牛首村のレビュー・感想・評価
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全員で引っ越しましょうよ
ある日突然手に傷が現れたJKが、自分と瓜二つの人物が映った動画を見せられると共にその人物が行方不明という話を聞いて、動画が撮られた富山へ赴き巻き起こる話。
まず冒頭のモーモーちゃんの慌てっぷりに始まり、入水ボーイが目の前通り過ぎちゃったり、ジジババのある意味あっさりな再開だったり、皆さんリアクションがおかしいいし、山崎とチャラ男の「それ」はどういうこと?
そして婆さんの相方はどうやってその歳まで?は抜きにしても、他は皆7歳じゃないのか?とツッコミどころというか訳の判らないことが多過ぎる。
とはいえ、中盤の唐突且つ急激な説明ラッシュの怠さを除き、不気味だしミステリアスだしテンポもなかなかで引き込まれたけれど…。
頻繁に差し込まれるおわかりいただけだろうか的なものの懲り方はお見事だし、話自体は悪くないしもっともっと面白くなりそうなのに、ラストシーンも含め拾えもしない余計なものを無理矢理詰め込み過ぎて、ムダが多いしかえって安っぽくなってしまった感じがしてならなかった。
(前作と比べると)まだ見られるレベルかなぁ。
今年42本目(合計315本目/今月(2022年2月度)14本目)。
結局、この映画って、評価するにあたっては、去年(2021年)酷評されまくった「樹海村」との比較があるのではないか、と思います。
・ ストーリーに何ら関係のない(関係が薄い)ものが出てくる
・ いつの話をしているのか理解が困難になるほど時間軸が入れ替わる
・ (映倫の指定するグレードと比較すると)描写がグロテスクに過ぎる
…というのが3点セットでそろって、3.0を割る(今日時点で、「大怪獣~」並みの評価は、ある程度の母数がある映画ではこの程度しか見当たらない)結果になったのでは…と思います。
打って変わって今回は実在するいわゆる「心霊スポット」をテーマにあてたもの。
確かに上記全てが解決しているわけではなく、中には趣旨が理解できないものもあれば、時間軸の入れ替えもわかりにくい部分もあるし、「やや」グロテスクな部分(生物的な部分。飲食物を食べながら鑑賞される方はご注意を。ただし、後半の1か所程度しかない)もあることはあります。
ただ、結局この映画の評価は前作との比較が論点になりがちなところ、ここなり他のサイトの評価を参考にしたのか、かなり改善されているように思えます。
まったくわからないわけでもないですし、前作ほどの支離滅裂で何がなんだか…というところでもないです。
一部、科学的(あえて言えば、物理に分類される)についても、当該研究学会等のチェックも入っているようで、かなり妥当な表現がされています。
※ 主な舞台となる、富山・石川県は、日本海に属する都道府県です、海で見られる「物理的な現象」「大気が関係する現象」といえば何でしょう?(ネタバレ回避/ストーリーのの本質論にはかかわってこない)。
特に「ストーリーの理解にあたって妨げになる、趣旨がよくわからないものが置かれている」(前作だと、何かの呪い箱だったかが相当)がないか、ほぼ描写されないので、その点で「わかりにくい」ということは少ないのではないか…と思います。もっともホラー映画なので、「理論的にありえない」描写(突然、スマホが意味不明なことを言い始める等)はありますが、それとて「一応にも理解はできる」し、「前作と比較する」「一般的な日本のホラー映画のカテゴリの一般的な評価」(ホラー映画に関しては、韓国・台湾等が一歩抜けていますね)という観点からは、そこまで減点するのはどうか…と思えます。
評価にあたっては、下記がきになりましたが、大きな傷ではないと思います。
少なくとも、去年(2021年)酷評されまくった「樹海村」ほど支離滅裂とは言えない点は理解可能です。
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(減点0.3) 映画を最後まで見ると、出演者一覧やボランティアのみなさま、権利関係うんぬんが流れた後、「この映画はフィクションです」「描写・表現の一部に不穏当な表現/描写がありますが、当時の雰囲気を再現したものです」という趣旨のものが流れます。後者に関しては他の方のレビューにもある通りの内容かと思います。
