ラン・ハイド・ファイトのレビュー・感想・評価
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ハイスクール・ダイハード
時折ニュースで見る、アメリカ国内のハイスクール乱射事件。
舞台にして、繰り広げられる女子高生とテロリストの死闘。
これを大人で演じるとダイハードになるワケだが、
そのもう見飽きたようなパターンも高校生バージョンに落とし込むと
なんとも新鮮でハラハラドキドキ倍増だった。
動機付けやテロリストらの計画、伏線や人間関係が単純すぎず、複雑すぎず絶妙な塩梅差に巧を感じる。アクションも抑え気味なところに生々しさを感じてみたり。
世のラノベよ、ぜひこのラインで攻めて欲しい。
加えて主人公ファミリーの関係性にひねりが利いていてよかった。
特にお母さん、いやー、ありそうでないワ。
お父さんも、バックアップの立ち回りも含めカッコよすぎてビビる。
ラストも米映画王道の、終わったと見せかけてのひとひねりにスキを突かれて唸った。
また全編、CGなしと思われるところもリアリティがあり、逆に効果的と感じている。
しかしアメリカの高校って敷地が広いのね。
そもそもの銃乱射事件発生や校内のつくりに制度の違いも含め、
何だか知らない世界をのぞけた気分にもなれた。
JK版ダイハード、とまでは言えんなぁ
思春期の女子高生はライフルの使い手
女子高生版ジョン・マクレーン
ボーイフレンド頑張れ
学校を占拠した武装学生グループに対抗する少女を描いた物語。
高校を舞台にしたバイオレンスアクションです。銃乱射事件が頻発しているアメリカでは、タイムリーでセンシティブな設定ですね。
主人公は、軍人の父に鍛えられ、母の死から立ち直れない一女子生徒。その彼女が無双・・・するのではなく、死の恐怖に怯えながら必死に闘う姿は見応えのあるものでした。
ただ、大勢の人質を取っているシチュを無視するような展開が進むのは、かなり勿体なく感じました。
また、ボーイフレンドの活躍も少し考えてあげれば、映画全体の面白みが増したように思います。
私的評価は、普通にしました。
テロリストに立ち向かう女子高生。 軍人の父親の訓練を受けているとい...
ゾーイ頑張れ
引き込まれました‼️
まあまあの佳作
かなり惜しい作品、でも、嫌いじゃない!!!
「ヒット・エンド・ラーン」は鳥居。
「ラン・ハイド・ファイト」は惜しい。
す、す、すみません・・・。
もしかしたらありふれたシチュエーションで、珍しさはないかもしれません。でも、しっかり作っている作品ですね。高校生が主人公ゆえの成長物語も織り交ぜつつのアクション作品。
まず好印象なのは主人公が「実はスーパー高校生」っていう設定じゃないところですね。
実は元○○でした、っていうのじゃないのがいいです。ま、家庭環境の影響による特技はあるものの、それは大きなファクターになってませんし、それは別のちょっとした盛り上がりを作ってくれます、ナイス!(強引だけど、ラストはスカッとします)
作品の雰囲気は地味です。発生事象も世界的な事件じゃぁありませんしね。校内の喧嘩みたいなもん(あくまでレベルのお話です)です。グリーンベレーの元隊長がヘリでやってきたりもしませんしね。ですが、ローカル規模故に、警備とか住民の意識のエアポケットにハマるシチュエーションをうまく利用しているなぁって思います。なさそうだけどありそうな?
物語はまさに主人公の「ラン・ハイド・ファイト」です。これは犯人に立ち向かうスーパーマンじゃない普通の高校生・ゾーイの足掻きそのものですよね。それはうまいこと彼女の私生活にも絡めようとしている点は、別の観点でもナイス・トライだなぁ?って思いました。「何と戦うんだ?」って点ですね。本当に設定は良いなぁって思います。
ただ、残念点もありありです。ちょっと「えーー、それおかしくない?」って展開が多いんです。犯人側の無計画っぽさや間抜け感満載とか、保安官や警察まぬけすぎるとか、いやいや、それで渋滞とか・・強引すぎるだろ?とか、SNSの威力弱すぎなど・・まぁ色々あるんです。はい。
それと、ゾーイの精神的成長の見せ方が、まぁうまくない。やりたいことはわからないでもないんですが、「あのー、その人の見かけが変わっているだけにしか見えませんよ?」っていう(笑)
重ね重ね、惜しい。
でも嫌いではないです。シネマカリテさんの「カリ・コレ」新作三本観ました(プレミア上映のぞく)が、今のところBEST。
やっぱり苦しめ!!
