劇場公開日 2021年9月3日

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「【深い喪失感から、徐々に再生していく中年男の三日間の物語。ワンシチュエーションだが、リリー・フランキーさんの独壇場である作品。良い役者さんであることを、再認識した作品でもある。】」その日、カレーライスができるまで NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0【深い喪失感から、徐々に再生していく中年男の三日間の物語。ワンシチュエーションだが、リリー・フランキーさんの独壇場である作品。良い役者さんであることを、再認識した作品でもある。】

2021年10月23日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

悲しい

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幸せ

□併映された「HOME FIGHT」
 ・10年以上、引きこもりの兄(大水洋介)とコロナ禍のため、バイトを首になった妹(伊藤沙莉)が、リモートで顔出しで遣り取りする、オモシロイショートコントの様な、作品である。

 ・大水洋介が口にする、”俺、社会を知っているぜ”発言の数々に、伊藤沙莉が顔をコロコロで美容しながら、突っ込むという会話が絶妙で、クスクス笑う。

□「その日、カレーライスができるまで」
 ・王道の、喪失から再生の物語。
 ・但し、出演はリリー・フランキーさん独り。
 ラジオからは𠮷田照美と女性の掛け合いの番組が、絶妙に部屋に流れる。
 ・土砂降りの中、買い物袋を提げて、ぼろいアパートに帰ってきた中年男。
 カレーを作り始める男。
 観ている側は、彼に過去何が起こったのか。
 何故、彼は丁寧にカレーを作っているのかが徐々に分かって来る。

<リリー・フランキーさんはイラストレーター、NHKの個性的な歌番組の司会者、そして俳優とマルチな才能を発揮続けているが、今作でその演技の凄さを再確認した。
 凄い人である。>

<2021年10月23日 刈谷日劇にて鑑賞>

NOBU