離れた田舎町で、農家の息子であるロウマ(花江夏樹)はクラスで浮いた存在だった。数少ない友人であるトト(梶裕貴)と二人きりで「ドン・グリーズ」というチームを結成して遊んでいたが、医大を目指すトトが東京の進学校に進学し、ロウマは一人ぼっちになってしまう。そんな中、ロウマはある理由でアイスランドから日本にやってきていたドロップ(村瀬歩)と意気投合し、ドロップもドン・グリーズの一員となった。ある日、彼らの住む町で山火事が発生し、偶然同じ日に花火で遊んでいたドン・グリーズの三人が火事の原因だとする噂が立ってしまう。三人は自分たちの身の潔白を証明するために、花火の際に飛ばして行方不明になっていたドローンを探すことになる。
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私は声優オタクなので、どうしても声優の演技に注意が向いてしまいます。最近のアニメ映画は俳優さんや歌手の方などがメインキャラクターの声優を担当するパターンがほとんどだと思うんですけど、本作はメインキャラクターは全員実力派のプロ声優さんです。多分声優好きなら全員知っているであろうキャストをメインキャラクターに配し、登場する機会の少ない浦安チボリ役に超有名声優の花澤香菜さんをキャスティングする。ゲスト声優としてロウマの両親を演じるロンドンブーツ1号2号の田村淳さんと元HKTの指原莉乃さんはどちらも過去に声優の経験があるので全く演技に違和感ありませんし、登場機会もかなり少ないです。
ここ最近のオリジナルアニメ映画の中では間違いなく「声優の実力が一番高い」作品です。他の作品では「ここの演技気になるなぁ」というシーンがちらほらと散見されるんですけど、本作に関しては声優の演技はほぼパーフェクトだったと思います。
『スタンド・バイ・ミー』では死体を探す冒険でしたけど、本作『グッバイ、ドン・グリーズ』はドローンを探す冒険です。『スタンド・バイ・ミー』の「死体を見つけて人気者になろう」という主人公たちの行動原理は現代ではイマイチ理解できないですよね。そういう部分で『スタンド・バイ・ミー』は、間違いなく名作ではありますが、どうしても古さや国民性を感じてしまう作品です。
本作はドン・グリーズの三人が冒険に出掛けるための理由付けが現代っぽくて良かったと思います。「身の潔白を証明するためにドローンを探す」ですからね。「死体を捜す」よりは分かりやすくて納得感もあります。
少年たちが冒険の中で、各々の悩みや葛藤を吐露する描写も結構良かったですね。主人公たちの高校生という年齢設定も効果的に働いていました。思春期の不安定な精神と学業や人間関係で問題を抱えやすい年代であるが故に各々が抱えた暗い部分を冒険の最中に吐露し、ぶつかり合うことでより深い絆で結ばれるようになる。青春冒険映画の王道のようなストーリーで、私はとても楽しめました。
ただ、終盤の展開はかなり急すぎたように感じましたね。彼らの冒険はかなり時間を掛けてしっかり描かれていたのに、冒険のその後はかなり駆け足に展開しているように感じてしまいました。映画なので尺の都合などもあるんでしょうが、映画中盤までに張られた伏線が回収される大事なシーンなのでもう少し丁寧に描いてほしかったなぁというのが正直なところです。
「ご都合主義だ」と批判する方もいらっしゃるようですが、私は批判するほどのご都合主義には感じませんでした。確かにご都合主義っぽい展開なのは認めますが、創作なんですから、多少のご都合主義は無問題です。
観ておいて損は無い作品だったと思います。オススメです。
素敵なちっぽけ感
◉グイグイ迫り来る自然
終わりのない空と大地、降り注ぐ陽の光と夜の星、瑞々しい山並みと森林。それらの崇高な景観が全てを呑み込む快感。もちろん3人の男子もあっという間に呑まれて、でも微かな微かな存在になっても生きている。しばし、自然の壮大な力任せの魅力に胸打たれていました。
呑み込まれたままでは非常に困るけれど、ヒト対自然はこんな関係だったと、映像で改めて感じた訳です。
◉本当にあった電話ボックス
観ている最中、変な予測が頭をよぎりました。ロウマとトトは、あれこれあってアイスランドには行かないし、行ったとしても結局、電話ボックスは存在しないんじゃないか?