高校に武装集団が押し入り、1人の勇敢な女子高生が皆を逃がそうと奮闘する物語。
男性諸君であれば、中学生時代くらいに誰もが妄想したであろうシチュエーション。
教室に悪者がやって来て、皆を助ける・・・みたいな。
しかし本作はただ単純なアクションだけではなく、母の死をイマイチ乗り越えられない主人公が自問自答(とは違う?)しながら、悪に立ち向かっていく。
プロムの準備などでいつもと違う校内環境に助けられながら隠れつつ闘う姿は見応えがあった。中々開かないロッカーにドキドキ!!警備さん、履き替えた後は??
最後は中々エグい展開!!そりゃこんなことになってあっさり・・・ってな訳にはいかないか。
終始、校内だけの展開が続くので、もうちょっとコンパクトになっていても良かったかなと思いつつも、最後まで普通に楽しめた。
ポルファボール!、だろ
判官贔屓という言葉がある。はっきりした理由もなく弱い立場の側を応援してしまう心理のことだ。映画やドラマのいじめの場面で、いじめる側よりもいじめられる側に感情移入してしまう心理だと言えばわかりやすいかもしれない。冤罪で警察から追われる主人公を設定すれば、観客はほぼ主人公に感情移入する。
本作品の主人公ゾーイ・ハルはありきたりの女子高生である。父親と狩りに行くことから狙撃銃の扱いには慣れているが、それだけだ。決して海兵隊みたいに強くはない。それがテロリストたちと戦うのだから、鑑賞前から感情移入していた。
ところがである。映画紹介サイトでは学校を襲うのはテロリストとされていたのに、実際に襲ってきたのはその学校の学生とその仲間たちである。しかもいじめられていた学生たちだ。これはいけない。判官贔屓が引き裂かれて、襲った側の学生にも感情移入してしまった。おまけにゾーイが説教などするものだから、思わず「うっせぇわ!」という気分にもなった。ゾーイはいじめる側の人間なのだ。
もちろん、いじめられていたからといって無関係な学生たちまで巻き添えにするのは言語道断ではある。しかしいじめられた者は、その体験を一生忘れることができない。復讐は百害あって一利なしであることは頭では解っているが、怒りの炎は一生を通じて静かに燃え盛る。そして極く稀にその怒りを爆発させてしまう者がいる。もはや定期的と言っていいくらいに起きるアメリカでの学生による銃乱射事件の多くはそういった者たちであると、当方は推測している。アメリカは銃規制と同時にいじめの撲滅を進めていく必要があるのだ。
父親ゆずりなのか、説教臭いところのあるゾーイだが、持ち前の負けん気を発揮して武装学生に立ち向かう。といっても普段から運動もしていないひ弱な女子高生である。できることは限られている。主人公が死んだら物語にならないから、運はたいてい主人公に味方する。しかし命の危険は何度か訪れ、その度にゾーイはなんとか切り抜ける。そのあたりが本作品の見どころだ。死んだ母親のやけにリアルな亡霊は不要だったと思う。
それなりに面白く鑑賞できる作品であることは間違いなく、冒頭のシーンの布石がラストシーンで回収されてスッキリとした終わりになった。という感想にしたかったのだが、丸腰のゾーイへの感情移入よりもいじめられていた学生への感情移入がまさったために、妙に後味の悪さが残ってしまった。
ちなみにスペイン語の美人教師に向かって「ポルファボール!」と言ったのは、おそらく日頃からお高く止まった教師の態度に対抗して「お願いします、だろ」という意地悪な台詞で、一度は言ってみたかったに違いない。その気持ちは、少しわかる。
ありそうでなかった『ダイ・ハード』ミーツ『高校大パニック』、あらすじ自体はほぼ『竜とそばかすの姫』ですがこっちの方が6億倍スカッとします。
主人公は17歳の高校生ゾーイ。母を亡くしたことで父トッドとの関係がギクシャクしているが、退役軍人の父から銃の扱いを叩き込まれていて高校にもサバイバルジャケットを羽織って登校する風変わりな女の子。いつものように親友ルイスの車で登校したその日は最上級生だけにいたずらが許された“いたずらの日”。皆が浮き足立っているそんな日はゾーイにとって居心地が悪くてしょうがない。そんなタイミングでルイスにプロムに誘われたゾーイは動揺してトイレに入るが、その時カフェテリアにバンが突入。校長から退学勧告を受けたトリスタンをリーダーにした武装した4人組に制圧される。難を逃れたゾーイは他の教室へ向かい異変を伝えようとするが、タチの悪い冗談だと誤解されて相手にされず・・・。
