「けしてマグカップを手放さないお母さん。」ラン・ハイド・ファイト レントさんの映画レビュー(感想・評価)
けしてマグカップを手放さないお母さん。
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母の霊に取りつかれた女子高生ゾーイ。今日も朝からプラムの相手はいるのかとおせっかいを焼いてくる。どうやら父にもその霊が取り付いてるようで、父は一緒にお祓い(治療)してもらおうと言う。
二人ともいまだに母を失ったショックから立ち直れていない。母が成仏するには自分たちが母への未練を断ち切り前進するしかないようだ。
高校は卒業も間近でみんな浮かれているそんなときに突如校内のカフェテリアが武装グループに占拠されてしまう。
学校を救うために孤軍奮闘するゾーイ、そんな彼女に母の霊は事あるごとに現れて彼女を励ましてくれる。騒ぎを聞きつけた軍人の父も外からの狙撃でゾーイを援護。
ゾーイは見事に生徒たちを救出し、苦難を乗り越えたそんな娘を見て母の霊は成仏するのだった。
劇場鑑賞には物足りない配信で暇つぶしに見るにはちょうどいい塩梅の作品。前半でトイレの天井で一味の女が何を探していたのか主人公が探るシーン。拳銃が隠してあったのを埃の跡で見せるあたりが何気にうまい。
ただ、主人公はなぜ死んだ警官から銃を取らなかったのか、いちいち教室に回るより警報鳴らすのが先だろうとか、犯人側も停電させるのが一番最初だろうとか、お手本の「ダイハード」をちゃんと見てから犯行しろと言いたい。やはりこの辺は所詮高校生だなあと思わされた。
トーマス・ジェーンは最近この手のB級作品しかお声がかからなくなってしまったな。ゾーイを演じた女優さんももう少し華があればよかった。ゾーイに心を寄せるルイス君はとてもいい奴だった。
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