「わりといい」牛首村 pekeさんの映画レビュー(感想・評価)
わりといい
今回もあんまり怖くないけど、それでいいのです。
というのも、僕は昨年ある出来事をきっかけとして、ホラー映画は本気で怖がらせてはいけないのだとわかったのです。
いや、怖くしようと思えばいくらでも怖くできるはずです。でも怖すぎて、見た人がひどく気分が悪くなったり、トラウマになっちゃうような映画だったらまずいですよね。というか、そもそもそんなもの上映できないですよ。
つまり「楽しめる怖さ」じゃないといけないわけです。怖さをうまく加減するのがプロの腕の見せどころなのでしょう。
ま、そんな話はおいといて、『牛首村』。
「恐怖の村」3部作のうちで一番出来が良いのではないでしょうか。
前2作より、ストーリーがすっきりしていて、映画作品としてまとまっているように感じました(ちょっとわかりにくいところもありましたが)。
今回はグロい演出やゾンビ軍団の登場も控えめで、いくぶんあっさりとした味わいになっており、そこも好きな点です。
僕は本作でKōki,さんの動いているところを初めて観ましたが、いい顔してるし、なかなかお芝居も上手だし、立派な女優さんに育ってほしいと応援したい気持ちになりました。
これで村シリーズもひと区切りついたわけだし、清水監督の新しい挑戦に期待したいですね。
それにしても監督、「落下」させるの好きやなぁ。