「クズでクソ」レッド・ロケット かばこさんの映画レビュー(感想・評価)
クズでクソ
登場人物が一人残らずクズ。
主人公マイキーのクソなクズっぷりは群を抜いているが、(元?)ポルノ男優という自分の職業に誇りを持っていて、ベテランらしいさすがな知見とノウハウを持ち、常に鍛えて「見せるカラダ」を保つを怠らない現役プロフェッショナルなことに感心していたら、なんかホンモノの方だったらしい。なるほど。
まっとうに働いているのは高校生のストロベリー(めっちゃカワイイビッチ)くらいで、あとは昼間から家にいる無職の皆さん。
アメリカの底辺の、その日暮らしの彼らの堂々たるクズっぷりがたくましく、清々しささえ感じる。カリフォルニアの青い空が妙にしっくりきます。
人々の日常描写だけで面白い映画を撮るって難度が高いと思う。よくまあ、こういう映画を作れるよね。この監督好きかも。
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