実際は行って存在した訳ですが、たとえ夢の旅であり夢の宝箱でも、それはそれで充分ではないかと思えたのです。
◉良い子たち?
この全て「夢」感は、3人のキャラクターについても、当てはまったのかも知れません。真面目だったり、一途だったり、リアリストながら優しかったりする3人の少年は、性格や行動様式が違うように見えて、実は統一した「純粋でいい奴」で描かれていたように感じたのです。
人生の中で一番揺れ動くヤングアダルト期なんだから、屈折や起伏で分かりにくくなった部分も見せて欲しかったかなと思いました。
雰囲気スタンド・バイ・ミー
序盤はどこかスタンドバイミーを彷彿させる青春ストーリーだった。だが、終盤にメンバーが良く分からない病で亡くなり、お涙頂戴の展開に持ってこうと無理やり伏線回収してたあたりで萎えた。冒険して終わりでよかった。ヒロインが回想でしか出ないのがなんか残念だった。
テレビアニメにすれば良かったのに
声優さん最高!ほぼ声優さん目当てで見た感じだったから。花江さんと梶さんは言うまでもないし、村瀬さんの英語が生かされてたのも声優ファンとして嬉しかった。
少年たちがわちゃわちゃしてるシーンも可愛かったしギャグシーンが面白かった。
内容は自分の中ではまあまあ濃かったと思います。
ちっぽけな世界で生きていると思っていても、実は大きな世界に繋がっていた。という感じ?奇跡が起こした青春!伏線回収も素敵だった。
映像が新海誠作品くらい綺麗だと思ったし
ただもっとキャラクターを掘り下げてもいいんじゃないかなぁって感じです!ドロップのこともっと知りたいしトトとロウマの将来のこととか、テレビアニメにすればもっと掘り下げれたし、なんで?って言うような展開も説明できると思います。
あと、こういう青春冒険ファンタジー的なものは夏休みに公開しとけばもっと伸びていたはず!
風景の美しさに感動しました。
ただひとつの事件をきっかけに冒険に旅立つ彼ら。
その中でドロップのセリフが悲しい予感を煽り、ロウマもトトも影を感じさせますがはっきりと分からせずに進んでいくためいつかは別れることになるのかなと思いながら3人を見ていくのでひとつひとつの事柄が心に響きました。
そして、
真っ暗ななか輝く幾億の星、
いろんな姿をみせる打ち上げ花火、
陽で黄金に光る道、
古びた電話ボックス、
いろんな風景の美しさが3人の思い出をさらに輝かせているように感じました。
滝のシーンは水っぽさや匂いをアニメ越しからも感じるほど美しく感動的です。
そしてラスト。
今までの彼らの冒険を見てきただけに溢れるものがとまりませんでした。
こんな町に行ってのんびり花火大会見てみたい。
少し怖いけど道のない道を歩いてみたい。
夜空に感動しながら友達と語り合いたい。
死ぬ気で走ってみたい。
こんな綺麗な自然に触れてみたい。
見知らぬ世界の誰かと繋がってみたい。
こんな夏休み過ごしてみたかったなぁ。
いい意味で溜息が溢れました。
厨二病冒険譚と言われたらそうですが、そういう作品ではと思って観ました。そういう厨二病の引っ込み気味の彼らが起こす勇気に私は感動しました。
大きいスクリーンであと2回くらい見たいですが評判イマイチなのか小さいスクリーンなのが残念です。
ちょっと違和感
推し声優絡みで観に行きました。
映像と音楽は素敵。電話BOXのところも壮大。
ただ観終わった後のなんとなくの違和感はなんだろう…。
ロウマとトトについては割とリアリティのある描写が多かったのに対して、ドロップについては伏線もあるからだろうけどあまりにもフワッとファンタジックで「ん?あれはどうしてこうなるの?」というのが多かったのが全体として整合性が取れてないかんじがしました。
もしかしてドロップはロウマトト2人の妄想オチ?かと思うほどに。
声優さんらがそれをカバーしてなお余りある魅力を引き出してくれていますが、もうちょっとドロップのことを深掘りしてほしかったな。そしたらもっと感動したと思います。
リアルちょっぴりファンタジー
少年達が冒険を通して友情や絆を育んでいく心温まるストーリーなのかなとホッコリしながらみはじめた、が、冒頭から死を匂わせるセリフにドキドキ、どうなるんだろうと、しょっぱなのつかみはOK♪
ドン・グリーズの名前は、小学生男子が考えそうな、ちょっとださいネーミンズセンスでおもしろかったし、(しかもドングリが由来じゃなかったのもびっくり!)
