「世に言う凶悪事件を起こす家族と意外に押しの強い牧場嫁のお話」すべてが変わった日 うにたん♪(コロナが当たり前の世界)さんの映画レビュー(感想・評価)
世に言う凶悪事件を起こす家族と意外に押しの強い牧場嫁のお話
観る前は意外に感動するかも?とかロクにあらすじも見ずにレンタルした。
だが、見始めると登場人物に感情移入出来る人が居なくて困った。
確かにウィーボーイ家は異常、やり口から殺しも辞さない凶悪一家だ。ジョージとマーガレットを出迎えて初対面からヤクザな雰囲気を撒き散らすブランチ…生い立ちは憐れであるが全く共感出来ない。
ブランチの息子ドニーとビルもマインドコントロールされた如く母親に従順で異様な命令もこなしてしまう。
義理の息子と妻を殴るドニーもグズだが、ビルは母親ほど歳の離れたマーガレットに邪な表情を見せておりその異様さは際立っていた。正直気持ち悪い(笑)マザコン拗らせて、熟女好きになってるのか?
さてジョージとマーガレット夫婦の牧場経営がどんなんだったか知らないが、馬の屠殺に銃使うシーン好きになれない。
マーガレットが小声で馬に話し掛けた話もいい話に思えない。
従って、夫ジョージのシーンと重ねてもグッと来なかった。
自分の中で作品内でのダイアンレインの扱いが、邦画の吉永小百合と被って見えた。
作中の若い男たちに不自然な程好かれる展開が似ててイヤなのだ。
吉永小百合より還暦前のダイアンレインは若いけど、昔からモテキャラなのだろうか?
ダイアンレインのファンにこういったアピールをさせなきゃいかんのだろうか?
作中で明らかに普通でないウィーボーイ家の状況を見ても危険の認識が弱く、指を飛ばされた夫が感染や敗血漿のリスクもあるのに荒野のド真ん中のピーターん家に泊まらせようとしたり、ピーター自身の迷惑とか考えなかったり、マーガレットも大概ではないか?と思ってイラッとした。
そして夫ジョージ…保安官定年してるおじいちゃんだから、人数で敵わないのに荒事もムリだよね。指切る様な奴等相手にロクに武器もなく飛び込んでいくとか策もなし(報復に来れないと思われていた可能性もあるけど)、嫁マーガレットに管理されてる感が悲しい。
と主要キャストで気持ちが入る人が居ない。
繋がりに滑らかさがないストーリーで作り手は大事にしてるシーンなんだろうけど、自分には合わないネタが多かった。