コレクティブ 国家の嘘のレビュー・感想・評価
全77件中、41~60件目を表示
消毒のせいか?
作品の重要性と作品の面白さは別である。
登場人物にテロップなどは出ないので、ドキュメンタリーではないのかと思った。
スポットライトみたいに役者が演じているのでは?と思った。
東欧の作品で役者も一人も知らないし。
しかし、やはりドキュメンターリーでした。
中止してみていないと、どの人が何の役割なのかがよくわからなくなる。
これは、鑑賞する作品としては良い評価ができない。
まあ、ルーマニアの人には分かるのかもしれない。
さて、グルタールアルデヒドとヨウ素の濃度が低いとのこと。
前者は人間ではなく機材の消毒に使うが、日本ではほとんど使わずに、洗って滅菌しているはず。
ヨウ素はイソジン®︎と思うけど、熱傷の処置で消毒自体はそんなに重要ではない。
表面の洗浄は必要だし、感染が絡んでくればサルファ剤と銀のクリームを塗るし、発熱すれば抗生物質の全身投与だし。
それから、消毒を10倍に薄めても効果が十分の一になるわけでも無い。薄め具合は添付文書に書いてある。
緑膿菌も熱傷によくつく菌で特別なことではない。
そもそも、消毒剤は単価は安いので、わざわざ薄める作業をしてもあまり利益にならないのでは?
だから、政官財病の構造的問題があるのだろうけど、消毒自体は関係ないのでは?
重症熱傷の処置は大変なので、ちゃんと協定を結んであれば、隣国に送るので正解ですよ。
以前、ロシアの子供を日本で助けたではありませんか。
ドラマよりも現実
ライブハウスの火災についての追及かと思ったら、病院と製薬会社、政府の腐敗の話でした。わりと初歩的な、「薄める」って!政府側がチェックしたり指導する体制が皆無。回収すらされない!この辺りは日本はきちんと法律や規制があって(薬害などはあったけどその中で積み重ねもあり)、病院を基本的には信用できるのはありがたいと思った。
「ジャーナリスト」がいわゆるクオリティペーパーの記者じゃなくてスポーツ紙なのが意外。彼が弁の立つ人で、テレビにも出まくって議論を盛り上げていった様子。TVの司会者は政府寄りだったりする。盛り上がるにつれ、タレコミも集まる構図。
汚職取締局が政府から独立してきちんと機能していそうだったり、デモで首相が退陣していたり、デモ隊がジャーナリストを称えていたり、日本から見たら羨ましい場面もあった。
タレコミも正義感からというよりあいつパワハラでムカつくからみたいな動機っぽく、根本的な善意が市民から失われてしまうとどうしようもないなと思った。告発するのは全員女性で、男性教授は尻込みしていた。
記者会見での追及場面があり、日本ではどうなんだろう?あと、キプロスの銀行の明細はどうやって手に入れたのだろうか…!閣僚や市長が日本よりは若いし、女性も多い。なんだ日本…。
奮闘する新しい大臣と及び腰の官僚、そして皮肉な結末。「僕のやったことが少しは残るかな」というひと言がせつなかった。
生き残った女性の写真が良かったし、それを大臣が部屋に飾っているのが良いと思った。
元妻が「自殺なんてする人ではない。どちらかというと殺すタイプ」ってコメントするのすごい。
ドラマにもなりそうな内容だ。ドラマと違ってハッピーエンドにならないけれど。
カメラを回し始めた時はまだ先は見えなかっただろうし、大臣の会議でもカメラ回してるし、不都合なシーンや苦笑いする顔まで映しちゃってドキュメンタリーとしてすごい。そうか、初めは形になるかなんてわからないうちから始めるんだな。
ルーマニアの医療汚職を扱ったドキュメンタリー。保健相大臣がカメラの...