タイトルのグッバイは、子供から大人になっていく&大切な人との別れを意味しているのかな?
ストーリーの大半はよくありそうな少年たちのひと夏の冒険もの。
思春期の少年たちの心の葛藤や悩み、たわいのない会話に共感できる人も多いだろう。
リアルに近いお話なのに、最後だけファンタジーっぽくなってしまうのが、ちょっとモヤモヤしたけれど、(最初からファンタジー要素多めだとそう言う世界観なんだと没入できるんだけど・・・)
伏線の回収は、とてもよかった。
ただ、あんな電気も電波も通ってなさそうなアイスランドの山奥に電話ボックスがあって、電話がなるのがちょっと信じられなくて、興ざめしてしまった。
もう少し街に近いところに電話ボックスがあればなぁ・・・
ま、そこはファンタジーと割り切れば、なかなか感動できるラストだったと思う。
惜しい
内容は凄く良いです。
感動ポイントもあり、そう繋がるか、と思わせるところもあり。
設定と話は良いけど、背景説明が薄すぎたのが残念。
それぞれのキャラがどういう背景でそうなったかの深掘りが無く、物語がそのせいであっさりになっているかな。
例えば、余命わずかな少年が電話ボックスに至った経緯や家族の反応、いじめ?を受けているキャラとその親友が、どうしてそうなったか、などが、ほぼ説明がない。
後は最後の電話ボックスに至るシーンがカットしすぎ。
問題点が多いのは尺の都合もあると思うけど、話は悪くなかっただけに勿体無いなと思う作品でした。
向き合う少年たち
少年たちの冒険物語。
3人居るけど2人の物語。
それぞれが抱える問題に対して目を逸らしてきたけど、1人の少年により向き合うことになる。けどこの3人目の少年との経緯が欲しいとこだけど語られないのが気になった。
少年の経緯を隠したい点も分かるのだが、2人の少年の関係はかなり深く描いてることでその違和感が際立つ。
オチで3人目としての理由が語られるんだけど、それは一方的な理由であり、それを知らない2人との積み重ねを描き切れてない様に感じた。
ただオチとしては素敵なので主軸を後半の旅に据えて描いた方がすんなり入ってくると思った。
ひと夏の最高でスリルある大冒険
予告編とキャスト、制作陣を見て凄く期待をして見に行きました!
良かった点
・キャストはやはり人気があり実力派の声優さんばかりだったので凄く迫力があり良かったです!
・音楽と映像は凄く綺麗で見ていて映像に入り込んじゃうんじゃないって位前のめりで席に座ってました(笑
・一生の友達はまじで大事だよって事を教えて貰えました!
悪かった点はひとつです。
物語が断片的で所々聞いていて、ん?となる場面が何点かあり(;-ω-)ウーンわからんな〜みたいな所ありました。今年の春アニメである程度の物語作って夏の時期に映画!!って感じでも良かったのかな、と思いました。
結論です。まぁ良かった点・悪かった点を軽くまとめましたが、総合的には凄く良かったです。時間を気にせず、見終わった後に満足感もあったので良かったです!入場特典第1弾のbookを頂きパンフレットは買いましたのでより詳しく書いてあるなら読んでみます!小説の方も気になれば買ってみます。是非皆様でひと夏の大冒険楽しみましょう!
やりたいことは分からんではないが、、、
メインプロットは「あのはな」「スタンドバイミー」ですね。高校生男子3人のひと夏の冒険で、まあ、それは良いです。定番な設定は面白いから何度でも使われるので、それ自体は問題なし。ただこのフレームを使うならビルドゥングスロマンになっていないと、成り立たない。人は何かを失い、少年から青年へと成長するんでしょ。でも本作品では、そこが伝わらない。ロウマとトトはドロップを失い、何が変わったのか?
