「心臓のシーンがチープ過ぎて萎えた」ドント・ブリーズ2 カールⅢ世さんの映画レビュー(感想・評価)
心臓のシーンがチープ過ぎて萎えた
冒頭から臓器売買目当ての誘拐をほのめかす悪徳医師のニュースが流れます。「インドかよ!」って思いました。廃屋と化したホテルの地下での手術場面があまりにチープで萎えました。腕も頭も悪そうな医者がひとりだけで、簡易ベッドに点滴だけ。
天井からの少女の映像は美しくてよかったですけどね。
しかも、薄気味悪い女が少女の直系の親族(実の母親)と言われても信じ難い。
愛犬がエサを食べに来ない時点で、少女の身の危険を早く察知しなさいよとも思っちゃった。
敵のブルドックは犬のくせに節操がなさすぎ。忠誠心なし。そうじゃないと、ホテルに盲目の老人は来れないわけですが。最後、エンドロール後の映像では老人の手についた血を舐めてどこかに行く。そういや、死んでない男(飼い主?)がひとりいましたね。
冒頭の少女の訓練も猛犬が出てくるし、犬が準主役の映画かな。しかし、米国の撮影用動物会社の調教のレベルの高さには凄いなぁといつも感心してしまいます。
「箱」での水攻めシーンあたりはなかなかよかった。ドント・ブリーズ。息する音も危険なじいさんの聴覚。フェニックスは息を殺せる。子供なのに騒いだりしない。敵への攻撃の時に誤ってフェニックスをあやめないための箱なのでしょう。水攻めは唯一の弱点でしたが、息を止めて我慢しました。
少女役のマデリン・グレースちゃんはすごい役者根性で、近い将来、レオンやハンナのような映画の主役張れるかもって思いましたが、腕切り場面はトラウマにならないの?「この映画自体が児童虐待」って思ってしまいました。
しかしその反面、強すぎる老人の残虐シーンでの顔面の損壊などは特殊メイクで、もっとじっくりみせて欲しかった。盲目の老人のスゴ技だけではちょっと物足りなかった。