TITANE チタンのレビュー・感想・評価
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ギリシャ神話的な悪い夢
共感出来る事もないし終始エグい感じで進んでいくのに、何故か満足感に包まれた時間をエンドロールの間過ごしていた。
自ら勧める事はないだろうけれど、「そういえばアレ興味あるんだよねぇ。」と言われたら、「体験するのも一興やね♪エグいけども。」と言うだろうな。私は好きでした。あんまり大きな声では言わないようにするけども(笑)。
原子番号22であり、(ギリシャ神話では)地球最初の人であるタイタン。そんな事をボンヤリ考えていると、何となくラストもしっくり来るような、気がしましたね(たぶん)。
見る人を選ぶ作品
最初はエログロで見る人を選ぶ作品という印象でした。
グロシーンは目を覆いたくなるほどだったので、目をつむりながら音声のみで楽しみ、後半は歪んだ愛と依存や執着で、いつ正体がばれるのか、いやもう既にばれているのか?と考えながらじっくり見ることができました。
最初のグロシーンで途中で抜け出そうかと何度も考えましたが、話が進むにつれ目が離せなくなり最後は(行為シーンが車とだったので)いったい何が生まれるのかと最後の数分は赤子をじっくりみたりと、意外にも楽しめて少しびっくりしました。
フランス映画らしい猟奇的な変態な世界
彼女は成人してブギーマンの様に訳も無く無計画に殺人を繰り返し逃げ場所を求めてか?男装して息子を探してるおっさんの家に潜入しそこでの新たな生活が!
しかし消防は公務員フランスでは偽名で性別をごまかしてだれでも雇うのか?試験や研修もあるだろうけどおっさんが独自で採用?女で偽者と承知の上で変態生活は続く
この年齢まではどの様に過ごしたのか?自宅で観るならAVの様に深夜に一人でひっそり観るのにお勧めのカオス映画!
なんかすごいものを観れるかもしれない、という期待
モーター、交通事故、手術、退院した少女、頭の傷、車に擦り寄ってキス、タイトル。成長した少女か、頭の傷。もうオープニングから引き込まれてしまう。
描写がなかなか痛々しく、画面から目を離したいが離すことができない。
逃亡するまでの前半は犯罪物みたいでテンポもよく引き込まれたが、キリスト教的なものもギリシャ神話もDNAに刷り込まれていない身にとっては、後半は少し置いていかれたか。見せたいのは後半なのだろうが。
チラチラとレビューをみて、なんかすごいものをみれるかもしれない、と期待して観に行ったので、ハードルを上げすぎてた。
平日の昼間の割に結構観客入ってた。みんな怖いもの見たさなんだな。
内容とは関係ないが、食べ物美味しくなさそうだし、街は汚いし、男はバカばっかりだし、今の若い人たちはフランスへの憧れなんてないだろうな。
天井桟敷の人々やパリのアメリカ人やアメリや、、、
高貴でお洒落でロマンチックで、みんなが憧れていたフランスが懐かしいな。
ここで終わるのか
面白いけど、だから何なのかっていう話なの。
監督の前作が《RAW〜少女のめざめ〜》と知って「それ系の映画かあ」と思うだけど、それ系ってなに系だろ。
主人公は頭にチタンを埋め込まれたおかげで、金属と愛し合うことができるようになったんだよね。
それで金属と人間のハーフを産むんだけど、それがどうしたのか。
転がり込んだお父さんはゲイだよね。それで近親相姦願望があるのかな。職場の若い人がパートナーの立場を奪われたから怒るっていう。
良く分からなかったけど、観てて飽きなかったらいいかな。
パルムドール?これ、理解しないといけません?
一体、何をつくりたくて、何を評価したいんでしょうか?
これを理解しないといけないんでしょうか?
パルムドール?
前提として、何らかの感動や共感は必要なのではないでしょうか?
前半の連続殺人と、後半の息子妄想、そして、車と人間の間に子供が生まれたんですか?何か、関連性があったんですかね。
ジュリア・デュクルノー監督ですね。
了解しました。おめでとうございます。
ふとよそ見をしたら現実を見失った
多量の疑問符をチタンの一言で済ませた作品。
過去に交通事故にあった精神が病んでいる女が主人公。
その女が出会った消防士の男もどこかがおかしい。
話が進むにつれて現実から乖離していく。
自由なアート作品で、良くも悪くもカオス。エログロあり。
良い点
・くのいちっぽい
・沈黙は金
悪い点
・顔をしかめた制作陣もいるだろう
その他点
・女が聖なる犯罪者君に似ている気がする
思ってたのと違った…
フランス的なお洒落な感じを想像してたら
全然ホラーじゃん‼️
始まって4~50分位、
エロじゃない場面は全部見れなかった🙈× × × 。
途中退場を考えたほど、キツかった。
彼女の心の闇(病み)が深すぎて
何故そんな人殺しするの〜??