じゃあ「いえいえ、そんな説教臭い話でなく、エンタメなんです」というかと思えば、やたらと暑苦しい感情演技の連発で何がやりたかったのか、、、。リアリティレベルも、言い出したらキリがないほど破綻しているので、いっそのこと、ファンタジー設定で作れば、面白いものになったかも。
本当はこの話、ロウマとトトの二人で成り立つ話ですね。ドロップは初めから二人の妄想で、実は二人が好きだったチホリちゃんや何とか先輩の代償なのかも。で、二人の想いは繋がらなかった電話のように結局想いは伝わらなかった、というメタファー。だから、ラストで「この電話は誰からなんだろう」というのは、きっと君たちと繋がりたいと想う人はいる、という希望。って、最大限、よい解釈をすれば、こんな感じです。
あと、しょーもないことをつらつらと。どうも男でも裸の表現には規制をもっている感じですね。絶対に乳首を描かない。乳首がないので不自然になるので、アップが長くなるシーンではパーカーやカメラのストラップが「絶対領域」を隠すのですね。
あと、カメラのNikonが提供なのか、不自然にカメラの素晴らしさを語りますね。最近、実写映画でも良く見かけますが、やたらとカメラを推す。どうにもオモチャやプラモデルの為に不要なシーンを入れていた時代を思い出して笑ってしまいますね〜。
劇場オリジナルアニメの今後を(少し)左右する作品
他の方も言及してる通りスタンドバイミーの構造を下敷きにした、青春群像(?)劇。死体を探す代わりにドローンの映像を回収に行くことにしたのは現代風アレンジだが、旅に出る動機が自分達の保身なのでワクワク感が薄れてしまっている。(ドローンは二次的な目的で、割合的には冒険!に行くぞの思いが強いはずなのだがその辺の説明が薄いというかほぼ無い)。
ちょくちょく、その辺の裏設定?を補完する場面がでてはいるのだがわざとなのか、絵コンテ省略したのか、圧倒的に説明不足になってる。(野焼きで火事の危険性が、の授業でスマホをイジってるとか、恐らく世間的には主人公達の無実は公然の事実で本人、少なくともロウマは気付いてる)
それでも何かを期待させるドロップの言動に引っ張られて一夏の思い出を作るために冒険に行きたいのだろう。
田舎のアルアルと、ツッコミ設定のそれは無い(夜の山とか)がごちゃ混ぜになって、土台のリアリティがしっかりしてないせいで、その上に積まれる不思議な事象が刺さってこない。
恐らく尺の問題で、カットしたエピソード(ドロップが参加した場面、沈んだ道に着いた前後、トンネルの前後で明らかに日差しが異なるなど)が無いせいで視聴者を置いてきぼりにしている。
途中で思ったが、これ12話ワンクールで作る内容を無理矢理90分に詰め込んだのではと考えた。それだと、重要な後半パートの扱いの雑さも含めて色々と辻褄が合う。
あとちょいちょい出てくる暗示的なカット(トンネルをくぐると、、、水没した道、廃車の横で光が差す広場)が、過去映画オマージュなのかパクリなのか微妙で、個人的にはモニョモニョした。
本編の感想はここまで。
公開初週末の都内劇場でガラガラ(120人席に十数人の入りはやばい)で、
呪術廻戦の記録的ヒットと対照的に劇場の出足が危ぶまれる作品。ポンポさんの時もそうだったが、劇場オリジナル作品の集客の難しさがことさら取り上げられるようになったが、それをよく表していると思う。おそらく興収5億といつたところ。
コロナで映画やアニメの主役がプライムビデオやNetflixなどにシフトしていく中で、劇場オリジナル作品の宣伝の仕方は見直す段階に来ていると思う。
15歳、青春時代。
最初はグダグダとこんなもんか、、、と思っていた。
しかし、冒険に行くあたりから目が離せなくなる。一人一人の心情、何よりドロップの存在。からの、冒険の最後。The中高生の冒険。キラキラした青春って感じ。
そして最後まで。あの時のシーンはこうだったのか、、、と伏線回収。始まりはあそこか、、と思い気がついたら見入ってしまう。映像も綺麗だし、話の進み方も良かった。「グッバイ・ドングリーズ」
「よりもい」が良かったので観ましたが、こういう話は好みです
僕は個人的に、「劇場へもう一度行こう」と思う映画は滅多にないのですが、これは2回目行こうと思います。
1回目でドロップ君の電話の事情がわかったので、今度はロウマ君の「ドロップ15歳最後の勇姿を見届けてやる」のセリフを聞きに。
「宇宙よりも遠い場所」の作中でも、日向ちゃんがキマリちゃんとシラセちゃんの関係を「良いな」と思った、うまく言えないけど「ウソついてないみたいな感じ」だったって。
クラスのみんなに合わせてワイワイやって楽しいフリをしながら、でも友達の前でほんとに包み隠さず自分らしくしているのかっていうと、なんとなく「空気読んで嫌われないように」みたいな。
ロウマ君とトト君はそういうのが苦手で、だけど2人は集団から浮いた者同士で気が合って、「クラスのみんな」とは違うような、「ウソついてないみたいな」親友になったんでしょう?