ただ、個人的には、「所有権が不明ないわゆる心霊スポットに無断で立ち入っちゃダメ」という点について何ら説明がないのが惜しかったです。
私人間であれば、所有権不明な建物等に立ち入ることはそれほど強く罰せられませんが(せいぜい、軽犯罪法に触れるに過ぎない)、結局のところ、こういう「心霊スポット」は各都道府県に結構あるので、こういう注意書きがないと「所有権不明なんだから立ち入るのも自由だろう」と思われるかもしれませんが「所有権が不明」と「所有権を誰も持っていない」は微妙に違います。
また、今回はもっぱら「私人間の所有権不明」の問題であったところ、「公の公営物」であるなら(一時期、景気が良かったころは国や地方自治体がホテルだの遊園地だのを作りに作って、廃止された施設も結構ある)、そこで何かあれば、国賠(2条、公の公営物の瑕疵による救済)の問題も絡んできます。そしてそのような施設は少なからず存在はします。
そうであるなら、「勝手に他人の土地・建物に入ってはいけません」という注意書き程度はあるべきであり、そこがないのは何なのかな…という印象はあります。刑罰法規ではせいぜい軽犯罪法どまりですが、「家出をする」「何かしらどこかにいったきりでまるでかえって来ない」となると、行政が立ち入る案件(治安に関すること)になるからです。
この点に関しての注意書きが何もないのは、ちょっとそれはそれでどうなのか…という印象です(前作の「樹海村」に関しては、樹海村それ自体は各都道府県にまたがる場所であり、常識的範囲で立ち入ることは行政は禁止できませんが、それと「所有者不明の廃墟に立ち入る」こととは、確実に異なる事案)。
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Koki鑑賞なら行く価値あり
kokiは思ったほど悪くなかった
後半失速、kokiは◎
幽霊ピース
双子が再会する話
「犬鳴村」「樹海村」は視聴済み、正直あまり面白いシリーズだとは思ってなかったけれどホラー好きなので「村シリーズ」第三弾に挑戦しました。
「犬鳴村」は杉沢村+犬鳴峠が元ネタ、「樹海村」は樹海+コトリバコが元ネタなわけですが、これらはオカルトをかじってれば言わずと知れた怪談。
今回の「牛首村」は元ネタが坪野鉱泉+牛の首な訳ですが私は坪野鉱泉を知りませんでした…
怪談「牛の首」は誰も聞いたことのない日本一怖い話で有名だけれども…
最恐心霊スポット+最恐怪談のコラボ、はてさてどうなるか!?
不安半分、期待半分でしたが映画は面白かったです。
「大怪獣のあとしまつ」を経験するとどんな映画も良作に思えてしまうからか、私の感覚が狂ってるだけかもですけれど…
主演のKōkiさんの演技見るの初めてでしたが、あんまり違和感もなく2人1役をこなしてたし、よかったんじゃないかな。
わきを固める方々もいい感じでしたし、ホラー映画レジェンドの奥菜恵さんも出てたのでうれしかったですね。
怪談家ぁみさんだけちょっと演技ういてたかな。
物語としては村の風習+双子の神秘、私好みのオカルト要素をまとめてたので個人的によかったです。あんまり牛の首である必要はなかったようにも感じましたが、元ネタが内容不明だからしかたないですね。
個人的に恐怖演出よかったなと思った所
・主人公の部屋で一瞬映る女の横顔
ちらっと映るだけでその後なんもなし、あれ?って感じがめちゃくちゃゾッとしました。
恐怖ビデオ系の怖さ。
・蜃気楼の人影
遠くに見える見えてはいけないモノって不気味、周りに人がいるのに自分だけ見えてる怖さ
・スマホの「よりしろ」連呼
機械がかってに反応してしかも怖い単語の説明しだす、誰の何に反応したのか?カメラの顔認識で誰も居ないところに反応が・・・みたいな機械干渉系の怖さ
・坪野鉱泉での無限飛び降り
霊は同じ時間、同じこと繰り返す。永遠に閉じ込めれれた魂の怖さ
それぞれ実話怪談とかで聞いたような話でしたが、映像にしてくれて感謝です!これ見たかったんですよ!ゾクゾクしましたね~。
不満な点と言えば、地下で生き延びた双子の片割れが呪怨のカヤコ的な動き、鳴き声だった事。何番煎じだよ!