ルーマニアの医療汚職を扱ったドキュメンタリー。保健相大臣がカメラの前で生々しい会話をするのにびっくり。それだけ大臣も本気なのだろう。それくらいにルーマニアの腐敗は酷い。日本の政治家がまだましに見えてくる。ジャーナリストと大臣の奮闘ぶりに頭が下がる。今どうなっているのだろうか...
映画のモノガタリの巧みさ
この映画は、いわゆる映画の物語の中では「第二幕」でラストシーンを迎える
つまり第三幕は僕らが現実でするべきことになる
この映画の後に、少しでも世界の見え方が変わって、そして行動、つまりは投票してくれる若者が増えれば良いな
と思わざるを得ない
素晴らしい映画です
それだけで終わらせてはいけない
行き着いた無力感
ドキュメンタリーなのにフィクションのようなドラマティックな展開。構成。
撮影、編集、音声にものすごい技術と才能を感じる。本当にドキュメンタリーなのかと思わされるほど。
でも、行き着いた無力感が事実なのだと強く感じさせてくれた。
だが、必ず次があるはずだと信じたくなる。見るべき映画だと思う。
悲惨なルーマニア医療制度
ルーマニアの医療崩壊を白日の下に晒したドキュメンタリー。
コレクティブというライブハウスで火事が起こり、死者17人の大惨事となる。その時一命を取り留めた重傷者が後日当日の死者以上に死亡していったことから医療ミスの疑いが大きくなり、それをすっぱ抜いたスポーツ新聞を映画は追いかける。また病院の理事長あがりでウヤムヤに事件を終わらそうとした保健相の尻拭いで登板した保健相も密着。
遺族や被害者のことを考えると胸が苦しくなりしかしない話だが、旧ソビエトの社会主義国家と考えるとありえなくはない話と少し納得してしまう。
メディアが弱いと政治は国民をないがしろにするというメッセージがあったが、ルーマニアのこの状況を考えれば日本のメディアはなんと強く、政治はなんと弱いのだろうと感じてしまった。
密着取材、圧倒的な実録
実録に圧倒された。ルーマニアについては、治安の悪さやマフィアの暗躍がこれまでも報じられてきたが、国民の医療という基礎インフラも食い物にされていたことが火災事故から明らかにされた、その過程が関係者への密着取材で撮られている。スポーツ紙がここまでしっかりと政府の不正を取材しているのに驚くが、辞任した大臣に代わって就任した社会活動家出身の保健相が利権に切り込むと、病院経営者と与党政治家が束になって叩きにくるところも撮られているのも凄い。ただ、これは他人事ではない。日本でも安倍政権による不正の隠蔽やメディアへの圧力はあったし、今もある。われわれはルーマニアの記者や市民のように立ち上がれるか、問い直して見るべきだ。
いつになれば…
ルーマニアという国の深い闇を見た。
腐敗した政治や支配層がはびこる自国、それでも諦めず世に事実を突きつける新聞記者たち。
これらをひたすらドキュメンタリーで見事に見せてくれた。
憤り、歯痒さ、様々な感情を揺さぶられる素晴らしい映画だった。
これは今の日本の現状だ
汚職に塗れた世界。芯まで腐り切った上に奥が深い。国民の無関心が引き起こした最悪の国家。直接的に悪いのは政治家であり、資本家であるのだが、それを長い間見過ごして来た国民一人一人の自覚の無さが根底にある。今の日本がそっくりそのままルーマニアである。スポーツ紙が何発もスクープを叩き出すのだが、選挙が行われると結果は今と変わらず利権塗れの腐り切った世界が存在する。日本と同じである。国民の未来は全く他人任せである。自分自身のことであっても他人任せ。現状を村社会でしかないSNSで嘆くばかりである。
権力者は嘘をつく
驚きに満ちたフィルムでした。
まさか、保健省(日本でいう厚労省に相当)の大臣室にまでカメラが入るとは。
映画の中では、事件の起きた年(2015年)から始まって、2016年末までで2人しか首相が代わっていないけれども。
ルーマニアは汚職がひどく国民から信頼されていないため、圧倒的政権与党がない。
与野党が連立を組み、それが集まったり離れたり、不祥事を起こしたりなどで、しょっちゅう首相が変わっている。
2021年までの6年で、実に6人も辞任、さらに代行が4人いるほどだ(この後もどうなるか分からない)。
直近でも、大手TV局や新聞が「コロナの助成金」という名目で賄賂を受け取って、政府に有利な報道を垂れ流すことが問題視され、マスコミの社会的信用度が爆下がり中だそうだ。
