「税金ドロボーは本部長の方では?」異動辞令は音楽隊! kossyさんの映画レビュー(感想・評価)
税金ドロボーは本部長の方では?
実際の警察音楽隊はほぼプロミュージシャンと言っていいほどで、音楽大学出身者が多いとのこと。ただ、大都市以外ではこの映画のように警察職と兼務であり、ダブルワーク並みに大変なようだ。
強引な捜査をしたり、昔気質の足で活躍する刑事・成瀬。パワハラの投書がきっかけで音楽隊へ異動辞令が出た・・・タイトルまんま。序盤ではアポ電強盗事件が描かれ、正義感溢れるものの家庭を顧みずに30年過ごしたことから離婚。母親(倍賞美津子)が認知症となり、苦しい生活も窺える。
社会的弱者ばかり狙うアポ電強盗。成瀬のような刑事がいないと捕まんないじゃん・・・などと心配もさせてくれたけど、上の命令には逆らえない公務員の悲しさ。しかし、徐々にドラムの腕を上げていき、娘ともセッションを通じて和解。音楽隊のメンバー達とも仲良くなっていく。さすがにシングルマザーの春子(清野菜名)とのロマンスまでは描かれなかった。それでいい。
これぞまさしく音楽映画の一本!子供の頃に和太鼓をやっていたというだけでドラマーに選ばれ、興味もなかったが、事務仕事中にナンバリングスタンプでリズムを取り、感動の娘とのセッション、そして定期演奏会でのフィナーレ。どことなく『スウィングガールズ』(2004)を彷彿させるシーンやプロットが気になったけど、大好きな映画なのでOK。「イン・ザ・ムード」が始まったときにゃ最後に「シング・シング・シング」まで演奏するんじゃないかとヒヤヒヤしましたよ。いや、吹替えなしの演奏といった点も考えると、むしろ『スウィングガールズ』にオマージュを捧げていたのかも・・・
チンピラ役が多かった渋川清彦。真犯人フラグは全然観ておりません🙏
好んで観る民放のドラマはテレ東の深夜ドラマがメインです。渋川清彦主演のザ・タクシー飯店は終わりのほうの3話だけ観ました。全部観たかったです。オススメです。
ご返信お気遣いありがとうございました😊スウィングガールズは存じ上げないのですが、良さげですね。でも、何事もほどほどな等身大が良いですね。共感でございます。失礼します。ありがとうございました\( ˆoˆ )/\( ˆoˆ )/\( ˆoˆ )/
ロマンスは「雑念・・下心」の裏返しなのでおっしゃるとおりで、「あからさまな左遷は、目も当てられない屈辱、恥辱だけれども・・実は本当に「真人間」になって良かったのだ。」というカタルシス的には不要ですね。激しく同意です😊。