「幸せは少しだけ…」ローラとふたりの兄 MARさんの映画レビュー(感想・評価)
幸せは少しだけ…
しょうもないケンカばかりの兄2人と妹のローラ。小さな衝突を繰り返す3人が、それぞれに問題を抱えていく中で、互いの存在や想いを見つめていくヒューマンドラマ。
主役の三人を含め、登場人物は皆揃いも揃ってクセ者ばかりw
しかし、それでいて全員が根は優しく良い人なのはグッド♪
内容としては、とにかく終始笑わせてくれる作品。
君も国道派?から始まり、クソ袋の先が…とか、紫よりの緑とか挙げて行けばキリがない‼
いちいち細かいことで衝突するブノワとピエールのやり取りもくだらなすぎて笑えるものがちらほらとw
そしてフランス男の口説き方はストレートすぎやしません!?次の火曜日に作ろうって…オイッ‼しかもローラそれで良いんかいw んで、日本人は蒸発しやすいらしいです。。
さておき、個人的な本作のお気に入りポイントは、脇役たちが少ない出番で重要な味付けをしっかりとしてくれる所かな。
ローラに声を掛けるひび割れ婆ちゃん。只のKY(死語?)じゃなかった、復活同僚。優しさを垣間見せる息子。そして墓場爺ちゃん。後半での爺ちゃんのセリフが本作の全てを物語っていたんじゃないかな?ガッツリ持っていきやがって(笑)‼
ベストシーンはピエールとある女性のシーン。
弱みを見せられない男が、こんな状況になってしまった上でもちゃんと想いを…中々マネできるものじゃないですよね。きっとホントは誰よりも信頼できる人だったのかな。情けなくもまっすぐな男の想いに涙。。。
最後はちょっと出来すぎな気もしたけど、立ち直ることの大切さ、そして何より、何だかんだ言ってもちゃんと味方してくれる家族たちに心が洗われるような気持になった。
それでいてあの車のくだりw感動の直後だけど、やっぱりこうでなくちゃ‼と思わされてしまったw
あと、保険証を忘れるくだりは何か意味はあったのかな?色々と勘ぐってしまったのだが。
とにかく、頼れるのはやっぱり家族なんですよね‼
エンディングでの、崩れたビルが逆再生で直っていく演出なんかも心ニクいですねぇ‼
ED曲の爽やかさもMAX♪休日の午前、清々しい気分で劇場を後にできる、そんな作品だった。