「音楽隊は閑職ではないですが」異動辞令は音楽隊! lynx09bさんの映画レビュー(感想・評価)
音楽隊は閑職ではないですが
↑この前提が頭ん中に居座ってたので(警察、消防、自衛隊のコンサートに嬉々として参じる)、「観たいんだけどなー、うーん。」でしたが観て良かった!音楽隊をベースに世知辛さをリズム良く活写出来ていたのではないでしょうか。
阿部寛の主人公は前半ちゃんとムカつく「職人気質」を履き違えた化石だし、周りを彩る面々がひっそり抱えるモヤモヤもちゃんとコチラに刺さってくる。このストーリー唯一の許せない点は「最高の善人」に対する処遇だが、そこまで言うのはそれこそ世知辛い。
それこそ音楽隊という存在価値をそのまま映画にフィードバックしたような快作。物語の中心にある事件は「誰にでもある危険」としてちゃんと怖い。自分の親を含め、年配の方々には「自分の明日」として観て頂きたいと強く思いました。
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