「チャラチャラストーリーなのだが映像良し音楽良しのナイス娯楽作品」レッド・ロケット いけいさんの映画レビュー(感想・評価)
チャラチャラストーリーなのだが映像良し音楽良しのナイス娯楽作品
ショーン・ベイカー監督作品に興味があり鑑賞。
終始目が離せないイカれた展開に、なんだこの面白さは!期待以上のデキに大満足。
オープニングの懐かしのNSYNC「Bye Bye Bye」でいきなりテンション爆上がり。バスの中で居眠りしていた主人公マイキーが、音楽のテンポに合わせて目を覚ますシーンなんかは100度観したくなるほどの高センス。ざらついたフィルム映像はタフなアメリカンテイストと好相性。
そして、工業地帯の荒廃感とレトロポップな建物とのハーモニーが、ストロベリーちゃんのなんともいえぬキュートさと、その他登場人物のしょうもないダラダライケイケ感を大いに盛り立てる。特にストロベリーちゃんの弾き語りチックな歌声は結構味があり、カーステで聴きたくなるほど印象的。
とにかくストーリーはチャラチャラだが、映像良し音楽良しで観どころ多い作品。とても濃くてクセ強具合は、個人的にはタランティーノ監督を感じる部分も。
ガンガンに登りつめつつ呆気ないラストシーン、うーんナイス余韻。これはとんだ名作だ。
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