アリスとテレスのまぼろし工場のレビュー・感想・評価
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変われない変わってゆく
このての「もじり」タイトルはあまり期待できないなあって個人的に思ってるのと
前作「さよならの朝に約束の花をかざろう」のまとめきれなかった感じが引っかかってたので
今回見るかどうか悩ましかったのだけど、
妙に評判がいいので足を運ぶことに
あ、かなりちゃんと映画してる
視聴者の予想をいい意味で裏切り
ひねりを加えて…と思わせといて確実に物語を着地させに来てる
これはかなり安心して見られる青春ファンタジーだ
永遠の思春期のなかに、重大特有の色恋の生々しさへの
拒否感と嫌悪感と欲が渦巻く感情がきっちりと描かれていて
予告からの印象よりもすっきりと、面白く見終わることができた
抜け出せない、変わることができない状況の中でも
ちゃんと変わりつつある関係
終わらない青春期とその結末まで一気に観れる作品だ
アニメらしくないアニメ
SFアニメと言って良い?
アニメは映画館では見ないようにしているが、題名プラス時間帯で観賞
けっこう深い内容
死んでも(死んでいるとは後半にわかる)時の止まったエリアで生活する人々と、そのエリアに迷い混んだ一人の女子(言葉も喋れないが止まったエリアで成長した…)が巻き起こす摩訶不思議な話
現実味には欠けるものの、作者の言いたいであろうことが色々ちりばめられ、中々頭を使わないと…
世界で認められている意味が理解できました‼️
題名からして難解だけど、中島みゆきの歌は最高!
「君たちはどう生きるか」も難解なアニメ映画でしたが、本作も難解でした。そもそも題名が謎で、「まぼろし工場」は分かったけど、「アリスとテレス」というのが最後まで分かりませんでした。てっきり「アリス」と「テレス」という登場人物が出て来るんだと思ったんですが、全然出て来ない。古代ギリシャ哲学者のアリストテレスと関係はあるんだろうと思いつつ観ていたものの、正直それも明示的な手掛かりは発見出来ないまま終了。
仕方なく各種解説に答えを見つけようとしたところ、どうやら劇中出て来る「エネルゲイア」という言葉がアリストテレスの言葉らしいということが分かりました。でも辞書で調べると、
「エネルゲイア【(ギリシャ)energeia】アリストテレス哲学で、生成の過程の終局として実現する姿。現実性。可能態に対する現実態。(引用 デジタル大辞泉)」
何のこっちゃ(笑)
これじゃあなおさら分からないので、さらにググってみると、「エネルゲイア(活動)」と「キーネーシス(運動)」という2つの概念が紹介されているものを発見。「キーネーシス」というのは一般的な運動で、始点と終点があり、終点に到達するのが目的なものであるのに対して、「エネルゲイア」というのは現在進行形の過程が目的となっているものであるという解説でした。これでも何のこっちゃに替わりはありませんが、本作のストーリーと照らし合わせると、何となく言わんとしていることは分かったような気がしてきました。
本作の舞台となる1990年頃の見伏という街は、基幹産業である製鉄工場が爆発した影響で外界と遮断され、時間も止まって同じ1日を繰り返す無限ループに嵌ってしまいます。中学3年生の主人公たちは、いつまで経っても中3のまま。そんな見伏の状態は、まさに「エネルゲイア」。現在進行形の過程はあるが、終点はない。いや、終点はあるにはあって、ご神体と化した製鉄工場から発する「神機狼」に襲われると、消えてなくなってしまうという終点はあります。なんという悲劇的終点!
