グッバイ、ドン・グリーズ!のレビュー・感想・評価
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これは詩ですね。しかも後半だけ。でも嫌いじゃない。
後半はよくできている。アイスランド行きも電話ボックスの件も現実にはありえないが、象徴的意味合いととれば合点がいく。チボリさんもこの程度の露出ではもったいないキャラクターだが、しかたがない。ロウマの覚醒と成長のバロメーターなのだから。 前半は後半のための種まきに過ぎない。スタンドバイミーのオマージュにしたのも、後半への心理誘導。観客がそのような展開と結末を予想するようにしむけ、期待を裏切る筋書き。 しかしちょっと落差が大き過ぎてついていけない人が多いと思う。前半のまま突っ走ると、ただの二番煎じになるし、後半の雰囲気を前半から続けると、わけがわからん!になってしまう。興行的に成功させたい思惑と、伝えたいことの両方を満足させようとした結果、このようなことになったのかな。というわけで満点のはんぶん。
これこそ1クールでじっくり見たかった
「宇宙よりも遠い場所」のスタッフ集結、これだけで観に行く理由としては十分。 感想としては… 見て良かった。とても楽しめました。 この作品では「恥ずかしい」が沢山出てきます。 なんでも恥ずかしく感じる年頃の少年たちが 恥ずかしい問題が起こり、 その恥ずかしさをどうにかするために旅に出て、 恥ずかしいケンカをし、 恥ずかしい本音をさらけ出し、 恥ずかしい思い出を残す。 10年後に思い出したら当時の言動を反省してしまうような恥ずかしい事ばかりです。 しかしそれは決して悪い事ではなく、 大人になったら恥ずかしいと思う事でも 真剣になれる、真剣に動ける、真剣に思える… そんな若者の衝動が詰まった青春映画です。 若い頃にしか体験出来ないタイプの 「恥ずかしい」はとても良い物だと思いました。 それこそ若い方々は特に感動するかと思います。 「この作品に影響を受けて何かの行動を起こしたりするには、自分は少し年を取ってしまったのだなぁ」などと思いながら、それでもやはり少年少女が心のままに動く様は感動してしまいます。 家に帰ってから「宇宙よりも遠い場所」をもう一度見たりしました。 ただ物語の進ませ方として 強引な場面がたまにあります。 よりもいも勢いでどうにかしてる場面とかありましたが、1クール時間があればそれなりにキャラや世界に愛着を持っているため、そしてその前後のやりとりの気持ち良さで許せてしまっていたのですが 120分もない単発映画でやるには なかなかリスクのある展開が見受けられました。 ちなみにSNSやレビューでサイトで たまに書かれているような疑問や疑念は だいたい入場特典で貰った冊子、 パンフレット、もしくは脳内補完で なんとかなります。 大勢いる鑑賞者の中には 「映画内で全てを説明しろ。一切の疑問を残すな。客に脳内補完とかさせるな」という人がたまにいますが 自分はそのタイプではないので いつもある程度は頭の中でどうにかしています。 その一方、どうしても作品に必要なシーンはパンフレットやノベライズなどではなく、作中で描かれていなくてはいけないとも思います。 しかしこの作品でソレを描き切るには 映画尺では足りないのかもしれません。 1クールアニメなら、さらに素晴らしい作品になっていたかもしれませんね。 とはいえこの作品を観て良かったという思いに変わりはありません。 完璧、大満足とは言いませんが 払った映画代の価値は十分にある作品だと思います。
気になっていた通り、良い映画!
色々迷って、捨てがたくチケット購入。 やっぱり裏切らなかった! とても感動するよ、切ないよ、走馬灯のように思うよ。 10代に捧げたい。 そして大人の私の心には、ただひたすら感涙、透明感のある気持ちになれました。
ストーリーはハマらなかったけど、映像と音楽は凄かった!
前情報は一切無し。 時間があったのでお気に入りの映画館で音響と映像が良いのが売りのLIVEZOUND×RGBレーザーと言うスクリーンで上映していたので本作を選定。 序盤の旅客機のジェット音の迫力が凄い。 花火大会の打ち上げ音や滝壺に落ちる水の音がリアル。 映像と音響の迫力は凄かった! ぶっちゃけ序盤からの展開にハマらず、映像と音響をだけを楽しもうと気持ちを切り替えて鑑賞(笑) 映像と音楽、音響に集中してからはストレス無く鑑賞出来た感じ。 まさかアイスランドまで行くとは! アニメだけど美しい風景がとても良い。滝から落ちる水しぶきが美しい。 そして誰も使わないであろうと思われる場所にある電話ボックス(笑) そこにあったメッセージちはちょっと泣けた。 Alexandrosの音楽がとても良い! 登場人物達は、かなり転けまくるんだけど一切怪我をしなくて良かった(笑) 夏山だけど遭難しなくて良かったです( ´∀`)
近くでも遠くでも、冒険は面白い
いしづかあつこ監督の新作。 よりもいは女の子たちが南極を目指しながら友情を育む物語だったけど、今作は男の子たちが友情を模索しながらアイスランドに向かう物語。 15、6歳の少年たちとしては幼いようにも思いつつ、でもそんなものだったなとも思う。 ヒロインは存在感薄くて、ドロップがひたすら可愛いのはどうなのかな。 アイスランド行きは強引な感じではあったけど、冒険と言わずとも、旅をしたくなる作品だった。
本当は良作なのだろうけど、一般的な観客層の水準ではわからないのでは…?
