「悲惨だった」ブラッド・レッド・スカイ ジュリエッタさんの映画レビュー(感想・評価)
悲惨だった
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予想外の展開で面白かった。
ハイジャックされた飛行機に吸血鬼が乗っていて逆に!っていう
話だと思っていたのにそうならないのがいい意味で期待を裏切ってくれた。
スカッとしたアクション物ではなく、かなり悲惨な終わり方だった。
吸血鬼が昨今流行りの超人的な強さではなくちょっとした怪物レベルなので
ハイジャック犯を倒すのに結構手こずるのでもどかしい。
また単純に吸血鬼の主人公がハイジャックをバッタバッタと薙ぎ倒す
アクションかと思いきや、主人公の吸血鬼は血を吸うことを基本抑えられない
怪物なのだ。主人公はそれを治療する為にとアメリカに渡る途中に事件に
巻き込まれるのだが、子供が同行してるわ、子供を守るにの
吸血鬼の力を開放した後の、状況悪化状態がすごくて良かった。
なんと言っても吸血鬼の能力をしったサイコなハイジャック犯のひとりが
自分にその血を輸血して吸血鬼になったものだから、そりゃあ後は
機内はゾンビ映画状態に!
なんだか息子を守るためにやる事がどんどん悪化して
終いには乗り込んできた特殊部隊も巻き込んで全滅。
子供が助かる以外何も救いがなかった。
母親にしてみれば全てを犠牲にしてでもという思いなのだろうが
吸血した母親は自分の息子にも牙を向くという
ええ、そんな悲しいおわり!?とスカッとするシーンは
まあ、全く無かったのではないだろうか。
単純なアクション映画ではなく吸血鬼がカッコよくない化物で
それを主人公でさえも抑えきれないという、アイデアで
低予算ながらもグングン引っ張りこまれて行った。
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