で、一応題名問題がなんとなく解決したところで、一体本作は何を言いたかったんだろうと考えましたが、私としてはバブル経済終盤の1990年頃が舞台になっていることがキーではないかと解釈しました。当時の日本は経済力もあり、日本中に活気が満ちていた時代でした。しかしながらバブル崩壊とともに経済成長にブレーキがかかり、米ソ冷戦の終結という国際環境の大きな変化もある中、日本は「失われた30年」に突入します。
主人公たちは中学3年生で時が止まり、高校進学も大学進学も就職もせぬまま同じ日を過ごしている訳ですが、そんな「エネルゲイア」な状態が、幸せなのか不幸なのか?一方で劇中では、爆発により製鉄工場が閉鎖され、普通に時が進む別世界も登場。基幹産業を失い、恐らくは斜陽を迎えているはずの見伏と、30年前のままの見伏。いずれも地獄のような気もしますが、主人公の正宗と睦実は斜陽する未来に期待を掛けて物語が終わったところを観ると、岡田監督としては過去の栄光に囚われず、現実を受け入れて未来を築くべきだと言っているのかなと思ったりもしたところでした。
いずれにしてもいまだに答えは見つかりませんが、本作のために作られた中島みゆきの「心音」がホントに名曲であることだけは間違いありません。という訳で評価は★4とします。
優しいまなざしから描かれる優しくない物語
何これ・・・こんなのズルいよ・・・泣くしかないじゃん・・・っ!!
なアニメ、通称『あの花』でおなじみの岡田麿里さんの最新作。監督としては2作目
舞台は製鉄業に主軸を置く田舎町、見伏町
冒頭すぐに主人公 正宗と友達は製鉄所の爆発を目撃する
火を吹く工場。ひび割れる空。荒ぶる龍の形をした蒸気
何が起こっているのか? 急に異世界ファンタジーに巻き込まれていくのか?
そんな「???」を観客に投げつけるようにして映画は始まる
シーンが変わると一転、主人公達の学校生活が描かれる
冬の見伏町で暮らす正宗達。誰かが誰かに恋をしたり、将来の夢を話したり
普通の日常のように見えるが我々にはどこか違和感がある
そして正宗が同級生の睦実に製鉄所に連れていかれることによって物語は大きく動き出す
工場の一区画では、さながら狼少女ジェーンのように一人の少女が飼われていた―――
抽象的でなくまっすぐな青春映画なのに、様々な隠喩とも思える巧みな設定と展開
監督の優しいまなざしから描かれる優しくない物語
悩める若者アニメとして永く残る一本になることだろう
変化することが正しいという結末でなかったことがこの作品の優しさであ...
変化することが正しいという結末でなかったことがこの作品の優しさであると感じる。
登場人物の生々しさはやはり岡田節が効いていた。つい恥ずかしさに目を背けたくなるものもあるが、そこがまたリアル。中学生ならではの行動(原ちゃんの車のシーン)がまさにそれだ。見ているこっちが恥ずかしくなるところがたまらない。あと園部さんたまりません。セツナレンサ。
成長、変化、進化、を止めた町が舞台なわけだが、登場人物からも見てとれる。特にイツミの幼児のような振る舞いが印象的。人間は学ばなければ人間ではないかのような演出。少しやりすぎな気もするが、あの背格好であの口調だからこそ可愛さもあり不気味さもある。どこへも行けない運転免許の件も好き。
まぼろしの世界が消えるかと思ったが、あえて残したことに優しさが詰まっている。
前に進むためには、自分1人で進むしかない(ムツミ)厳しさを電車の描写で表していた。変化を望むということは現状からの脱却を意味する。未来を掴むためには1人で立ち向かって行かなければならない現実を叩きつける。
しかし、あのまぼろしの世界が消えなかったことで、前に進むことが正しいとは限らないと優しく諭してくれている。止まることもいいんだよと肯定してくれている。最後にムツミが故郷に立ち戻ることでも、たまには戻ってきてもいいと許しをくれる。しかし、まぼろしはまぼろし。いつかは忘れられて消えていく。見ている側が投げかられる大きな問い。
進むための厳しさと、止まることへの許しを与えてくれるそんな作品だ。
