「酷評するのは躊躇うくらいの映像美。ただ・・・。」グッバイ、ドン・グリーズ! やまちょう07さんの映画レビュー(感想・評価)
酷評するのは躊躇うくらいの映像美。ただ・・・。
アニメーションが単なる映像作品としてのみ評価されるのであれば、映像美という点で間違いなく上位に位置する作品だと思います。
ただ、これは映画なのです。脚本、設定、演出という手段を駆使し、短期間に視聴者を作品世界に引き摺り込み、共感させ、心を揺さぶらないといけません。
残念ながら、脚本は唐突で強引、設定は穴だらけ、演出は、やたらと派手に騒いで泣く(これ感動系、泣かせ系の最近のトレンドですか?)、しまいにゃ間延びしないように間奏曲の挿入・・・ダメ映画のポイントだけはきっちり抑えてるのが、観ていて本当にきつかったです。
私自身、農村の出身かつ山岳やってたので、彼らの境遇や冒険シーンにおける本来あり得ない設定、リアクションに常に違和感を抱いておりました。それによりリアル感がかなり削がれていたと感じます。
特に夜の山なんていくらファンタジー?とはいえ、あんなイージーな書き方したらいけない、そして感動を安売りしちゃだめ。真似して死人がでます(笑)。
それにかぶせていきなりのオーバアクションの泣き喚く演出だから耐えられなくなったのかもしれませんね。
ツッコミどころ満載で枚挙にいとまなし。
正直映像美以外、あまりおすすめできません。
では。
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