劇場公開日 2022年3月18日

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「俺は今泉脚本が好きなようだ」猫は逃げた CBさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5俺は今泉脚本が好きなようだ

2022年6月16日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

離婚を決めたふたりだが、飼っていた猫をどちらが引き取るかが決まらず離婚届を出せずにいる。そこにお互いの現在の恋人が絡まり合って、どうなるかという話。

今回の作品は、今泉監督と城定監督が、お互いに脚本を提供しあって、相手の脚本を監督して作品を作るという企画。だからこの映画は、城定監督が書いた脚本を今泉監督が監督して作った方の作品。今回、両方の作品を観て、どちらも面白かったが「脚本のよい映画はおもしろい」のではないかと感じた。そして今回は、脚本の面では今泉さんがうまいなあ、という印象だ。話が俺の好みとあっているんだろうな。

本作の感想だが、「愛の源の映画です。いいかい、"アガペー" から "エロース" に進化したんだよ」 と繰り返されるフレーズの劇中映画が変に印象的。そういうこと、力説する監督いそうだよね。というか、検索すると出てくるから、愛を描く人には当たり前の概念なのかもな。
アガペー:キリストが説く無償の愛。与える愛。
フィリア:アリストテレスが説く共通の価値をともにする愛。友情。同等の関係。
エロース:プラトンが説く何かを求める欲求。
プラトニックとは、「プラトン的な」という意味だそうです。いや変な面で勉強になったな。俺にとって哲学はまだまだ遠い遠いところもある存在だな。

会話中の自動車の音とかが、今泉監督っぽい演出と言うか編集だな、と思いました。さりげなく日常を感じさせる工夫を差し込んでいるよね。

CB
bionさんのコメント
2023年1月25日

> 猫は逃げた、けれど◯◯は逃げなかった、ですかね?
なるほど、その後に続くんですね。
猫は逃げた、けれど『愛』は逃げなかった
なんでしょうか。

bion