パリ13区のレビュー・感想・評価
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忘れていた青春の輝き
ストーリーは、3人の若者の目的地が見えない虚しい迷走を描いていく。苦しんだ挙句、ラストでキラキラとした宝石を見出す。
ノラは、女性のパートナーを見つけ、カミーユは、ようやくエミリーに告白する。エミリーがインターフォンに出ると、カミーユが、「Je t'aime」と一言。インターフォンを切ったエミリーの弾けんばかりの笑顔に、それまでのすべての苦悩が報われたような気がした。若さは素晴らしい。フランス万歳!
最初のデートにはやめとけ。
お洒落なパリの映画だから好きな女の子誘って見に行くと気まづいです、やりまくりです。
元ネタは日系米国人の3本のグラフィックノベルを合体させた物らしい。脚本に有名女性監督セリーヌシアマ入ってるせいだろうか女性の台詞が繊細で自然。
冒頭のシーンでガッツリ掴まれた、実に上手い。
今の時代カムセックスや、マッチングアプリなんかを駆使している若い子達がどうやって真実の愛に辿り着くのかに興味があったと監督のインタビューにあった。
エロくなりすぎないようにモノクロにしたらしいが、、むしろフェティッシュで個人的には萌えました。
男性モテ過ぎ感はたしかにあるが、たぶん複数の話を合成したためだと思う。それがイケメン白人じゃなくて黒人なのが13区なんだろうな。台湾系フランス人役のルーシーチャンがかわいい。
出演者全員脱ぎっぷりが良くて実にカジュアルにSEXする若者像がからっと描かれている、テンポもよい。日本だと何故かウェットになるんだよね、、、少し性に対して後ろめたさがあるからね、、こんなにサラッとならないのかな。日本の実情はどうなっているのだろう?マッチングアプリは本当に皆んなやってるようだが、、。
まあとにかく酷く突き放すタイプの描き方でもないけど、充分都会の孤独感も伝わるし台詞と間で複雑な感情も描けてると思う。日本で作ると、ついつい懐古趣味的な話になっちゃう、今を舞台にしたこんな映画が出来るとよいね。
寂しさを大スクリーンでw
この映画の底にずっとに流れているのは孤独、寂しさ
幸せじゃなくてもいい、寂しくなければって誰かがどこかで言ってた気がするけど何しても孤独を感じてしまうお年頃のパリ人たちの物語
ゴリゴリのミニシアター的な作品を109シネマで観賞
もうちょっとひねりが欲しかったなー
満たされなさを抱えて
カミーユという男性がいて、女性は前半がエミリー、後半が主にノラの話。
彼らは時に恋人、時には友人という関係?
フランスは高校生が「危険な関係」や「ボヴァリー夫人」を読む国なのでセックスに対する考えかたが日本とはだいぶ違う。
登場人物たちにどっぷり感情移入できるというわけではないけれど、気持ちは分かるかな。
みんな自分の話を聞いてもらいたいのね。
うーん😔だから
現代の三十代の男女のモヤモヤ感を、過激な性描写を交えて表現してた。性におおらかなフランスだけに、交わることに抵抗はなく、国籍が異なってもあんなにおおらかにいれることは凄い。ただ、内容が今一つ。だからなに感が残った。フランスには、石田純一みたいな男女が集まって来るのかも✨
パリの空の下、悩める現代人の姿が交錯する
パリ13区に暮らす若者たち(といっても20代から30代)が抱える苦悩や葛藤をモノクロ映像で描く群像劇。主に、3人のストーリーが描かれているため、くるくる変わるシーンが観るものを退屈させずに引き込んでゆく脚本が秀逸。
台湾系フランス人のエミリー、アフリカ系フランス人の高校教師のカミーユ(モテモテ)、
大学に復学するためにパリにやってきた32歳のノラを中心として織りなすストーリーは、多人種、LGBTQ、アルツハイマー、SNSの中傷、マッチングアプリなどというまさに時代を象徴するテーマが点在している。
ノラは金髪のウィッグをつけて学生が企画するパーティに出かけたら元ポルノスターのアンバー・スィート(ウェブカメラを使ったセックスワーカー)だと勘違いされて泣く泣く大学を辞めることに… 。ある日勇気を出して自分と似ているアンバーと話すため、ノラは課金してチャットルームへ。二人の心の距離が、少しずつ縮まっていくところが素敵だった。