個人的には「俺はいいオカンのままでいさせる気はないね」というセリフが一番人間ぽくて好きだった。
『アリスとテレス』 タイトル私感。
そりゃアリストテレスと語呂の良さだと思うけどさ。
アリスさんもテレスさんも出てきませんでしたよ。
それでも観終わったあとの少しだけタイトル私感。
『アリス』異形の地に堕ちてくる幼女が出てくるなら、それは『Alice's Adventures in Wonderland』の主人公の名。彼女はちゃんと最後に元の世界に戻る事ができるのか。
さて、『テレス』。中々難しい。笑
色々考えた末の感想。
この異形な永遠の世界。時の流れない世界。
『Time less』略してテレスか。
観た時に感じた事を、あれやこれやと考えて帰路に着くのも映画の楽しみ。家に着くまでが映画です。
主人公は時宗だけど、睦美や母など女性の意思の強さ、行動力に惹かれました。
背景の美しさ、壮大さ。
ノスタルジーさ満載の世界観。
表と裏の世界を繋ぐ感動的なストーリー。
全てのキャラクターの魅力的な心情と台詞。
とても楽しく観させて貰いました。
皆さんも是非劇場でご覧ください。
死ぬ間際に、もっと生きたいと願うのが人間なのかもしれない。
エンタメも、涙活も、喜怒哀楽の棚卸しも堪能できます。
神職のおじさん、キャラ濃すぎて失笑しかなかったです…でも、重々しいキャラもハマらないし、キャラ設定が一番難しいところかも。
神様よりAIを信じる人が増える現代、大変だねと少々同情しました。
正宗くんたちの状況から、今の中学生って、こんなに恋愛脳なの?と疑問符だらけになってしまいました。
記憶を積み重ねているから、精神レベルが大学生ならアリなのかな。
人生で恋愛が一番になったことがないもので、少々羨ましかったです。
正宗くんと睦実ちゃんが五実を現実の世界に帰そうとするところは、ジーンとしました。
何があっても、親は子どもに自分より長く生きて欲しいと思うものです。
ここで涙腺崩壊でした…。
エンディングの中島みゆきさんの「心音」、響きました。
彼女の「未来へ~」と歌いあげる力強い声は、心に残ります。
明日も、1日頑張って生きます♪
蛇足ですが、アリスもテレスも出てきません。
アリストテレス?と思い至りましたが、帰宅後考察記事を読んで腑に落ちました。
題名のつけ方も含めて、新しいアート作品を見せられたような、視界が開けた気分になる作品です。
岡田麿里の暫定最高傑作
今までの岡田映画の切なさ、儚さを踏襲しながらこれでもかとエモさを詰め込んだ今作。
この感想は文字では伝わらない。
絶対に見た方がいい。
エモいとしか言い表せない映画。
序盤、世界観を掴むのに若干時間を要すが、中盤からは息もつけない。
文句なしの星5。いや星500。
この時代に殻を破ることの大切さを教えてくれる
突如として実世界から切り離された空想の世界
ここでは生きている感覚がないまま、実世界へ戻りたいという感情を押し殺し、変化のない生活を強いられていた。
このままの生活を続けるか、実世界へと戻るのか。さまざまな人間の思惑が交錯する中で、1人の少女の存在がキーとなる。
コロナの閉塞感が蔓延る今の時代だからこそ、殻を破って外の世界へと足を踏み入れる感覚が新鮮なものであった。作中の「一番よかった時代」に留まり続けるのか、それとも冒険をするのか。考えさせられる作品だった。
アイデアが良かった
途中、この設定からどう話を進めるのだろう、と思ったが、終盤は感動あり映画的な見せ場もありで面白かった。
思春期的な描写はそこまでハマらなかったが、基本的なストーリーが良くて、奇想を真面目に描いている。特に結末については考えさせられる。
映像表現も美しかった。
隠れた名作!
題名だけだと児童文学みたいな印象を受けるけど凄い心を揺さぶられた。「あの花」の岡田さんが脚本を勤めるだけあって見事に纏まった青春ファンタジー作品に仕上がってた。現実と幻の世界の間で葛藤する人達に共通する想いは世代は違ってもみんな一緒という所がとても良かった!世間ではあまり知られていないのが勿体無い隠れた名作だと思う。
現実と幻、何が正しくてどれが正しくないのか。
地域丸ごとの神隠し。みたいな感じ?