そんな中で、調査報道をしているのはスポーツ新聞紙だけというありさま。
なもんで、国民がバカバカしくなって選挙にいかないもんだから、余計にカルト的な支持層や、贈収賄の繋がりだけで選挙に勝てちゃうのが現状。
映画を観ながら、「あれ、これどこかの国と似てない?」と既視感で脂汗が出てきましたよ。
それどころか、事前に記者が提出した質問に対し、恣意的に数人を当てるだけで、他の記者の質問を受け付けないなんて茶番までやっている国もあるしね。
国民の無関心は国家を殺し、政治家や官僚ら、権力側の嘘を許してしまう。
主権は国民にあり、選挙は大事だ。
心に強く刻まれました。
無関心は人を殺す
政治やシステム、企業が腐敗していくのはなぜだろうか。権力を握った人間が大義を忘れ、自分(もしくその周りの人間)だけに利するようになってしまうからなのか、それともそんな人間だけが権力を握れるようになるからなのか。
本作はルーマニアで起こった医療スキャンダルのドキュメンタリー。ライブ火災の惨事による負傷者が入院後に多数亡くなるという事態から、病院と医療製品メーカーの癒着、政治的な腐敗にまで切り込んでいく内容に驚いた。これ、本当にドキュメンタリーなのか?普通の社会派ドラマみたいな映像だぞ。
更に驚いたのが、新たに就任した保健相側の映像も撮影していること。政治的な思惑ではなく単に現状を変えようとしている姿も見せていたのが作品に厚みを与えている。
でも、最後はスッキリしない。ここで終わる?と。でもそうか、ドキュメンタリーだったよなと思い出した。根底まで腐敗したものは早々簡単には刷新できないということか。他人事には思えない。今の為政者が望むのは世間の無関心だ。どんなスキャンダルが起ころうと目先にうまそうなエサをぶら下げれば政権を維持できるってことなのか。この映画は、そうさせてはならないってメッセージに思えた。途中、抗議行動を起こしていた人たちが叫んでいた「無関心は人を殺す」というスローガンが心に刺さる。そう、長いこと腐敗してしまった原因の1つは無関心ってことだ。
これがドキュメンタリーだということ
映画館で予告を見てからずっと気になって、ようやく観れました。
これが1日一回の上映なのも、上映館が限られてるのも惜しい。
こんなに至近距離で大臣が内輪の参謀達と話してるところや、親御さんとの会話、何よりことの発端となる火災の映像も、火傷の痕を見せることでこのことを有耶無耶にしたくない意思を示す綺麗な女性も、みんな本物なのか!
この日本も同じようなものだとレビューにあるが、そうかもしれないけど平和ボケの私には日本はここまで腐ってないという気持ちがある。
もちろん似たように長期政権で起こり得る既得権益を貪るなどはあるにしても。
そして製薬関連の仕事をしているので、自社の製品をこんな悪質にして外に出すことなんてマジあり得ない。
日本の場合は企業が直接病院に納品はしない(卸業者がいる)こともあるけど。
病院も院内感染こんなに隠蔽して。
ちゃんと殺菌消毒してたって院内感染は起こるというのに、故意に希釈って、よくそんなことを思いつくもんだと思う。
物資が不足している戦時下の話ではなく、5、6年前の話というのが心底呆れてしまう。
逃げた保健相の代わりに暫定的に保健相となり、本当に頑張っている姿にたいへん心打たれた。すごいと思った。
周りの政務官?は大臣が方策を考えるのではなく、上がってくるものを認否判断すればいい、と言うところ、こういう旧態然としたところがそもそもダメなんだよ。お前こそ、上司である大臣に合わせて動くのが仕事だからな!と叱り飛ばしたい気持ち。
結末も私はこぞって投票所が大混雑大行列になるのかと思った。なのに…
希望の光は視線の先にあるのか、双眼鏡で見ても遥か遠くなのではないか。
この作品は膨大な撮影を本当にうまくまとめられて素晴らしい映画になっている。
避けたい未来
ルーマニアの権力の腐敗の果て。これがドキュメンタリーであることに驚愕させられる。一部の人がどんなに頑張ろうと大きな利権複合体は揺るがない。
これは遠い外国だけの出来事だろうか。日本では不正が正されているだろうか?「天に恥じない」という誇りを見失う時、これは我々の現実となるだろう。
さて、日本にガゼタは残っているのだろうか?
