その日、カレーライスができるまでのレビュー・感想・評価
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辛(つら)すぎるカレ
監督と脚本は『MANRIKI』『CUBE 一度入ったら、最後』『スクロール』の清水康彦
脚本は他に『ガチ星』『サバカン SABAKAN』『スクロール』『映画 からかい上手の高木さん』の金沢知樹
土砂降りの雨
アパート
陽気なラジオ番組
一人暮らしのしょぼくれたおじさん
幼い息子に先立たれそれが影響してか妻は出て行った
妻の誕生日に作るカレー
辛い辛すぎる
猪木の借金なら笑い話にもなるのに
ラジオや電話の音声や男の思い出に登場する男児は登場するがほぼリリーフランキーの一人芝居
それで約50分もたせられるかどうか少々不安だったがなんとかなったか
一人芝居ってのは舞台の雰囲気とかそういうのがあって成立するのであって映画というジャンルには向いていない
リリーフランキーは美男美女の若手ベテランがいてこそ光るスパイスのような名脇役
塩胡椒だけ出されて「さあ召し上がれ」はない
でも悪くはなかった
胡椒は昔金と交換するくらいの貴重品だったから
夜に一杯やりながら観るのにピッタリ
アパートの一室というワンシュチェエーションのヒューマンドラマ。
ほぼ、というか回想のカット以外はリリーの一人芝居。
このミニマムな舞台が実に味わい深い。
カレーとFMラジオを中心に物語が回り、散り散りになった家族が再び動き出します。
あと吉田照美の声がすごく心地良いですね。
夜に一杯やりながら観るのにピッタリだったです。
こうゆうの大好き。
息子を6歳で亡くし、妻とは別居中の初老男が妻の誕生日にカレーライス...
息子を6歳で亡くし、妻とは別居中の初老男が妻の誕生日にカレーライスを作る。
ワンシチュエーションドラマで、淡々と進んでいくが、何か良い。
3日かけて(?)煮込んだカレーライスが実に美味そう。
薄毛を気にしている男がラジオネームでは「髪がボーボー」と名乗っているのがおもしろい。
さすがのリリーさん
ある中年男性がカレーを作っている。作っている過程の中で、彼の様子が次第にわかってくる。子供がいたが死んでしまったこと。奥さんは出て行ったこと。奥さんの誕生日には毎年カレーを作ること。
カレーをグツグツと煮込みながら、息子の写真に語りかけながらチビリチビリと飲むお酒。息子を亡くした寂しい人生や助けられなかった後悔を語る場面がなんとも切ない。
聞いているラジオに投稿し、なんと奥さんもとうこうしていて、お互いに気付き、携帯が鳴る。奥さんがカレーを食べに来る。チャイムが鳴って終わる。
電話の声だけの出演、神野三鈴さん、玄関を開けて照れ臭そうに笑っている顔が想像できてしまう。
リリー・フランキーさんの完全な一人芝居。やはり上手いなぁ。極悪人がピッタリな彼だが、こんなくたびれた感の寂しいオヤジまでさらっと出来てしまう。リリーさんの出演作にハズレなし。
最初は主人公の環境がわからないが、カレーの煮込む間に徐々にわかってくる作り方もまた面白い。
【深い喪失感から、徐々に再生していく中年男の三日間の物語。ワンシチュエーションだが、リリー・フランキーさんの独壇場である作品。良い役者さんであることを、再認識した作品でもある。】
□併映された「HOME FIGHT」
・10年以上、引きこもりの兄(大水洋介)とコロナ禍のため、バイトを首になった妹(伊藤沙莉)が、リモートで顔出しで遣り取りする、オモシロイショートコントの様な、作品である。
・大水洋介が口にする、”俺、社会を知っているぜ”発言の数々に、伊藤沙莉が顔をコロコロで美容しながら、突っ込むという会話が絶妙で、クスクス笑う。
□「その日、カレーライスができるまで」
・王道の、喪失から再生の物語。
・但し、出演はリリー・フランキーさん独り。
ラジオからは𠮷田照美と女性の掛け合いの番組が、絶妙に部屋に流れる。
・土砂降りの中、買い物袋を提げて、ぼろいアパートに帰ってきた中年男。
カレーを作り始める男。