思った以上にしっかりラブコメってた。
段々と不可解な現状がわかっていく様は面白い。いつみの成長やみんなの気持ちの変化、、、色々な気持ちが混ざっていく、、、
とりあえず、まさむねとむつみはかなりいいね!思春期って感じを残しつつ進んでいく様、、、キュンキュンだね!
いつみとの関係性も良きでした!
あんな状況になったらどうするのか。様々な人の感情を上手く表現出来てると思う。あの状況だからこそ出来ることや出来ないこと。グッとくるね!
設定が面白いと思った!キャラクターも好き!終わり方としても良き!ただまぁ、内容が普通。そんな感じです!
あの世界で、これからもこの先も2人は暮らして欲しいな
あと、、、アリスとテレスって何?
感動は遅れてやってくる優秀作品
少々わかりずらい世界観にも関わらず、説明口調がないのでなにも考えずに見ていると置いて行かれるかもしれない。難解といつほどでもないのでちゃんと見ていたら理解できるはず。
序盤の退屈な日常に謎を散りばめて、後半に徐々に世界の謎が判明していく盛り上がりはわくわくした。なんでと思う言動、行動も後からはすべて意味があったんだと理解できてキャラがしっかり生きていると感じるから感情移入してぐっと感動するものがあった。多くの人に見てもらいたい作品。
現代日本を比喩しているかの様だ。
鉄鉱石が取れる製鉄所のある街。
ある日製鉄所で爆発事故があり時空が裂けた?
その日からこの街だけ何も変わらない、時間の進まない、サザエさんの様な世界になった。
いつまで経っても冬のまま、妊婦はいつまで経っても子供が生まれず妊婦のまま、中学生は何年経っても中学生のままの姿で何年も時間の進まない世界に街ごと閉じ込められた。
そしてこの世界では何かを変えようとすると時空の裂け目ができて不安定な世界になってしまう。
よって何も特別な事はしない、変えようとしない事で自分達の世界を守る事にした。
何もしなければ製鉄所から謎のオオカミの様な煙が時空の裂け目を修復してくれる。
そんなヘンテコな世界が舞台の物語。
中学三年生の正宗と同級生の謎の少女睦美、
睦美が製鉄所で世話をさせられている謎の少女五美。奇妙な世界の恋愛と青春群像劇。
何も変化も許さない、新たな恋愛すら御法度。
心の大きな揺らぎですら時空が不安定になる。
危ない事をやっても死なないし大怪我もしない。
その代わり掟を破った者は煙の狼に消されてしまう。
窮屈感と欝屈した何も進まない世界。
そこをどうやって打ち破るのか?打ち破れるのか?住民の選択は現状維持か改革か?謎の少女五美とは何者なのか。
どこが現代日本の比喩かと言うと日本と言う閉じた世界での世界との乖離、何かを良くしよう世の中を変えようと言う事への圧力みたいな物を感じる所。今のままで変える必要は無い、今のままで良いのだと言う消極性が日本の発展と繁栄を阻害している様に感じる。それ故に日本は衰退の道に入っている。しかし本人達はそれに気付いていない。この映画の中の街そのものだ。
そう言った皮肉すら感じる。
是非映画を見て感じて欲しい。
アートと現象と主題歌が魅力の全てな気もする
手放しに良かったのは、美術の凄さと、現象と、映画の内容を非常に想起させる中島みゆきの心音という主題歌です。
まず映像がとても綺麗です。背景のショットひとつひとつが、まるで絵画のようです。描き込みがすごい。
また、その背景の前のキャラクター達が引き起こす現象について、シーン一つ一つのこだわりを感じます。引き起こることが不条理なく、世界観の法則によって、繊細に描くことを頑張っています。
主題歌は、圧巻の一言。映画を見た者は、中島みゆきの他の曲も聞きたくなるでしょう。
ここからは自分があまり納得いかなかった要素です。
語りたいのはキャラクターです。