それと、より目の顔が怖いと言うより笑えてしまった事ですかね。女優さんは美人でしたけど、変顔は笑えちゃう。
昨今のホラー映画はあんまり怖くないのが多い、局所的には怖いけれど全体的には怖くない話って印象が強いのです。事故物件とかね。
本作も局所的な怖さはあったけれど物語全体の恐怖の余韻とかは少なかった。帰り道で、家の中で、お風呂の中で、布団の中で、生活の中でふと怖くなるような現実を浸食するほの恐怖は無かったですね。
村シリーズにはこれからも日本のホラーをけん引していってほしい、そして実話怪談などで聞くことしかなかった「怖い」をどんどん映像にしてほしいと思いました。
まったくの余談ですが
youtubeとかで心霊スポット巡り系は多いけど、元祖である「新耳袋殴り込み」が見たくなりましたね。映画に出てた横穴の有るトンネルとか殴り込みメンバーも似たような場所行ってて懐かしいな~なんて思いました。
「新耳袋殴り込み」シリーズスタートの切っ掛けになったエピソードで、とある心霊廃墟に取材しにいったら、撮影中のカメラが謎の不調で映ってる人たちの顔が溶けた様に映ってた話。あの現場ってどこだったんだろうか、もしかして坪野鉱泉?
詳しい方が居らっしゃいましたら教えていただけると嬉しいです。
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劇中セリフより
「だって一人はさびしいもの」
死別は悲しいし寂しいけれど、天国で会えると思えばちょっとは前向きになれるかも。
現世に残り続けるのは寂しさに拍車をかけるだけなのかも知れない。
清水崇と映画を企画した関係者は、Kōki,に感謝すべきだ
「村」ユニバース第3弾!
先日、次回作のプロットが一般公募されており、「村」縛りではなくて良いということから、 清水崇の東映ホラーシリーズとしては、続くことは確定ではあるが、「村」ユニバースは今回が最終作の可能性は高い。
ユニバースといっても、前作の『樹海村』のように『犬鳴村』と繋がっているわけではない。毎度お馴染み、大谷凜香が演じるアキナは登場するが、このキャラクターは別人設定。
『樹海村』での『犬鳴村』ネタが強引すぎたこともあって、今回もどこでネタが入ってくるのかと気がかりではなかった。松尾諭が携帯を持って何かに怯えるシーンがあるため、「また犬鳴村か?!」と思わされたが、フェイントだった。さすがに前回で反省したのか、そういった無理矢理なネタはなくて、意外なことに上手くまとまっていた。
心霊どころではない、原理が全く分からないトランス&ワープ演出などは、今作も健在ではあるものの、ネタ自体が前2作のように、浮世離れしたものではなく、今回は、そこらの田舎の村に伝わる言い伝えとしてでも、普通にありそうな、双子に対する保守的な考え方を用いて、田舎の不気味さというのを上手く演出できていた。
何より今作で良かった点は、今作が女優デビュー作となるKōki,である。
木村拓哉と工藤静香の娘ということもあって、2世タレントとして、世間からの目は冷ややかというレッテルなど、跳ね除けるぐらいの名演技を披露している。
小さい頃からモデルの仕事や、近年もCM出演をしていたこともあって、初めてとは思えない堂々とした演技。しかもいきなり一人二役を演じているのも驚きだ。
作品自体は、今までと比べて上手くまとまっているというレベルで、決して傑作と言うにはほど遠い作品ではあるが、Kōki,の存在によって、全体的には、良く感じられるだけに、清水崇と映画を企画した関係者は、Kōki,に感謝すべきだ。
地元感なし
2022年劇場鑑賞43本目。富山・石川県先行上映映像付き。
犬鳴村、樹海村に続く清水崇監督村シリーズ第3弾。
今回は富山の実在の心霊スポットのホテルで巻き起こる恐怖といった感じなのですが・・・。
演出が遊園地のお化け屋敷みたいな感じなんですよね。「おわかりいただけただろうか」みたいな感じでチラツとなにか映ってるという演出や、同じ心霊現象が同じテンポで起こり続けるという。機械仕掛けか!
終盤ホテルがサイレントヒルみたいになれば怖かったのでしょうがそういうこともなく、なかなか厳しい映画でした。
地元感も全くなく、インタビューで「石川県の印象は?」と聞いて「石川は山の中のロケだったので・・・」ってじゃそんな質問するな!気まずいわ!
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