「犬が飼いたくなる」ドント・ブリーズ2 MAKOさんの映画レビュー(感想・評価)
犬が飼いたくなる
前作とタイトルは同じなのに意味合いは違ってくる。
謎展開から二転三転、実に上手い脚本です。
みんな大好き"舐めてたジジイが異常殺人者でした"映画の続編です。
またそんな映画かよ!よく飽きねーな。
と、思って次のレビューに行こうとしてるなら、もう少々お付き合い下さい。
あらすじについてはここでは書きません。めんどくさいンで。
前作とは打って変わり盲目の異常殺人者であるジジイが主人公ですが、前作でも結構やられちゃってた通り座頭市みたいなチートキャラでは無い。だからこそ緊張感が最後迄続くんですが、結構疲れるうえに主人公含め死んで当然なキャラばかり出て来るので、観終わって爽快感は無い。
だが脚本が実に上手いのでスリラーとしては間違い無く一級品です。
お好きな方は是非。
そんな事より書きたいのはもう一人の主人公である少女、フェニックス役のマデリン・グレイスだ。
先ず言っとくと自分は子役の出て来る映画が嫌いだ。というか子役が嫌いだ。
大人が書いた脚本を言わされてる感満載の棒演技には鳥肌が立つし、可愛いでしょボク(あたし)と言わんばかりの演技は映画を白けさせるだけだと思っている。(まあそんな映画はそもそもツマランけどね)
あ、べつに子供が嫌いなわけでは無いです。
しかし今作のマデリン・グレイスは演技力が高いだけでなく子役にここまでやらせる?!
的な演出も見事にこなして見せてます。(まあ製作がサム・ライミだからなあ)これはもう子役というより立派な一人の俳優ですね。寺○心君、見習いなさい。
どうも探しても情報が無いんで、今作が映画初出演と思われる。だとすればこのキャスティングはこの映画の最大の功績だと思う。
とにかくこれから期待の役者さんです。
映画ファンのみなさん、要チェックですよ。
そんなこんなで暑い夏を涼しくしてくれるスリラーが観たいなら、オススメ。