「【兄妹】と【家族をつなぐもの】」その日、カレーライスができるまで ワンコさんの映画レビュー(感想・評価)
【兄妹】と【家族をつなぐもの】
【兄妹】
※ 「その日、カレーライスができるまで」と併映の短編作品。
親はね、引きこもっている方を心配するもんだと思うよ。
曲がりなりにも、外で働いて頑張っている方は、心配しなくても何とかなると思っているもの。
僕の先輩に、長男が最難関大学卒、次男が中卒ニートっていう人がいて、次男がそんな状況になったのは父親である自分が悪いとずっと攻め続け、なんとか財産の多くは次男にって考えているが人いるもの。
でも、その次男君、その後、見事に、手に職をつけ、結婚もして、大企業で汲々としているいる兄貴より明るく闊達で心配いらなくなっちゃったみたいだけど(笑)。
親の心配をよそに子供は自分で成長したりするんだよね。
伊藤沙莉さんと大水洋介さんのWeb会話が良い。
そもそも、大水洋介さんの演じるお兄ちゃんみたいな明るい引きこもりっていないんだけどね(笑)。
お兄ちゃんの一般論のアプローチは爆笑だし。
【家族をつなぐもの】
※ 短編併映「ホーム・ファイト」に続いて上映。
男性にカレーを作らせると、どうして必要以上にこっちゃうんだろうか。
そういう自分もそう。
同じようなもん。
前日に仕込み始めて、翌日までかかる。
家族にも友人にも、とっても評判は良いけど、作るのは数か月に一回ぐらいにしないと疲弊する。
電気圧力鍋で時間短縮は可能になったけれども、なんか味が違う気がするし。
家族や友人は同じというが、自分は納得がいかない。
なぜだろうか。
カレーはきっと、自分自身が勝手に思い込んでいる絆だからだ。
時間のかかる工程が絆を強くする気がするからだ。
ただ、普段、いつもご飯を作ってもらえることには、感謝しないとね。
絆を繋ぎ止めようとしているのか毎年カレーを仕込み、最近は他の子供の命を救うための募金も始めた。
年老いた兄貴が「いくら年とっても弟だ」と電話で話す場面に目頭が熱くなる。
物語の背景や、おかれた状況は説明がなくても分かりやすいけれど、その為に少しくどいかなって感じもありました。
ちょっとだけね。