観ている側は、彼に過去何が起こったのか。
何故、彼は丁寧にカレーを作っているのかが徐々に分かって来る。
<リリー・フランキーさんはイラストレーター、NHKの個性的な歌番組の司会者、そして俳優とマルチな才能を発揮続けているが、今作でその演技の凄さを再確認した。
凄い人である。>
<2021年10月23日 刈谷日劇にて鑑賞>
【兄妹】と【家族をつなぐもの】
【兄妹】
※ 「その日、カレーライスができるまで」と併映の短編作品。
親はね、引きこもっている方を心配するもんだと思うよ。
曲がりなりにも、外で働いて頑張っている方は、心配しなくても何とかなると思っているもの。
僕の先輩に、長男が最難関大学卒、次男が中卒ニートっていう人がいて、次男がそんな状況になったのは父親である自分が悪いとずっと攻め続け、なんとか財産の多くは次男にって考えているが人いるもの。
でも、その次男君、その後、見事に、手に職をつけ、結婚もして、大企業で汲々としているいる兄貴より明るく闊達で心配いらなくなっちゃったみたいだけど(笑)。
親の心配をよそに子供は自分で成長したりするんだよね。
伊藤沙莉さんと大水洋介さんのWeb会話が良い。
そもそも、大水洋介さんの演じるお兄ちゃんみたいな明るい引きこもりっていないんだけどね(笑)。
お兄ちゃんの一般論のアプローチは爆笑だし。
【家族をつなぐもの】
※ 短編併映「ホーム・ファイト」に続いて上映。
男性にカレーを作らせると、どうして必要以上にこっちゃうんだろうか。
そういう自分もそう。
同じようなもん。
前日に仕込み始めて、翌日までかかる。
家族にも友人にも、とっても評判は良いけど、作るのは数か月に一回ぐらいにしないと疲弊する。
電気圧力鍋で時間短縮は可能になったけれども、なんか味が違う気がするし。
家族や友人は同じというが、自分は納得がいかない。
なぜだろうか。
カレーはきっと、自分自身が勝手に思い込んでいる絆だからだ。
時間のかかる工程が絆を強くする気がするからだ。
ただ、普段、いつもご飯を作ってもらえることには、感謝しないとね。
絆を繋ぎ止めようとしているのか毎年カレーを仕込み、最近は他の子供の命を救うための募金も始めた。
年老いた兄貴が「いくら年とっても弟だ」と電話で話す場面に目頭が熱くなる。
物語の背景や、おかれた状況は説明がなくても分かりやすいけれど、その為に少しくどいかなって感じもありました。
ちょっとだけね。
こどもを失うことの重さ
リリーさんの一人芝居ではあるが、吐息とか独語とか、隣家からの音とか、集中していないと聞き漏らすのがおしいような、観る者が緊張し続けた「短編」でした 難病のこどもが海外で手術をするために募金を募る、ドナーを探して懸命になる、親としてそれをすることがあたりまえと考えられ、そんなことは当事者の親にとっては何物にも代えがたいことであると理解していても、一方でそういったことができなかった親にとっては、一生背負っていかなくてはならないものがある この主人公の父親も家族を大切にして、こどもを思いやっていたことがよく伝わります 子どもができて、写真やビデオを撮るのは、その時を思い出を残し「成長した後日」に振り返るためだろうけど、一方で止まってしまった時間・瞬間に毎日毎日語りかけている「親」が、たくさんいるのでしょう そう思うとカレーを囲む日々は家族の象徴でもあるのか、と思いました 37セカンズの神野さんの抑えた声、最後のチャイムの音に希望を感じずにはいられません そしてセイヤング時代も懐かしい吉田照美さん、声のみというのもよかったです(9月9日 イオンシネマ りんくう泉南にて鑑賞)
あとからジワジワ☆
家族を失った男性の悲しみや孤独、後悔など丁寧にやさしく切なくリリーさんが演じていて清水監督の世界観と齊藤工監督の映画Blank13のご夫婦役で、雨やかかるラジオ、我が子への想い、男性の心情が伝わりラストの展開も良かったです。リリーさんならではの表情味わい深い雰囲気、3日寝かし熟したカレーのように。観たあとジワジワきました、曲も素敵でした。