自由な報道の意味
ルーマニアで火災事故の熱傷患者が院内感染により大量死した事件は、スポーツ紙の調査報道により、国の説明の偽瞞と、その背後にある国全体の医療体制をめぐる構造的な腐敗の闇に行き当たる。新任のNGO出身の保健相は改革を期して、守旧派の多くの妨害の中、政令改正までたどり着くが……。
カメラは主にスポーツ紙記者と保健相に密着してストーリーを形づくる。ドキュメンタリーだが制作側の立ち位置は明確に既得権益側を批判的に描いている。記者が、また制作者が見ているのが真実の一面だけかもしれないという点には留意が必要だろう。
実際、劇の終盤で保健相は、政治家に外国(彼が以前いたウィーンの医療界)との癒着を示唆され、彼が国の医療を外国に売り渡そうとしていると攻撃される。また、消毒液製造業者(不正に薄めた液を納品し感染拡大の原因と目された)が不審な事故死を遂げ、公式に自殺と発表されると、疑惑を追求していた記者は「報道が彼を殺した」と責められる。(これらの点について劇中、深堀りはされない)
それでも記者が述べた(記憶が正確ではないが)「報道が黙れば国家は国民を攻撃する。記事を読むことが、国民が国家との関係を考えるきっかけとなる」旨の言葉には感情の高まりを禁じ得なかった。
劇の終わり、総選挙で現政権は大敗し、守旧派の返り咲きが示唆される。記者には家族の安全に注意しろとの警告が届く。
報道の中立性・党派性、権力化、メディアスクラムといった問題は別にあるだろうが、前提は自由な批判ができる安全な環境が守られることだろう。奇しくも政府に批判的な立場のロシアとフィリピンのジャーナリストがノーベル平和賞を受賞したとの報を聞き、このニュースを世に問うた記者たち、映画制作者たちに心から敬意を表したい。
汚職と既得権益を守る姿
ドキュメンタリー映画なので、ストーリーも、エンディングもありません。
事実を伝えているだけです。
この映画を鑑賞しても、何かを得られるのかは、鑑賞した人によって異なります。
映画賞を受賞したから、映画評論家が高く評価しているからという理由で鑑賞しても得られるものは何もないでしょう。
コレクティブは、2015年10月30日、メタルコアバンド「Goodbye to Gravity」のライブ中に火災が起きた東ヨーロッパにあるルーマニアの首都ブカレストのクラブの名前です。
この火災で、27名が死亡し、病院に搬送された重症患者の37名も死亡しました。
国家の嘘は、ルーマニア政府が国民に嘘を言ったことを示しています。
ルーマニアの人口は、2000万人くらい、国土は日本の三分の二くらいの大きさの国です。
ウィーンは、オーストリアの首都です。
ブカレストからウィーンまでの距離は、850kmくらいです。
東京から札幌や福岡までの距離が、800kmくらいです。
ジャーナリストが、政府発表に疑問を持ち、病院に搬送された重症患者の37名の死因が感染症ということを追求し、国家の嘘を暴き出すきっかけになりました。
この映画では、ジャーナリストが政府発表に疑問を持ち追求する姿と新任の保健相が国家の嘘に対応する姿が見られるところが良いです。
日本では、ジャーナリストが政府発表に疑問を持ち追求する姿を見ることはできません。
日本では、担当大臣が国家の嘘に対応する姿を見ることはできません。
汚職と既得権益を守る姿だけは、日本もルーマニアも同じです。
映画「i 新聞記者ドキュメント」と比べて観ると、日本は、ルーマニアに劣っていることが理解できます。