今年48本目(合計321本目/今月(2022年2月度)20本目)。 ※きのう(19日)、「とりあえず飛ばす」としたものですが、正式に書いておきます。 なお、別途起こしたのは、色々調べたところがあるからです。 ストーリーの内容については他の方も書かれていますし、現在、入場者特典がミニパンフで、核心には触れられないものの、「こういうストーリー」ということは予告編を流している間にもさくっと読めるので(30ページほどしかない)、そこはばっさり省略します。 他の方も書かれている通り、この映画は一般的な観客層は男子中高生を想定しているのではないか…と思えるのですが、かなり哲学的な話が後半入ってくるので(説教うんぬんの件はとりあえず度外視)、かなりわかりにくい内容です。一方、ストーリー「本編」自体はわかりやすいので、「何がなんだかわからない」ということにはなりにくいものの「観てよかった」とはなっても、「あそこは実はこうで、あの部分は実はこうで…」ということが話しにくいです。かなりぼかされているからです。 ストーリーの後半(残り30%くらい?)で、「あるできごと」が起きます。この「できごと」については具体的な描写がなく、ヒントになる描写(ヒント:髪の毛がどうこういう話、「美容院」と聞き間違えてくるシーン等)は一応あるし、分別のある大人なら「たぶん、あれじゃないかな…」という推測はつくものの、これもパンフにも何にもないし、正直「推測の範囲」でしか書きようがないところです(ネタバレなしにしていますが、それが正しいのかどうかも不明)。 さらに「ストーリーにさほど関係がないのに」混乱させるのが、「ペルセウス座流星群が見られる時期なんだ」という話が出るところです。この流星群は実在しますから時期も特定できますし、ストーリー内でも「ある夏休みのできごと」ということも明示されます。つまり、天体ネタがこっそり混ざっているのっです。 そして若干ながら星空を見上げるシーンが出る…と思いきや…あれ?この星座何なの?この並びムチャクチャだけど…という状況です。 さそり座を惹起できる部分もありますが、さそり座はアンタレスが赤色であるほかは、頭の部分は2~3等星の「白・青白」の星です(映画内通りの赤色ではない)。 ---- ※ また、入場者特典のミニパンフの10ページ目左下を見ると、オレンジ色の比較的明るい星が2つ並ぶところがありますが、これも何かよくわからず…(いて座にはありますが、ここまで明るくはなりません)。 ※ 冬になると、朝方には夏の星座が見えますが、夏では朝方に冬の星座が見えることはないので(対称性はありません)、実は「観測時間も明示されない」ものの、冬の星座まで探してもこの並びは不明です(ふたご座のカストル・ポルックスはこの色ではありません)。 ---- この「天文関係がとりあえず出てくるがよくわからない」状態のため、物語序盤の森のシーンでクマに襲われるシーン、あれも何のメタファーか不明です(映画内では「(道に迷ったら)北極星を探そうよ」というシーンがありますが、北極星は「こぐま座」のα星ですが、まさかそこまでくっつけているとは考えにくい)。 もっとも、私のように「いい大人」が、ドラえもんだの何だの分別なく見に行くことはしないので、「一定程度、何らかの問題提起が考えられる」アニメはそれでも観ますし、本作品はアイスランド大使館だったか、後援もされているので、「別の部分では」正確に描かれているシーンもあるところ、やはり「一般的な観客者の想定」では、何が何かわからないのでは…と思えます。 ただ、じゃ、(他の作品には失礼かもしれませんが)超ロングランしているとあるアニメ作品やらなにやら、いい大人が特典目当てでいく映画と同じ水準の映画か?というとそれも違うし、結局のところ「説明不足が過ぎる」という点にほかならないと思います。 ※ 去年の12月だったか1月だったか、いわき市のフラダンスを描く映画があったと思いますが、あれは実在するものなので、事後の調査も可能ですが、この映画はそれは無理です。 --------------------------------------------- (減点0.3) 結局のところ、「想定する観客層を想定すると理解が困難」という点に全部尽きるのでは…とは思えます。ただ、中高生でも(中学1年生を除いて)「夏休み」は体験しているのであり、その子でも年齢にみあった理解は可能だし(ただ、全部は大人でも無理では…とは思える)、ミニパンフが配られるなど良心的な部分もありますし、今週、アニメ枠でどれを選ぼうかなとなったら、本作品か、フルーツバスケットか…というところかなというところです。 ---------------------------------------------
こんなにテンポが合わないのにグッときたのは初めて
阪元裕吾監督を特集したTOHOシネマズのセレクションが次に選んだ監督ってことで観に行ったけど、ハズレなかった。テンポは合わなかったけどテーマが好き。もう、涙腺崩壊…。笑 そんなに長くもないし、キャストも多くない。3人の冒険が描かれるだけあって、結構じっくり。だけど、割と緩急の強い描写も多いので、テンポは合わないなーと感じていた。カギを握るものも多数あるし、この伏線を回収するのも大変そうに見えてた。だが、やはりそこはテーマの強さがうかがえる。大胆なロケーションと冒険劇に終始しながら、広げていく。共に地図もない旅路に出ているかの様に気持ちが駆られる。 同時に死生観も透けてくるから、グッとくる。タイトルの『グッバイ』はもちろん、その関係性の変化も胸に来る。「一生」の意味を考えたくなる。少し『サマーゴースト』に近しい部分もあり、青春の眩しさもかかっている。 田村淳さんは上手かったけど指原莉乃さんはまんまって感じ。笑 アニメーションの自由度に委ねつつ、あらゆる要素を含みながら駆け抜ける。注目される理由も分かる。幅広い層に楽しんでもらえる作品。
共感しにくい
こんなに映像表現の技術が高いのに、キャラクターがものすごい量のセリフでのみ心情を交わし合い、無理スジな物語をファンタジーに寄せて成立させようとしているのが観ていて辛かった。 序盤からそれぞれの印象的なあだ名を(ドロップの紹介辺りで)特徴付けさせて、あぁそれぞれ何か過去や秘密を持っているんだ…と思わせて、結局ホントになんでもない。 とにかく観客が登場人物に共感できるほど彼らそれぞれを掘り下げてくれていないので、なんだかよく分からないまま傍観者にならざるを得ず、肝心な物語の展開について根拠・経緯の説明らしき描写は乏しいので、 「だから何よ」 「なんでそうなるんだよ」 とずっと思い続ける結果になった。 ラストも、どうにも飲み込みにくい壮大な仕掛けを組んで、ものすごく平易な結論を得るという肩透かし。 まあ、中高生が観て、将来を前向きに生きるきっかけになる作品なら良いけど、むしろ我々大人よりも目の肥えた若者にはどう映るのかな。
よくある話といえばそれまでだけど何か惹きつけられるものがある
2022年劇場鑑賞46本目。 あるものを山の向こうに回収しにいかなければならなくなった15歳の三人の一夏の冒険する物語。まあ要するにスタンド・バイ・ミーですね。 主演の3人ともプロの声優だけあってさすがの演技で、特に花江夏樹は心に訴える演技がほんとに上手いなと思いながら、ドロップに訴えるシーンで泣いてしまいました。 終盤の展開はそんな簡単にそうできるかなぁと醒めてしまったのでそこが残念ですかね。せめて大人になっていれば・・・。
青春のオーバーラン&シャウト
少年たちが熱くなりすぎて体温を奪われてしまうようだった。そんなに泣かなくても十分に伝わるのに! 絵と音楽の相乗効果の盛り上げ感は良く見事な結末へと繋げていく、ちょっと?の部分もあるがご愛嬌!
期待値大きすぎた‼️
良くは出来てる!しかし何だろうこの違和感は・・・良くは出来てるだけで何か教科書通りで人を鼻から感動させに来てる感がなんとも居心地を悪くして感情移入を妨げる!何か本音の見えない映画だった。
「偶然」と「奇跡」で紡がれる青春アニメの傑作!
