「ウソつきなヤツは、俺が喰ってやる!」嘘喰い ニンフィア好きさんの映画レビュー(感想・評価)
ウソつきなヤツは、俺が喰ってやる!
相手のイカサマを見抜く天才ギャンブラー・斑目獏。別名・嘘喰い。キャラクター的にも、横浜流星、なかなかのハマり役だったんじゃないですか?ビジュアルポスターや予告編を見て、なんとなく似合ってると思ってました。気迫のある良い演技だったと思います。映画としてもよくできていて、ギャンブルの何が楽しいのかはわからないけど、出てくるヤツらが全員ウソつき、イカサマ師で、そういう連中が嘘を見抜かれて化けの皮が剥がれる様子が面白くて、少しニヤけてしまいました。
この映画は、ただただギャンブルで戦うわけではありません。人間の絆、友情、恐ろしさも存分に描かれています。獏、隆臣、蘭子の絆の深さにはちょっと感動しました。さらには、獏の最大の敵となる佐田国のしんみりしてしまう悲劇的な過去には思わず同情してしまいます。アニメや漫画のキャラクターって、闇落ちした後の方が面白いキャラと、闇落ちの前の方が面白いキャラといると思うんです。佐田国は、物語の構成的にも必然的に前者に当てはまりますが、闇落ちする前の方が人間的には絶対良かったですよね(三浦翔平だし)。もちろん、ギャンブルでのドキドキも楽しめました。なんかすごいカイジみたいでしたね。負けたら、死ぬんですよ。カイジですよね笑。まあカイジみたいに変なスリリングさよりも、ギャンブル中は獏の多彩な表情や言葉遣い、佐田国とのワクワクハラハラな駆け引きを楽しんだ方が面白く感じると思います。横浜流星の演技力や佐野勇人、白石麻衣といった共演者も注目点です。あと、全然台詞はなかったけど、Mr. Childrenの桜井和寿さんの息子の桜井海音も出演しており、セリフ少なめで表情だけの演技が光っていました。
ラストのシーン、何か意味がありそうです。続編とかあるんでしょうかね。ちょっと期待したいと思います。