「【北朝鮮の武器、麻薬の闇取引を世界14か国で盗撮した10年間の実録スパイ映画。】」THE MOLE(ザ・モール) NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【北朝鮮の武器、麻薬の闇取引を世界14か国で盗撮した10年間の実録スパイ映画。】
ー デンマークのコペンハーゲンで妻子と暮らす元料理人ウルリクが、今作の監督でデビュー作「ザ・レッド・チャペル」が北朝鮮の怒りを買い、入国禁止になっているマッツ・ブリュガーに映画製作を持ちかける。-
<Caution !内容に触れています。>
・驚いたのは、デンマークだけでなく、各国に北朝鮮を支援する団体”北朝鮮友好団体”があると言う事実である。そして、その団体に所属する人々の多くが無職であるという事。
ー きな臭いなあ・・。-
・ウルリクは、団体内での地位を上げ、北朝鮮と太いパイプを持つスペイン人、アレハンドロと信頼関係を築く。
- 何故に、スペイン人が北朝鮮に入れ込むのかが分かる、数々のシーン。北朝鮮は、人の心の承認欲求を逆手に取っている。-
・偽の投資家を仕立てて、ウガンダに武器と覚せい剤製造工場を作るために、頻繁に平壌に渡り、要人と接触する。
- どのシーンも、隠しカメラで撮っているため、臨場感がある。そして、出てくる人物が、皆怪しい。-
<最後まで、分からなかったのはウルリクが私生活を犠牲にしてまで、10年もの長きに亘りスパイ活動をして来た理由である。
脳内の一部で、”この作品は、マッツ・ブリュガー監督の北朝鮮に対する報復ではないか”と思ってしまった作品である。
何故なら、国際社会から孤立している北朝鮮が武器輸出で、外貨獲得に血眼になっている事は、知っていたからである。
真偽を判断するのは、鑑賞側に委ねられている・・・。
<2021年12月5日 刈谷日劇にて鑑賞>
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