映画「i 新聞記者ドキュメント」は、ルーマニアではもちろん、日本以外では公開さえされずに、アカデミー賞はもちろん、映画賞にノミネートも受賞もしていません。
この映画「コレクティブ 国家の嘘」は、日本はもちろん、世界中で公開され、アカデミー賞で2部門でノミネート、多数の映画賞を受賞しています。
世界報道自由度ランキングでは、ルーマニアは48位で、日本は71位です。
この映画で描かれているルーマニアに、主観的にも客観的にも、日本の報道自由度は劣ります。
映画「ペンタゴン・ペーパーズ 最高機密文書」でも描かれていましたが、「報道機関が権力に屈すれば、国民の将来はない」ということを再確認することができました。
日本の総選挙結果で、日本に将来がないことが示されることでしょう。
ルーマニアは30年以上は直らないそうですが、日本は50年以上は直らないでしょう。
牧島かれんデジタル担当相(女性、44歳)は、2019年6月と2020年6月の2回にわたって、NTT
の秘書室長から会員制レストランで金額の最も高いコース接待料理で接待を受けて、
「大臣就任前の一議員として政治活動を行ったものだ。一議員として、いろいろと意見交換を
するのは、政治活動の中で大事なことだ」と述べました。
日本の将来は、ありえません。
この映画に登場するのは50歳以下の若い人です。
国民の将来を変えるのは、老人ではなく、若い人です。
老人に国民の将来を任せれば、何も変わりません。
日本人は、メタルコアバンドのライブに行く人が悪いと感じるのではないのでしょうか?
日本人は、新型コロナウィルスで亡くなったのは、亡くなった人が悪いと感じているのではないのでしょうか?
【日本も似たようなもん】
僕にはルーマニア人の友人がいるので、この事件については途中まで気を付けて追っかけていた。
緑膿菌による死者が増えて、ルーマニアの医療システムのインチキさまでは記事を読んでいたが、その後の顛末までは追い切れていなかったのだと改めに認識することになった。
コロナ禍を経験して、行政・政治とこうした医療システムが相互監視・相互情報共有の状況にはなっていないという疑問は、決して他人事ではないと思うし、これを報じるメディアの客観性や、信念に基づいた姿勢は、より重要なのだと気づかされる。
ルーマニアは社会主義国だっただけあって、「社会民主党」が、日本でいうところの「自由民主党”右派”」みたいな感じであるのは、ちょっと斬新だった。
ルーマニアは、東欧の小国で、昔からヨーロッパの大国やロシアとの間で翻弄されることが多かった。
だから、ルーマニア人の多くは、ドイツ語やフランス語、ロシア語の他、英語など多言語を身に着けている人が多く、保健相が、ウィーンに留学していたというのは、ドイツ語が堪能だったからだろうなと思った。
僕のルーマニア人の友人は、日本語を含めて5か国語を読み書き話すことが出来て、ルーマニアの語源はローマ人という言葉にあるらしく、そんな兄弟のようなイタリア語は特に勉強したわけではないが、僕たちが方言と感じるくらいの程度で聞き取りは出来ると言っていた。
彼は、日本のとある難関大学の大学院で建築工学修士を取得して、得意の数学をベースに、実は関連のない別の職種についたが、今は日本以外の国で働いていて、出来るだけ早い段階で日本に帰ってきて働きたいと言っている。奥さんは、日本人で子供もいるし、日本はお気に入りのようだが、今回のコロナ禍で露呈した社会システムの劣化だけではなく、「護られなかった者たちへ」のレビューでも書いた通り、貧困や格差の拡大は解消に向けた早急な取り組みが必要で、せめて平均所得がOECD加盟国の平均はゆうに上回り、貧困率が縮小に向かうなど、改善に向かっている日本に戻ってこれるようであれば良いなと思う。