頻繁に発生する高校での銃乱射事件はドキュメンタリやドラマでは散々取り上げられていますが、純粋なB級アクションの題材としては意外と新鮮かも。たまたまトイレに入っていたために難を逃れてテロリストと戦うというのはもろ『ダイ・ハード』、そこに“数学できんがなんで悪いとや!“の名セリフが脳裏に焼きついた昭和のカルト作『高校大パニック』が融合された感じですが、さらに異色なのは実はオカルト風味が強めなところ。孤独な戦いを強いられるゾーイをサポートするのがなんと亡くなった母ジェニファーで、たびたびゾーイに話しかけてくるんです。母を亡くしたトラウマがテーマという点では『竜とそばかすの姫』と同じですがここまでストレートに描写されると『シックス・センス』かよ?と言いたくもなりますが、本作のスゴイところはそんなやりすぎ感をトーマス・ジェーンがさりげないサポートであるべきところに着地させるところ。最高かよ!と全国5000万人のトーマス・ジェーン好きが拳を振り上げました。
あからさまに低予算でド派手な銃撃戦もないですが、それでも何の罪もない先生や生徒が瞬殺される凄惨さは情け容赦なし、それゆえにボロボロになりながらもテロリスト一人一人と対峙するゾーイの勇敢さに胸を打たれます。ラストシーンはアノ映画のラストによく似ていて爽快感がハンパないのですがタイトルは念のため自粛しておきます。
ゾーイを演じるイザベル・メイの凛とした佇まいはフローレンス・ピューのそれを彷彿とさせるもので、また将来有望な女優が出てきたなと感慨無量。もう一点本作には見所があって、それは銃乱射の現場を何とか収めようと外部で奮闘するターシー保安官をトリート・ウィリアムスが演じていること。『プリンス・オブ・シティ』、『ゾンビ・コップ』、『警察署長』等数多くの作品で警官を演じてきた名優がビシッと脇を固めているのでどっしりとした安心感もあります。スクリーンで本作を観ることが出来た人は一握りの映画ファンだけ、このままB級アクション映画史の中に埋もれていく運命の作品だと思いますが、WOWOWがそのうち拾ってくれるでしょうから運がいい人はそこで観れると思います。
トンファー…(´・ω・`)
卒業式が近づきプロムや卒業アルバムの製作が進む中で発生した学校内のテロ事件から、皆を救い出すべく奮闘する女子高生の話。
母親を亡くし他人に壁をつくる主人公が、唯一心を許す男子生徒と口論になり、トイレに逃げ込んでいる最中、カフェテリアに車が突入し、複数の生徒が殺され巻き起こるストーリー。
ツイているのかいないのか、事件に気付き、一旦は屋外に逃げ出したものの、教室等に残った生徒達に知らせているうちに再度巻き込まれ、イヤイヤながら機転をきかせて動き出すという素人版ジョン・マクレーン状態。
勿論と言ったら失礼だけど主人公が素人女子高生なのでド派手なアクションがある訳もな無くそれなりで、ラッキーとしか言えないご都合主義満載で展開していくけれど、それがヌルかったりしても一生懸命なので許容出来るし、vs男子高生の話術や挑発ならお手のもの。
幻視幻聴とかはあまり好みじゃないけれど、事件前からそれはあったし、自問自答の心の声や葛藤という位置づけと理解出来るので問題無し!ちょっと多過ぎたけど。
スカッと爽快とはいかないところも多いけれど、これはこれでとても面白かった。
『ミスト』のお父さん登場
このお父さん、どこかで見たことがあるかと思ったら、『ミスト』で絶望のどん底に突き落とされたお父さんじゃないですか。今回は、どんな役どころなんだろう。
父親からサバイバル術を叩き込まれている女子高生のゾーイが、スクールシューティングを起こしたグループと戦う話と聞いていたから、
『サプライズ』みたいに主人公の女の子が、父親から伝授された技を次々と繰り出す展開を期待してしまった。
予想とは違って、結構なシリアスモードで、ゾーイは傷を負いながら必死で先生や生徒を守りながら戦っていく。学校に闖入したグループは、頭は切れるけれども鬱屈した全能感を持ったリーダーとリーダーに洗脳された兄妹といじめられっ子の4人。犯人グループは用意周到に準備をしていたため、特殊部隊も簡単に突入できない。
冒頭とラストが韻を踏んでいて、構成はなかなかいいし、ゾーイにかなり感情移入できる。ファンタジー要素がなければ、もっとカタルシスがあったんだけどね。
ママ登場がくどかったかなー。
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