劇場公開日 2022年9月16日

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3つの鍵のレビュー・感想・評価

全28件中、21~28件目を表示

3.0もめごと三昧

2022年9月18日
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悲しい

幸せ

ローマのとあるアパートメントで暮らす4つの家族の3つの話を描いたオムニバス。

貴基本的にご近所さんということで顔見知りぐらいの関係性はあるけれど、別々の3つの事情で巻き起こるドラマを行ったり来たりしながらみせていく。

始まって約10分であらすじに記されている設定の概ねが出尽くす怒濤の序盤。
「一人の女性が亡くなる」は通りすがりの歩行者思いっきり跳ね飛ばしてるし、ひとつの事故を切っ掛けにと言っているけれど、事故が切っ掛けになっているのは1家族だけで突っ込まれた家すらそれとは関係ないドラマだし。

そんな中で巻き起こっていくイタリアでは認知症は認知されていないのか?なあたおた旦那と家族、人を殺してしまったことを反省しもしないし自活できてもいないのにな勘違いガキンチョと家族、夫が単身赴任の中で出産して育児を始めて不安で仕方ないロンリーママをみせていき、ちょっとやり過ぎ感はあるけれど見入ってしまう。

そして5年後、そしてそして10年後…。

日本人的感覚からしたら10年経ってやっと?だったり、そのタイミング?だったり、まだそんなこと?だったりなズレを感じまくるところはあったけれど、話自体は面白かった。

シーンやセリフに合わせたかの様に劇場の灯りが2回ほど点灯したんだけれど、演出ではないですよね?

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Bacchus

1.53つの家族の親バカ日誌

2022年9月17日
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鑑賞方法:映画館

イタリアって、飲酒運転の死亡事故が判決から出所迄5年で、レイプ裁判の一審判決まで5年かかるのでは犯罪は減りませんね!
イタリアでは家族心理を見事に描いた作品で評価されたのでしょうが、ド日本人の私には退屈な内容の映画でした。

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aki007

3.03つの鍵って、

2022年9月17日
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鑑賞方法:映画館

なんだったんだろう?
一つのアパート?
シャルロットの行動にビックリです。

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かん

3.5群像劇

2022年9月17日
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鑑賞方法:映画館

なかなか眠くなる映画です。

基本的に音楽かからない静かな映画で、セリフ以外で音が鳴ってる時間が少ないです。

飲み物を飲んだり、ちょっとした音を立てるのに、すごい気を遣って疲れました。

何が言いたいんだろう?と退屈に感じ、睡魔に襲われながら観賞、

最後まで観ると、そう終わるか!と、話の着地点が良かったです。

でも、邦題が合ってない(苦笑)

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RAIN DOG

4.0風が吹いている。

2022年9月16日
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鑑賞方法:映画館

2021年。ナンニ・モレッティ監督。ローマのそこそこいいマンションに住む3組の中流家庭の家族。それぞれの家族に起こるそれぞれの事件が家族の形を変えていく、という話。
親の過剰な期待から壊れていく息子(交通事故)、小さな娘と老いていく隣人を信じられない父(公園での迷子)、孤独のなかの出産におびえる妻(妄想)。3組の家庭が抱える切実な問題とそれぞれが抱える秘密が、長い年月の間に変形しながら、解決したり、こじれたりする。
いくつもの死といくつもの出産があり、そこに変化が生まれる。特に長年連れ添った裁判官の夫が死んだあと、哀しみつつも解放感を感じずにはいられない妻の姿が美しい。それまで風通しの悪かったマンションの部屋には強い風が吹いている。

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文字読み

5.0花柄のワンピース🌹

2022年9月16日
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鑑賞方法:映画館

知的

難しい

幸せ

モレッティ監督の映画はほんの数本しか見ていないのでこの監督らしいとか、らしくないとかはわからない。でも脚本と演出と俳優が素晴らしくこれからどうなるんだろうとドキドキして最後まで見尽くした。映画を見た幸福感に満たされた。

三家族とは別の群像で印象的だったのは、移民の人達のために服や靴などの日常品を中古で受け取る活動をするボランティアの人達。移民達と共に食事もする。一方で移民に対して「イタリアから出ていけ!」と抗議して暴力をふるう人々も居る。映画終盤では街の通りを賑やかにアルゼンチン・タンゴを踊るたくさんのカップル達。このシーンの前に車の中のラジオから、ひっそり内緒で踊ろうというアナウンスが流れたがそれがこのタンゴに繋がるのか!と感動した。「移民、ボランティア、みんなでタンゴ」はオープンでにこやかで、内側に籠もっている三家族と対比して置かれていて爽やかだった。

