「飽きずに観られた」レッド・ロケット JYARIさんの映画レビュー(感想・評価)
飽きずに観られた
『フロリダ・プロジェクト』のショーン・ベイカー監督の最新作。
うん、やっぱり面白い。
若干、長く感じたが、ずっと飽きずに観られた。
追いかけたい監督です。
前作然り、今作も
絶対どこかにいると思えるような
登場人物の造形がうまい。
行ったこともないのだけど、
アメリカのテキサスというところに
ああいう母娘がいると本当に思わせられる。
マイキーもずるいくらいに憎めない
だけど、時折スマートに見えたり。
長くロスにいた分、田舎町に来ると
どこかカリスマ性を帯びて見えるのよな…。
それで周りの人を虜にさせ、
そして不幸にしていくのです…。
レクシーのよれた感じとか、
人生諦めてるあの感じとか、
もうリアルすぎてさ〜。
ロイも絶対どこかにいるでしょ…。
そんで誰かの罪被って謝罪してるでしょ…。
もうさ、
ストロベリーもいつかレクシーになる未来しか見えないしさ。
マイキーはマジでやばい奴ですよ。
第二のレクシー製造機ですよ…。
全体的にふざけたジョークが散りばめられてるから気づかないようになってるけど、本当にシリアスでシビアな現実の連続ですよ、
そして劇場から出た後も、
どこかにいるレクシーのことを想うのです…。
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