日本もそうだが、本当に守旧派とか既得権益というのは、発展を妨げるんだなと思った。
無医村か❗ 東スポもがんばれ👊😆🎵
ルーマニアはナチ、ソ連と長く支配下に置かれて、国民の自尊心が萎縮し、共産主義体制から民主化も遅かったので、賄賂政治が横行する腐敗構造から抜け出せなかったんだね~
酷いとは思うけど、ずっと抑圧されて貧乏ケチケチ体質が染み付いちゃうと、消毒液も薄めて節約しちゃうのかな?公立病院なのにどうして?って思うけど、政官民(含む製薬会社)癒着の腐敗構造が当たり前で、経営者(理事長)に忖度しちゃうのでしょうね。
安全より節約。人の命は二の次。コレクティブという名前のライブハウスの火災で死者のほかに重症でなくてもあとあとになって死ぬ人が多数いた。スポーツ新聞の編集長(トロンタン)が頑張って、内部告発する女医さんも出てきて、辞めた厚生大臣の後釜に民間人から正直者の大臣が出て、透明性が確保できたために露になってゆく事実。重症熱傷の診療は時間と人手、自己皮膚組織移植などの技術が必要な病院の総合力が試される救急診療。元々、緑膿菌が一杯の院内感染の温床では助からない。細菌感染によるショックは急激に死に至る。慢性化しても、ウジが湧くなんて、最初から諦めているとしか思えない。移植医療の問題点も呼吸器内科医が病院にいないから、外国(ドイツ)へ送る。無医村か?
医師の待遇は共産主義だと悪いだろうけど、今はそうじゃないんだから、腐りきってる。
日本の私立病院も理事長がケチケチでパワハラ野郎だと同じような似たり寄ったりのことが起ますね。病気になったら、かかる病院は選びたいもの。
ルーマニアと日本が違うのは病院に手厚い保険診療報酬制度。この制度で、とくになにもしなくても病院にはじゃぶじゃぶお金が入るから、消毒液を薄めて節約しなくてもいいだけ。
ルーマニアの政治、官僚、企業は腐っていたが、ジャーナリストは死んでいなかった。東京スポーツの1面にこんな告発記事が出るような日本も怖いけど、東スポの記者もシャレでおふざけ記事を載せるのは少しは減らして、がんばってみて欲しい。
アート写真のモデルになったあの美人さんは有名なモデル?芸能人?
ただ映像を流しているだけで、塩コショウも薄めだけど、それだけにリアルだった。
医系技官
「人間じゃなくなってしまった」
劇中でそんなセリフが出てきました。
表に出てくる数々の隠蔽や嘘を権力が知らないことは、やはりあり得ないことです。彼らは全て知っていて知っていながら、やっているのです。日本の戦争も原発も水俣もそうでした。
人間とは?
最近公開された「minamata」には、権力に対して非権力が闘う姿が映されていました。ドキュメンタリーである本作にも同じ姿が映されていました。私達が本作の様な作品を鑑賞する意味はここにあるのかと思います。
日本でもコロナによって医系技官という官僚組織の利権が表に出ました。医療だけではなくあらゆるところで権力が暴走しています。私達が見聞きする全てのことは、権力に都合良く塗り替えられて届けられるので、本質を理解することは難しいとは思います。しかし、権力者は権力者の為にだったらなんでもやるんだという仕組みを理解しておけば、物事の本質を少しは見極められる様になるのでは?と感じました。日本もこのまま行くと本作と同じ道を辿りそうです。スクリーンに映しだされた人々は、明日の私なんだろうと思いました。
全77件中、41~60件目を表示