劇場公開日 2021年9月24日

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「"バカ"って?お前/俺たちはクソ鈍くなんかない!」ディナー・イン・アメリカ とぽとぽさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0"バカ"って?お前/俺たちはクソ鈍くなんかない!

2021年9月16日
Androidアプリから投稿

全員ぶっ飛ばせ、俺/私たち以外 --- これってデート?今日は人生最高の日だった、明日はもっと。その髪型は?最高にパンク!しみったれた世界を燃やすパワー・ポップ!!
"Fuck 'em all but us." ドラマみたい!ただのジョークだ。変わり者バンザイ!変わり者ヘンテコ讃歌。魅力的チャーミングな主演2人の好演と化学反応が輝き、引っ張る。グイグイ惹き込まれてヤムヤム。小気味よく速いテンポとキビキビした語り口で独自の世界を作り上げる中毒性。自信に満ちた演出や編集で笑える。自身の所属する集団に馴染めない人々に見てもらいたい。肯定してくれる。
"You are punk as fuck." 音楽性と生き方アティチュードを重ね、いわゆるシュールというか、(自分も含め)変わり者と揶揄されるような人の見て聞いて感じている世界を観客にも感じさせるよう。格好ファッションだけで音楽やってるようなペラいポーザーどもにチクリと中指突き立てることも忘れない。命削るくらいの本気・熱量で音楽なり表現と向き合わないでどうする?そんなの意味ない…と信じていた自分の若く尖った考えに取り憑かれた高校時代なんかも思い出した。
"Stay punk." アメリカ郊外 × 若者。絶対に好きな題材だとは思っていたけど、しっかりと、けど時に予想を裏切る形でその高い期待に応えてくれる規格外の快作だった!なんの娯楽もない世界、そうとは知らずに憧れの人と過ごす一時。サイモン=ジョンQは学生でもなんでもないけど、ある種ハイスクールのヒエラルキー/スクールカーストの上に位置する人気者どもジョックスに不良パンクなハミ出し者が憂さを晴らして物申す形でもあった。活力と生命力に満ちていて、イロモノなんかじゃなくて内実はすごく普遍的。

鬱屈した世の中に風穴を開ける型破り(だけど純愛)ロマコメ。パワフル!ダイナミック‼ これは確かにおもしろいと胸を張ってオススメできる。ベン・スティラー製作、日本先行上映らしいという点なんかもいい。なぜズボンをはいてないの?

Are you fucking kidding me?! 妙なやつ
weird リタード
勝手に関連作『パーティーで女の子に話しかけるには』『フォーリング・ダウン』
オンライン試写会で

とぽとぽ