「前作を踏まえて見ると」ドント・ブリーズ2 nakadakanさんの映画レビュー(感想・評価)
前作を踏まえて見ると
前作が面白かったので、続編ということで観に行ったものです。
前作とはジャンルがガラッと変わった感じですが、続編としてこれはこれでありかとも思います。
老人が侵入者を返り討ちにしようとする、というシチュエーションは前作と同じですが、今回は侵入者側も強く、老人側からの視点で、少女の為に戦うアクションもののようです。
前作からの流れだと、亡くした娘に執着していたので、少女の親が超絶毒親とはいえ、少女を勝手に連れ去って娘として育てて執着してるのはどうだろう、と、微妙に引っかかりましたが。
しかし、ラストでは、過去の行いを悔やんでおり、少女に執着しているというより、守っていたということなのかと。
前回の非情な恐怖の悪役が、悔い改めていたとは、予想外でした。
確かに、前作では神を否定していたのが、今回は肯定していて、あれ?と思いましたが。
前作では狂気に取り憑かれた行いをしていましたが、元々は同情できる部分もあったので、狂気から救われたのなら良かったとも思います。
とは言え、過去の罪は罪ですし、贖罪の意識もあり、少女を育ててきたのかと。
植木の配達員の女性は、結局何者だったのか、はっきり分からず気になりますが。
軍人らしいことが言われてましたが、老人と少女を監視、保護していたのかと解釈していますが。
老人もそれを承知していて、何か公的機関の監視下で少女を保護していたのかなと。
老人宅での攻防戦は正直ちょっと長いような、という気もしましたが、敵アジトの地下での戦いなどクライマックスのアクションは見応えがありました。
ストーリーも先が読めない展開で、最後まで楽しめました。
前作ホラー、今回アクションという感じではありますが、バイオレンスなグロ描写は今回の方が多いです。
個人的には、異様な緊迫感と恐怖の前作が好みではありますが。
前作を踏まえてみると、老人の変化が印象深い作品でした。