蛇王 キング・オブ・スネークのレビュー・感想・評価
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人間もそこそこ酷い
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アナコンダの類の中国版モンスターパニックとは思ったが巳年なので観てみました。
時は中国の軍閥時代、1916年から1928年にかけて中華民国が内戦状態となっていた時期。舞台は福建省の森に覆われた永安村。蛇は中国では脱皮する姿が復活と再生を連想し生命力、不老長寿、富や繁栄を象徴する動物としてとらえられ古くから豊穣神や天候神として信仰の対象とされてきました。
蛇が人を襲うのは軍の森林伐採などで森の生き物、蛇たちが住処を失い報復に出たのだという設定。確かに登場人物も蛇狩りの村人、高慢な軍人、金の亡者、卑猥な小人など絶対喰われるぞという連中で蛇たちだけを悪者にはしていないのが中国らしいかな。
主人公は村人のスネークハンターのムー・ション、村人には蛇王と呼ばれているが列車で蛇の肉や強壮剤を売っているチープな若者にしか見えません。どういう訳か村の近くを走る夜行列車が毒蛇の大群と大蛇に襲われる、生き延びた乗客はムー・ションの先導で永安村へと向かうが村もすでに毒蛇の襲来により壊滅状態、解毒薬の薬草を求めて山奥に向かいますが当然大蛇も出現、奇妙で卑猥な小人登場、薬草は洞窟の中、なんと毒蝙蝠迄出現、画面が暗く多少見づらいですが不気味な怖さは十分でした。ムー・ションが持ち帰った薬草で何とか助かりこれからは自然との共生を誓う村人たちというエンディング、単なるホラー映画ではありませんよと謳っていました。
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