劇場公開日 2022年2月18日

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「犬鳴村、樹海村、そして牛首村。」牛首村 琥珀糖さんの映画レビュー(感想・評価)

3.0犬鳴村、樹海村、そして牛首村。

2023年4月7日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

清水崇の村シリーズ3部作の3作目。
牛首村とは、実際に石川県にあった村の名前。
ことわざとしては、昔、貧しい村に双子が生まれたとき、
7歳になると片方の子供を間引きするため、牛の首の帽子を被らせて
放置して死に至らしめた・・・という言い伝え。

主人公の雨宮奏音(かのん)は実は双子の姉妹として生まれており、
妹は詩音という名だったらしい。
動画に奏音そっくりの少女が牛のマスクを被らされて、
廃墟に閉じ込められてそのまま姿を消したとあって、
奏音はボーイフレンドの蓮(萩原利久)をお供に、動画が撮影された
富山県の坪野鉱泉へ向かう。

私はキムタクの次女Kokiが観たかったです。
2時間観ても飽きたないだけの存在感のある少女で、目力も強い。
小さな顔と長い手足。
体幹のしっかりした肢体と丸い卵型の顔の中でやや小鼻の張った鼻が
キムタクに似ているのが、その鼻が意志の強さを感じさせていい意味で
特徴になっている。
台詞もしっかりしている。
素材としては上々だと思われます。
ホラー以外の映画でどこまでやれるかは未知数。

映画は詩音のボーイフレンドの将太(高橋文哉)が突然、海の中に詩音が見えると言って、
海中に入っていったり、
奏音と蓮の案内役の山崎(松尾諭)が突然エレベーターの落下で死んだり、
極め付けは蓮も怨霊に襲われて謎の死を遂げる。
そして奏音は母の故郷、牛首村へと向かう。
そこには祖父(麿赤兒)がいて、双子を間引きしていた村の因襲を
語り続ける。
祖母もまた双子だった。
片割れは奇子。
牛首村を訪ねると双子が突然20組位、現れて村のお地蔵のように
立ち並ぶ。
そして牛の首の被り物を被った一団が現れる・・・
その被り物が全く怖くない可愛い牛なので、結構ホラー感を
帳消しにしてたりなのですが、
結構飽きない演出で楽しく観れます。
怖さは、この設定にハマった人には、堪らなく面白いでしょう!!

琥珀糖