舞台はパリだけど、どこの国の若者たちも多かれ少なかれ彼たちと同じような孤独や焦燥感を抱え、愛を求めて生きているのだろう。
大人になるまで
20代から30代は手当たり次第に動いてあちこちに頭ぶつけて痛い思いをする。そして一人であることと孤独の中で山ほど内省する。そういう時期は誰にでも必要でその経験と時間を経て大人になるんだと思う。その舞台が色んな人が住んで生きている地域であるのがとても良かった。身につけてる服も靴も持ち物も普通。雑誌から飛び出たような表層的「パリ」でなくてほっとする。
ノラだけでなくルイーズ=アンバー・スウィートにとってもSkypeで話す相手がどんどん大切な存在になっていく。エミリーとカミーユはセカセカとスマホで罵りあいつつ、ママとおばあちゃんの喪失が二人を結びつける。
セリーヌ・シアマが関わる映画に今のところハズレなし!彼女の写真、wikiで見ると溌剌としていて知的でパワフル。このサイトの彼女の写真替えてくれたらいいのにな。
男は置いてきぼり
この男性監督の作品は初。
脚本には燃える女の肖像のセリーヌ・シアマとさらに若い女流脚本家のレア・ミシウスを加えてきている。
セリーヌ・シアマの世界が理解し難いせいか、難しかった。
ノエミ・メルランで、R18なんで、期待したけど・・・・R15ぐらいな感じ。
台湾の子エミリーはなかなか魅力的で、主役扱いだったけど、カットによっては、石野よう子にすごく似て見えて、バカ殿を思い出していました。
高校教師から不動産屋になるアフリカ系の男(マキタ)の描かれ方が薄めで、このドラマでの役割がよくわからなかった。
大学に32歳で復学するノラは元不動産会社勤めだった。
内装の仕事で出くわした高校の教え子は大学ではノラといっしょだったような。とすれば、とてもバツが悪いシーン。
パリ13区の世間はとても狭い。
元ポルノスターの延長課金頻発からのダイレクトメールを教えてもらって、長時間チャットする流れは、互いに興味があって共感して行くということだけど、最後までプラトニック?セリーヌ・シアマのそこんところの機微が鈍いオイラにはわかりにくい。実はセックス産業で働く女性の方がピュアなんですよと言いたいのか?単なる出会いなのか?
ノエミ・メルラン扮する元OLのノラは業界でいろいろあって辞めて復学したわけですよね。男性とのノーマルなセックスに違和感がある様子だったけど、実は同性愛であることを元ポルノスターとのやり取りを通して自覚するに至ったという話?
私の不動産会社(とくに大手)に対する印象(先入観)もありますが、OLさんはかなり発展家が多く、アブノーマルなセックスに慣れ過ぎたノラはちゃんとしようと復学したけど、大学でも噂になっていられなくなって、元の業界に戻った話にも思えてしまうほど、ノエミ・メルランがエッチなもので、全然わかりませんでした。
コールセンターとかルームシェアとか単に金銭的に大変苦労しているミレニアル世代の話だけじゃないんだろうけど。
誰かさん、教えてください❗
ディストピア?フランスの現実
先日公開された「ガガーリン」でも書いたが、ここまでパリは移民の町になっているのか。「オートクチュール」でも主人公は移民の娘だったし。本作も、移民2世?のボーイミーツガール。そして決定的に孤独であることに病んでいる(純粋なる)二人のフランス女性の描写。マクロンが再選され、ペロシが敗退する現実。グローバリズムの進んだ結末が、ユートビアなのだろうか。僕は、否定せざるを得ない。この地は、誰のものなのか!?
音と映像の合わせ方がうますぎる!
良かったところ:
1.音と映像の合わせ方がうまかった。 きっと編集が上手いからだ!音楽のチョイスも映像と合ってる!
2.微妙なロングテイクが映画の味を出している!個性が出てるかな?
3.オープニングのクレジットがかっこよかった。
フランス語の勉強で観たがまだビギナーレベルなのでわからないところがたくさんあったが発音の仕方がクリアに聞こえたので発音の勉強にもなった。
俳優さんも可愛かったりかっこよかったりしたので演技も上手くできていたのがいいなて思った。
エロチックだと聞いていただがそんなにエロチックではなかったのが少し期待はずれ?