で、トト君は映画の劇中でもドロップ君とケンカして、ムキになって言い過ぎた後、涙流して弱いところをさらけ出しながら、こんなみっともないところはロウマには見せられないって言う。
空気を読んで嫌われないように自分を偽っているんじゃなくて、ロウマ君の頼れる親友であるために必死で強がってるんだから良い奴じゃありませんか。
例の間違い電話も、ロウマ君の性格を知った上で、親友の背中を必死で押してやるためにチボリちゃんの外国の電話番号を調べてやって、「将来医者になって稼ぐ男だ」なんて強がっても電話をかけたのはトト君が東京の高校へ進学する前、一介の中学生にとって国際電話の通話料が小さな者であるはずがない。
その上で、親友に向けた精一杯の言葉が「15歳最後の勇姿を見届けてやる」でしょう?
それが、間違い電話の向こうのドロップ君に届いた。
ただの間違い電話で、ドロップ君の事情とは何も関係がなく発せられた言葉で、だけどそれが奇跡的にも、病気で死ぬことが決まっていて、自分が生きた証を残したいと思っているドロップ君には求めていた宝物だったんでしょ?
ロウマ君は、かつて親友のトト君からもらった「最後の勇姿を見届けてやる」って言葉をドロップ君に言っていたけれど、是非とも2回目はあのセリフで泣きに行くことにします。
ドロップ君は死ぬことが決まっている必死さとあの赤い電話ボックスで聞いた言葉にも背中を押されてか、ロウマ君を馬鹿にしたクラスメイトを見返してやろうとか、ドローンを探しに行こうとか、明日に後悔を残さないように思ったことはなんでもやっていましたね。
でも、臆病になってじっとしている間に死んでしまったら生きた証を残せないとしても、自分1人が死を前にして生き急いで無茶なことをしなきゃいけない、それにロウマ君とトト君を巻き込んで、傷つけてしまう。
自分1人のエゴイズムだってわかっているから、やっぱり弱音が出ちゃったけれど、それをロウマ君、間違い電話の事情を知らないのに、「ドロップ15歳最後の勇姿を見届けてやる」だもの。
1回観て、あの間違い電話のことを知った後でもう一度聞いたら、僕なんか感動の涙を堪えられる自信がありません。
泣きます。
結局、ロウマ君は仲間に見届けられて思いを遂げることができました。
ただ親の敷いたレールに乗って生きながら「本当に医者になりたいのか」と思い悩んでいたトト君も、死を目の前にして「ただ敷かれたレールの上を歩くだけじゃダメだ」というドロップ君の影響を受けながら、守りたいものが人の命だったら医者にでもならなきゃどうしようもないのだと自分の意思で医者になる目標を定めました。
ロウマ君も、ただ農家の息子で肥やし臭いと馬鹿にされるのを嫌に思って、農業の手伝いをクラスメイトに見られないように隠れたり逃げ出したり、東京の高校への進学をやめたり、現状の自分は嫌だけど自分が何をしたいのかもわからなかったのが、インスタを再開して写真を投稿したり、アイスランドでいろいろな写真を撮ったり、自分を表現するようになりました。
登場人物を死なせてなお、主人公キャラクター全員をきちんと成長させてハッピーエンドにするの、大好きです。
トト君の家は親が医者でお金があるとして、ロウマ君もほうれん草に付けた名前がヒットして、お金がある程度あったろうものの、アイスランドへ行く前に髪を切っていたのはドロップ君が髪を売ったと言っていた部分と繋がるんでしょう?