まず、予告では映画の仕掛けについての世界観の不条理を解く中にドラマがあるような触れ込みでした。が、実質は殆ど思春期の少年少女の悩みを中心とした割と普遍的なものが強く、思った以上にキャラクター達の意思が平べったいというか、動機の味付けが薄かったのがとても残念です。
あと、アニメ作品においてとても重要な要素だと自分は思っているのが、主人公の容姿です。あ、ビジュアルが良い悪いとかそういう話ではないんです。それで言えば今作の主人公正宗くんはかなりのイケメンでしょう。
そうではなくてですね、人目見て、口で説明しなくても性格がわかるほどの強いキャラクターを持つことも、アニメ作品においては非常に重要なんです。
パッと見て、正宗くんの性格を想像出来ないんですよ。優しい子にも見えるし、やさぐれた子にも見える。良い意味で言えば、複雑性と内に秘めた思いが強い思春期の少年、と言えるんでしょうが、それは本編を見たから分かることであって、結局コンセプトが分かりづらいのでパッと見で伝わらないんです。
これはヒロインの睦実も同様です。分かりづらいっ。
なんならですね、不思議な少女イツミ、父の昭宗と叔父の時宗、同級生の笹岡のほうがよっぽどキャラが立ってるんですよ。パッと見の見た目通りのことを作中でやるので。
有り体に言えば"主人公とヒロインのキャラが弱い"です。訴求力が足りない、だからどこか薄っぺらい。薄っぺらさが人間味を感じず、主人公の視点から見る物語に心が動かない。
美術も世界の仕掛けも頑張ってて、そこに物語をのせる技術、主題歌は素晴らしいのに、そこに生きるキャラクターがイマイチなのが、とても残念でした。
評価してるところは皆さん、世界観の仕掛けですけど、それを解き明かしたからなんなんですかね?とも思えてしまう。ぶっちゃけ。
維持と変化
維持を望む者と変化を望む者をうまく対比していると思う。見ただけではなかなか理解のしにくいところも多いが、シーンの一つ一つを紐解いたとき、懐疑的だったシーンにもしっかりと意味があり、この映画のストーリーの緻密さを感じれる。
アリスとテレスは出てきません
不思議な作品
煙の世界に閉じ込められた話かと思った?
時間の止まった不思議な世界に少女が迷い込んだ話か?
ただただ久野美咲ちゃんが可愛い!
で?園部はどうなったの?
滅びを待つ世界で生者と亡者はどう生きるんだろ?不思議?
五実と美咲の神隠し?
蟲師?
FF?
あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。?
死者と亡者の世界を訪れる話は多いけど、睦実目線は面白いかも?
誰かに内容を放したくなる作品
で?アリスとテレスは誰?
星は技術に3、スジで−2
「ほつれる」と大宮での玉置浩二のコンサートの間にもう一本と、亀さんと迷いつつも日本の作家も見とこうかと選定。強く後悔している。
惚れたヒロインであっても、どんな背景があろうと、漫画ではなく匂いのある生身の子供を何年間もネグレクトしてるのは異常だし、惚れた男にその子を会わせる心境とは何なのか。完全に壊れている。
思うに作家が描きたい場面とか関係を図式のように並べて構成した様な事ではないか。そこには登場人物の経時的な人間形成とかは一段低くしか設定されていなかったのだろう。
後半のキスシーンは丁寧にエロく描かれていたが、濡れた駐車場に寝かせたままとか普通におかしいし我々は並行して放浪してるイツミが見てる様子を見せられているのだ。…何が見せたい?
周辺人物ではヒロインの義父がエキセントリックに過ぎ、なぜ皆が従うかも全く理解できない。
大変高い技術を持った多くのスタッフの何年間かを無駄にした作品と言わせてもらう。
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