「やや強すぎる」ドント・ブリーズ2 Uさんさんの映画レビュー(感想・評価)
やや強すぎる
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第一作は観ていません。
神は等しく裁く
火事場から連れ去ったと言う少女を娘として溺愛する老人も、妻の命を救うためと言って娘の心臓を奪う親も、どちらも極めて異様な魂であり、神からの相応の報いを受ける。
サバイバルからサスペンスへ
物語はサバイバルから謎解きのミステリー、そして、獣じみたサイコサスペンスへ。それにしても、闇から突然伸びてくる老人の骨張った腕は怖い。老人の家が燃えたあたりで、観る者もたっぷりエネルギーを消費します。
謎は謎のまま
あの心臓を患う女性は麻薬産業に関連しているようだが、本当に少女の母親なのか? 男は本物の父だろうか?
老人が少女を火事現場から拐ったのは事実のようだが、その経緯は? 少女に逃亡術や銃の扱いを訓練していたのはどうして?
知りたい謎はたくさんありました。しかし、老人が鋼の腕と額と棍棒と拳銃で、敵勢を打ち砕いているうちに、どこかに謎解きの答えは消えてしまった。それにしても主演のスティーブン・ラングの肉体はイメージとして、鋼鉄そのものですね。頑強すぎる。
犬は相棒
老人が嫌な気配が近づいたことを知りながら、娘一人家に残して犬を探しに出てしまうのはやや不自然だったが、最愛の相棒を失くしたことで、老人の闘争心に火がついた。
そして敵側の犬とさえ闘いの中で心を通わせ、逆転劇のトリガーにしてしまう。どっちの犬も実際、人の兵士よりも恐ろしそう。
エンドと次回
少女に抱きしめられた老人の腕が、床にぶつかるコツンと言う鈍い音は、血しぶき撒き散らしたド派手な物語の終わりに奇妙に似合っている感じがしました。
でも犬が鼻を鳴らしながら、老人の身体に寄っていく。次回作はきっとありますね。
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