渡航費用の足しにするために切ったのでしょうか。
すると、ドロップ君がアイスランドから日本へ来たこととも繋がってきて、やっぱりお金が必要だったのかな?と思います。
ロウマ君の好きな女の子はチボリちゃんではないと劇中で本人が言っていたけれど、照れ隠しということもあるとしても、国際電話までかけて応援してくれた気の知れた親友への言葉っていうとただの好意よりは憧れみたいなものなのかと感じました。
クラスの人気者っていうのが、写真の件で「自分にはできない表現ができる人」みたいな。
ロウマ君がドローン探しやアイスランドへの旅で写真を撮っているのも、彼の目標とか夢がそういう表現をする方向に向いているのかと思われます。
だけど、物語を通じて成長する前のロウマ君は勇気がない。
インスタをやめたっていうのも、トト君が参考書を燃やした場面でまたやり直せるって言っていたのと繋がるような、自分で撮った写真を公開する、表現するってことを一度諦めてまたやり直す表現かと思うので、チボリちゃんは憧れとか目標で、単純に中学生がクラスの女の子を好きになったっていうのとは違うように思います。
そういうお話のいくつもの場面の繋がりとか表現しているものを想像しながら観るお話は、一度最後まで観て見えるものが全部見えてしまってから新しい視点でまた最初から観るとおもしろかったりします。
ホント、これは珍しく2回目、3回目と繰り返したい映画です。
Blu-rayビデオソフトが出たらきっと買うでしょう。
それから、山火事の犯人にっていうのをクラスの子が言わなくなったのをご都合主義だというレビューを見かけましたが、花火をしていた場所からドローンを追いかけたとしても徒歩なのでそれほど遠くへ移動できないし、火事を発見した場所から燃えていた場所まではだいぶ距離があるような映像でしたから、警察や消防が真面目に調査してホントに山火事の犯人にされることはないように思います。
また、髪を切る描写があったのは売るためだと想像できる内容ですから、売るために髪を伸ばす時間が数ヶ月もあったと思えばクラス内でのうわさ話がいつまでも残っていると考える方が不自然です。
ドロップ君が電話の相手を見事に突き止めてロウマ君のいる田舎へ引っ越してきたのは、「あんな公衆電話でどうして相手を特定できたの?」って謎に思っていますけれど、ドラマとして必要な要素ですから目をつぶります。
それほどご都合主義とも思いませんでしたよ、僕は。
声優陣と主題歌が良かっただけ
正直がっかりしました。
大好きな声優3名(花江さん、梶さん、村瀬さん)が出ると知り公開初日に行きましたが、期待外れでした。
ドロップがなんでアイスランドから日本に来たのか、ドロップはなんで死んだのか、そもそも本当に病気だったのか、山火事の放火犯と疑われて結構騒がれてたのになんでその疑いがあっさり晴れたのか、赤い電話ボックスに最後かけてきたのは誰か、その人はどうやって赤い電話ボックスの電話番号を知ったのか、結局ロウマはチボリちゃんのことが好きだったのか、そして高校生が2人きりでパスポートを取得しアイスランドまで行くってなにごと
トトは医者を目指すため東京の進学校に通っていてさらに塾にも通っているのに目的地が明確じゃないアイスランドに子供だけで行かせるような家庭じゃないのは言うまででもない。ロウマも同様。
自分自身高校生だからかもしれないが色々いやおかしいだろって思う部分が多かったです。
せっかく、声優陣も主題歌も良かったのに内容がごちゃごちゃすぎてて映画の前半の方で飽きてしまいすぐ席を立ちたいくらいでした。
後半の方になったら面白くなるかなと思いましたがさらに謎が増えるだけでした。
まぁアニメなので非現実的なのはわかりますが、あまりにもひどかったです。
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