理解に苦しみます。
拾ってくれたお父さんが居て良かったね、、、
そしてアレクシアの消防車でのダンスが
とても素敵でした。
下で見てる輩達は引きまくってたけど💧
それ以外は、もう観てて疲れました🥺❤️🩹
オートクチュールと観る順番間違えたな😿
これぞ変態フランス映画
フランス映画は基本的に説明なし、つじつま合わせる気なし、オチがあるようなないような、ギャグはだいたいスベるのを見せたい感じ、どこかに愛の物語、というイメージですが、そこにグロが加わったような映画です。女性の裸がたくさん出てくるので、フランス映画好きで無ければデートにはオススメできません。ホラー映画ってわけでもない。強いていえばファンタジーですかね。
前半は痛々しい表現が多いですが、後半は疑似親子が愛を紡ぐ世にも不思議な物語です。途中からこのまま幸せになってくれないかなーって願いながら見ていました。
子を失い、妻を失ったマッチョな世界で生きてきた男の成れの果てみたいなものを見せられますが、終わってみるとなかなかどうしていい親父です。
好きかと言われると個人的にはあんまりですが、そもそもフランス映画をあまり観ていないので、フランス映画好きならめちゃくちゃおもしろい文脈があるのかもしれない。
マカレナ♪
観終った感想は「何じゃ、こりゃ!」
前作の「RAW」もかなりの一品だったが、今作は何でこんな話思いつくの!?っていう珍作
しかし、話が想像を超えてくるので退屈はしない(好きか嫌いかの作品)
前半で「復讐するは我にあり」の榎津の如くどんどん人を殺していき、中盤以降はカール・ゴッチみたいな男の家に潜り込む(ステロイドを尻に打つ男)
多目的トイレで己の○○を打ち付けるシーン等引く人もいるだろうが、個人的には楽しめた
クローネンバーグ作品が好きな人にははまるんでは!?
多様性の極致
刺激的な映像に隠れているが、暗喩的にダイバーシティの問題を描いていると感じた。表現はぶっ飛んでいながら、サスペンス、ホラー、ヒューマンドラマなど見応えのある映画的要素が十分にあってとてもよい。最後の最後まで、どんな子供が?と釘付けだった。
頭のチタンプレートはニューロダイバーシティ(あるいはダイバーシティを排除し矯正しようとするもの)の象徴だろう。さらにLGBTPZN を超える対物性愛(私は対物性愛はNの広義だと思っているのだが)の表現も多様性の極致でとても先進的だ。
ぶっ飛んだ要素を除いていくと、今のリアルな世界にあるマイノリティの抑圧と、それに対する悲しみと闘いが見える。そういったセンシティブなものを表現しながら映画としてセンセーショナルで面白い。それが素晴らしい。
吐き気を催すほどの不条理と狂気を超えた愛と
前提として
・予告は観てない
・ジュリア・デュクルノー監督の作品は未視聴
1シーン1シーンが絵になり、アレクシアはあまり言葉に出しませんが、感情がしっかりと伝わってきます。自分を大事にせず、他人を愛そうとすると殺人衝動に駆られてしまう。感情が伝わるのに、理解ができない気持ち悪さ。観ていて精神的に蝕まれていくような感覚があり、吐き気を覚えるほどでした。
自分を傷つけるシーンも色々あるのですが、非常に痛々しい。痛いのに最後までやり遂げようとする。それは強い意志などではなく、常人なら持っている何かが欠けているからだと感じました。
社会常識を持っているように見えて、所々頭のネジが外れている行動。アレクシアだけかと思いきや、ここにヴィンセントが現れます。彼も別の方向で狂っている。この二人の間に愛が生まれていくのか、愛なんてものが分からなくなるほどの狂気に満ちていくのか。
アレクシアの父親は、娘に対しての愛情がない描写がされるのですが、なぜか常人に見えてしまいました。
なんというか、「価値観をぶっ壊された映画」といった感じです。
全く詳しくないのですが、実はLGBTQ+や神話などがモチーフにあるのではないかと考えてます。
性別や常識を超えたものは神話になるのかもしれません。
サイコパスな展開
先が読めないので、目が離せなかった。
設定はぶっ飛んでるので、前衛的現代アート作品みたいな感覚。
考えるんじゃない、すべて衝動なのだ!
レーティングは18禁でも良かったんじゃないかと思うけど15+禁なのが一番の謎かも。
常識外の愛の形
観ていてこんなに顔をしかめてしまう作品は初めて。
最初から不快感がフルスロットル、そして痛々しい。すごいなぁこれどう話展開していくんだろうと思ったら…
自分のちっぽけな常識から外れに外れ、あまりに歪な愛の物語に理解を放棄するしかない。
こんなに興奮しないSEXシーンは初めてだった。
そして訪れるラストはハッピーエンドに感じるから恐ろしい。
一体何を観ていたんだろう。
個人的には前半の暴力描写モリモリ展開がもう少し続いてくれてもよかったかなぁ。
今年最大級の衝撃作でした。
狂気が人間を支配し、痛みや苦しみを産み出す。
狂気でしか人間は何も産まないのかもしれない。
痛みや苦しみの中からしか希望を見出すことができない人間への啓示のようにも皮肉のようにも受け取れる作品。
今も世界は狂気のロシア人一人に翻弄されている。行き着く先に何が産まれるか?
問題は…
予測不能な謎展開の果てに待ち受ける、なんとなく予測ついたような着地…
しかし、チタンそんな関係なかったような…
というのが現してる如く、制作側は関係性を考えてるんだろうけど、ちゃんと表現されてないから唐突にしか見えないのが問題では…?
痛そう、とかいうところは良く伝わってきたけど。
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