「3日目のカレーのような」その日、カレーライスができるまで とうるさんの映画レビュー(感想・評価)
3日目のカレーのような
直球で心をうってくるストーリーは王道かもしれないが、コクのある3日目のカレーのようで、ふわりとスパイスも効いており食べ応えばっちり。
舞台はアパートの一室のみの1人芝居、台詞も多くない。それでもスクリーンに惹き付けられるのは清水監督ならではの映像と音楽ゆえだと思う。
少ないが確実な道具立てで綴られる物語。それはともすればそのミニマムさゆえに「物足りなさ」に繋がりかねない。
しかししかし、だからこそ、この作品は受け手側への信頼さえ感じさせるのだ。
観終わって劇場を幸せな気持ちで後にした。これからもカレーを作る度ふと記憶に蘇るに違いない良作。
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