「緻密な脚本」英雄の証明 shantiさんの映画レビュー(感想・評価)
緻密な脚本
アスガル・ファルハーディーの脚本はいつも緻密で内容がグッと詰まっている。今回も冒頭からテンポ良く始まり、程よい緊張感と集中力が途切れることなくエンディングを迎えた。基本的には善良だが、全く付いていない男がマズイ方へと追いやられて行く、とても気の毒な内容。どこにも救いがないだけに、もはや罪を素直に償うしかない。一つのハプニングが沢山の人を引き込んで取り返しが付かない状況へと追い遣る。誰も幸福にはなることなく、不幸によって辺りが関係者たちに降りかかるばかり。主人公の不幸が回りを巻き込む。この映画をジャンル分けしてみると、恐怖映画だと言えそうだ。
コメントする