三つの家族の男性(夫であり父親でもある)はこだわりと思い込みの激しさ、自分を客観視しない・できない怠惰、自分中心主義が共通していてそれは多かれ少なかれ世界中の殆どの男性に当てはまる気がする。頭が堅いというか融通が効かないというか自分が一番だと思ってる。そういう男性性は女性も持っているが男性社会の中では女性は自分の「マッチョ」を出すことは普通はしないしできない。

ドーラは服選びの際も夫の意見通りにしていたんだろう。高いけれど一番気に入った花柄のワンピースを買って身に付けた彼女は「私達=夫と私」でなく「私=自分」の道を歩むことにした。その彼女の思いを息子のアンドレアはワンピースを見てすぐ分かった。母親は自分の側に居てくれる人だと知っていたから。親になるのは簡単でも親であるのは難しい。でも親も子どもだった頃があって親や叔父叔母や祖父母に愛されていた。母親みたいにはなりたくない、は娘がよく思う定番だ。女性は人間に目を向ける傾向が強いから過去のことをよく思い出して反芻する方だと思う。前にも進むが後ろもよく振り返る。臆病なのでなくて、どこから自分は来てどんな経験をして今に至り、自分が子どもだった時の目から見た親や祖父母の人生をちょっと参考にしながら自分のこれからの人生を思い描く能力があるんじゃないかと思う。

空港でにこやかに両親に手を振ってスペインへ向かうフランチェスカを見て、同じように空港のゲートのあちらへ夢と期待で胸膨らませて海外に向かった昔を思い出した。親はさびしそうな顔をしていたのかも知れないがまるで気にかけなかった。どれだけ親が自分を気にかけ心配してくれたかは、何通も来たエアメールやたまの国際電話で後に知ることになったけれど。家族は鬱陶しいけれど繋がっていて先に行く。子どもの成長は親を励まし親の命があと数年であったとしても生きる力を与えてくれる。胸がきりきりと痛くなる映画だった。見てよかった。

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talisman

3.54家族

2022年8月29日
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鑑賞方法:試写会

2022年8月29日
映画 #3つの鍵 (2021年)鑑賞

1つのアパートに住む3組の家族が抱えるそれぞれの闇

妄執、誘惑、孤独、妄想と不穏な流れが同時並行に起こっていますが、それを上手く一つの作品に仕上げています

そして、ラストの希望が救われます

@FansVoiceJP さん試写会ありがとうございます

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とし

3.5ナンニ・モレッティ監督による群像劇

2022年8月29日
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鑑賞方法:試写会

オンライン試写会にて鑑賞。

冒頭、暴走する自動車が蛇行運転をして女性を凄いスピードで轢いた挙句、家に突っ込むという驚きの事件から始まる。なんと衝撃的なオープニング!
そして、自動車が突っ込んだ家がアパートであり、そこに住む3組の家族の愛情・苦痛・断絶などを描きながら、それぞれの「家族」の閉塞感だけでなく、「家族どうしが繋がるか?」と思えば「コミュニティの機能不全」も描いた見事な映画であった。

ただ、そうした3つのドラマを描きながらも、息子のことを思い続ける母親の愛情あふれる姿、「幼かった娘に悪いことは起こらなかったのか?」と心配し続ける父親、出稼ぎ夫が不在の中で産んだ娘を育てようとする精神不安定な母親など、いろんな人物が描かれる群像劇となっており、「よく、これだけの出演者を丁寧に描きながら、5年、10年に亘る大河ドラマ的な映画を構築したものだ…」と思わされる。

そして、誰もが「必死」に生きているからこそ、その必死さを追い詰めた結果「極端な行動」を取る人もいて、起伏に富んだドラマであった。

エピソードが盛りだくさんなので、それらを記すのは困難だが、自ら出演もしているナンニ・モレッティ監督、この映画を観終わった時には「希望」を与えてくれるような気持ちだったというのが伝わって来た。

ただ、登場人物がやたらと多く、時間の飛躍もあったりして、全体的に散漫な印象を受ける映画に見えてしまったのは惜しい気がした。
群像劇なので已む無しなのかも知れないが、何らかの感動させてくれるところも欲しかったと思う。

<映倫No.49225>

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たいちぃ