賛否が分かれていますが、個人的には大傑作です! もはや感動の嵐でした! 映画を観て、これでもか!というくらい涙が出てきたのは久しぶりですし、観た後に何時間も余韻に浸れたのはもっと久しぶりです! TVアニメ「宇宙よりも遠い場所」(以下よりもい)を製作したチーム&いしづかあつこ監督が同じ製作チームでよりもいと同じく中高生の冒険ものをアニメ映画として製作した本作。 よりもいのチームが同じく「些細な事がきっかけで旅をする」冒険ものというジャンルで製作したというだけで期待値が高かったです。 今作も、よりもい以来の大傑作でした! 自分は思春期という、いわゆる10代の登場人物達が冒険をするスタンド・バイ・ミーのような映画が大好きです。 ただそれは、単にキャラクター達が旅をしているからという理由で面白いわけではありません。 大人になりきれていない未熟な子供たちが、旅を通じて自分達の抱えてるものに向き合って成長していく物語として非常に愛着が沸いてきます。 前作の「宇宙よりも遠い場所」でも、名作「スタンド・バイ・ミー」でも、旅のきっかけは些細なものです。 旅に出る理由だって曖昧でも良いんです。「どこかに旅をする」という行為そのものが、在り触れた日常から逸脱するものであり、何気ない日常を送ってるだけでは気がつけない何かが気付けるのだと思います。 今作でもそうでした。 主人公ロウマと幼馴染のトト、そしてアイスランドから来たドロップがそれぞれの思いや葛藤を胸に旅をしてる姿や成長していく姿が本当にいとおしいです。 ドロップに住んでいた国がアイスランドというのも素晴らしかった点です。 日本からアイスランドまでの距離は非常に遠いです。だからこそ、遠く離れていて普通は繋がらないはずのものが繋がることで、よりドラマチックに感じられました。 また、今作ではよくドロップが「宝物」というワードを発します。 旅をするだけではなく、今作は「自分にとっての宝物とは?」というのもテーマの一つなんだと思います。 ロウマもトトもそれに影響されて、「自分の宝物」とは何なのかをラストで答えを見付けているように思えました。 一つ惜しいと思った点は、ロウマとドロップが直接出会う場面が直接的に描かれていなかった事です。 ロウマやトトにとってドロップは自分達の人生観等を変えていく存在でもあるので、そこは細かく、かつドラマチックに描いてよかったと気がします。 今回はTVアニメではなく95分という比較的短めな映画として製作されてるので、ストーリー構成の緻密さや巧みさは「よりもい」の方が高いし、ぎこちないと思う場面もあります。 なのでよりもいのファンにとってはそこが賛否の分かれ目ですが、個人的にはそれがほとんど気にならない程の魅力...いや、その欠点すらも魅力と感じてしまうくらいこのアニメ映画が大好きです! このレビューを書いてる今はまだ2022年は2月ですが、早くも今年ベスト級の傑作映画に出会えました! 観てない方、ぜひ観てください! オススメです!!
「スタンド・バイ・ミー」的な・・普通の健全アニメ。最後少しだけ長かった。【ミニパンフ付録付き】
高校生世代の健全アニメ。 ただし10数人の客に高校生見当たらず。 健全すぎて、高校生あたりには厳しいかも。 最後は壮大な景色の映画だから、手間はかかっているが ちょっと飽きてしまうかも 過不足なしのフツウのアニメ映画 命の儚さ、青年期に感じがちな閉塞感。そして 青年期だからこその壮大な解放感。 広大な自然。はてしのない大宇宙。 今見えてる星も、江戸時代だか平安時代、あるいはそれ以前の星の光 だから今あるかわからない。 アイスランド🇮🇸とアイルランド🇮🇪は渋いところついてくる。 ただイギリスが曇天の悪天候ばかりだから、緯度の高いアイスランド 実際には微妙だろう。 年代は違えど「スタンド・バイ・ミー」的な・・・ わかりやすい人物、ストーリーは良い。 指原莉乃のロンブーの淳は別に、他の声優でも良いような、本職が良いような・・ チョット「お母さん」の声ではないねぇ指原さん。 人の死は重大事なのだから、具体的な描写が少しあった方が良い。 「ワンピース」とか「呪術廻戦」よりは大人の見る映画。 そういやジジイのワイ。いまだに「ワンピース=ガチャガチャした画質 子供じみた展開」 に馴染めない。ジェネレーション・ギャップだねぇ。 日本航空、アイスランド大使館?推奨。旅に出る?残念、コロナ終わらないとね・・・ オマケの「ミニパンフ」は比較的上質。そこは良かった。 ただ、少し「哲学的」なんだよねぇ。良い作品ですよ、それは相違ない。小中学生でも大丈夫といえばそうだ。 「童・」のセリフ除いて・・・
企画が通ったことが奇跡
ムダに泣く、ムダに転ぶ、そしてムダに大声をだす、 映画が苦手な私には苦痛だった。 物語のラストの奇跡より、 この映画を押し通したことが奇跡。いや剛腕かな? いろいろとツッコミどころがあり過ぎるが、 いちばん引っかかったのが距離感。 何をするにも尺度が曖昧でそのことが観ていて、 えっとバカなの?としか思えない。 てか、今の高校生舐めすぎだろ。 ドロップ(この名前を本当にどうかと思うけど)は途中までずっと女の子だと思ってたわ。 絵的なキャラクターの魅力も説得力も皆無。 極めつけはタイトルのセンスがまるでないこと。 これグッバイなの?
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