「連れ去られた側からのお話」アリスとテレスのまぼろし工場 Garukoさんの映画レビュー(感想・評価)
連れ去られた側からのお話
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作画、美術、演出、演技は本当に目を見張るものがあります。
ラストシーンで成長して言葉もしっかり話せるイツミが出てきたので、ちゃんと現実世界に帰れて、現実世界では廃墟になった工場へいわゆる聖地巡礼をしに行って終わり。
異世界の正宗と睦美の行方はもうわからないけど、わからなくていいのかもと思った。
イツミを送り届けた今、いつ消えていくかわからずビクビクしていく彼らを観るより、恋する衝動を抑えきれない中学生の精一杯の生き様の方が物語として美しいから。
そんな彼らさえもまぼろしだったのは寂しい気持ちがした。
でもそんな気持ちでさえ監督の狙いどころだったのかなと思うと流石だと思います。
タイトル回収が唯一の惜しかった点
アリストテレスをもじっただけかと少し残念。
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