金沢知樹さんの脚本で短編の齊藤監督の「半分の世界」も好きで、この作品も同じく一見人の見えない孤独な心情や人の繋がり、そこからの希望を深く感じさせてくれる物語だと思いました。
本編前の作品
HOMEFIGHTはコロナ禍のある兄妹の物語。ならではの兄妹のやりとり、ほっこり笑います
清水監督の次回作CUBEも楽しみです
自分では使わないマル秘テク
激しい雨の日、独りラジオを聞きながらカレーをつくる男の話。
テーブルには男の子の写真、カレーをつくりながらラジオ番組にメールを投稿したり、不穏な音にびびったりw
一人語る男の哀しい過去と、出来上がったカレーと…グッとくるという程の盛り上がりはなかったし、語られるボリュームの割に尺がながくは感じ、ボチボチという感じかな。
↓
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以下併映の「HOME FIGHT」
コロナ禍でバイトを実質クビになりそうな妹と、無職の兄がリモート通話で語り合う話。す
軽~い兄妹喧嘩的小競り合いと、軽~いマウンティングをみせる映像コントですね。
あれ?多分…と思うところもあり、やられた感や大笑いはないけれど、ニヤニヤはさせてくれた。☆2.0
優しいリリーフランキー
すごく良かった。
汚いとおっさんの生活を見せられ続けるのかと思ったけど、そうじゃ無かった。
虚無感や無力感がリリーフランキーから良く伝わる会心の演技だったと思う。
まだ自分は子供はいないけど、同じ状況になれば自分もこうなると思う。自分ができる最大限の善行を積みながら、過去の自分を悔いる。
雨がリリーフランキーの心情を表してるみたいだった。
ラストの気持ちの良い展開も、自分も頑張って生きていこうって思える力をくれた様に感じた。
3日目のカレーのような
直球で心をうってくるストーリーは王道かもしれないが、コクのある3日目のカレーのようで、ふわりとスパイスも効いており食べ応えばっちり。
舞台はアパートの一室のみの1人芝居、台詞も多くない。それでもスクリーンに惹き付けられるのは清水監督ならではの映像と音楽ゆえだと思う。
少ないが確実な道具立てで綴られる物語。それはともすればそのミニマムさゆえに「物足りなさ」に繋がりかねない。
しかししかし、だからこそ、この作品は受け手側への信頼さえ感じさせるのだ。
観終わって劇場を幸せな気持ちで後にした。これからもカレーを作る度ふと記憶に蘇るに違いない良作。
意外な顔を見せる監督、一人芝居のリリー・フランキーの深みを堪能
それはリリー・フランキーのコクある演技を味わう作品。ほぼ1人ながら奥深い…。
清水康彦監督の作品は『MANRIKI』しか観たことなかったので、こんな作品も作れるんだ…っていうのが第一印象。思った以上に人の温度に触れようと試みていたのが何か意外だった。
額に入った息子、いない妻、ラジオの声と煮込んだカレー…ゆったりと優しく進むストーリー。一人芝居ながら時間は誰かと消化していくので、舞台を観ているかのような雰囲気にも感じる。ただ、少し眠くなる。こういうタイプの映画ってどうしてもしんみりしすぎて眠くなる。それ程落ち着いた雰囲気で進むのでハマる人にはハマる。また、いくつかの謎が次第にあらゆる形で露呈するのが怖かったり。少しのシリアスさもある。それでいながらメッセージは繊細でハートフルだからズルい。
この次にこの監督の作品を観るのは『CUBE』か…。いよいよ本業って感じの作品を撮るので楽しみにしておこう。ちょっといい意味でらしくない作品だった。
ひどい作品!
カレーについて熱く語ってくれると期待したんですが、残念です。
リリーフランキーさん、よく出演了解されましたね。
途中、何度も画面が真っ暗になるし、ひどいストーリー。あまり美味しそうでないカレーは作るけど・・・
オープニングもワケわかんない兄妹のリモート対話。
よくこんな作品作りましたね。
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