ロマンチックなシーンが今時の映画なのに白黒の映画でよく描かれていて面白かった。
(白黒映画だと照明のコントラストととか出すの難しいのになぁって思ったけど、シンプルで綺麗な絵だった)
わたしもこの映画みたいに撮りたいなと思った。
ただ心残りがあるのは、主人公のおばあちゃんが亡くなる時のベッドのシーン、なぜ微妙なアングルで早くクローズアップしたのかが気になる。ホラーチックに見せたかったのかなぁ?
以上
奔放なフランス人
台湾系の携帯プランセールスマンの女性と、彼女の家にルームシェアを申し込んだ高校教師の男性と、大学に復学したが若い同級生に馴染めない女性、の3人を軸にした心と身体と友人と家族とというストーリー。
とりあえず身体で繋がってギクシャクしてという関係性とか、皮肉を言い合ったり慰めあったり…。
独りで生きているようで独りで生きていけない若者たちの恋愛の様な共依存の様な関係とか、変わりたい、変わろうとしている姿とか、一応ヒューマンドラマなんだろうけど、結局焦らしに焦らしてそういうことですか…。
オッサンにはついて行けないっす。
普通の男女の愛
愛と性は不可分に結びついているんだけど、性の部分は禁忌になってて恋愛劇の中では十分に描かれてこなかった。でもここはホントは避けては通れない。
本作はその「避けてきた部分」に焦点を当てていて、やっと「普通の男女の愛」が描かれている。
性は人と人を結びつけるとても重要な触媒。それを汚れたものや卑下すべきものにしてはいけない。性の結びつきは愛へと昇華できるのだから。
なぜかエンドタイトルで訳もなく涙がこぼれた。
今まで観たことのない全く新しいタイプのフランス映画多分女性向け
日替わりで男と寝るワケあり中国人女子×軟派でクールを装うも中身は保守系な男子×トラウマ持ちインテリ硬派系女子。以上3名がこの作品の主人公。
どちらかと言えば女性向けの映画です。
男性というほぼ生まれつき保守的な生き物に対し、柔軟性に富むが故に時として謎めいた行動を取る女性という生き物の本質をよく捉えています。
唖然とするほどによく捉えています。
選ぶ側と思っていたはずの男の方が、女に棄てられるし、たまに拾われるようなこともある。
まあざっくり言うとそういう映画です。
ただしそこに人種の違いや文化の違い、パリ13区という独特な場所がもたらすパリピ感をさりげなく織り交ぜてくる。
うまい。
うますぎる。
全体的に中弛みもなく、テンポも非常に良かったです。
まさに今まで観たことのない全く新しいタイプのフランス映画、というべき作品だと思います。
なんせフランス映画が苦手な私が面白かったと思うくらいなので。はい。
あまり、新しいところはない
『パリ13区』と言われると、パリの美しい街並みがたっぷり味わえるかと思ったが、そんなことはない。原題『Le Olympiades』。団地の名前なのでしょうか?高島平のような。『レイニーデイ・イン・ニューヨーク』の様な観光成分はほぼ無い。
人種の多様性があったり、失業していてもそれなりに生きていけるのは、フランスっぽい。
Sexが先で、恋愛が後という話は、別にミレニアム世代とは関係なく。ずっと、取り上げられているテーマ。昭和のロマンポルノだってそういうの有るでしょう。
若者のメディアの使い方だって、ビデオチャットは別に普通のこと。ポケベルを使ったり、伝言ダイアル使ったり、ダイアル0990使ったり、駅の掲示板使ったり、時代に応じて何でもするさ。
昨年公開された、『扉を閉めた女教師』とか『欲しがり奈々ちゃん』の方がよっぽど、ずっと面白かった。何なら、ベッドの周りはアクアリウムで囲うと良いよ。
観光地でないパリの日常
いわゆる我々が知っているパリとは違うパリ。
東京都葛飾区と言ってもわからない、街の構造物。
しかし、美しく撮れている。俳優陣がイキイキしていることが、そういう風に魅せているのかもしれない。
大人になりかけの大人の、交差と、衝突と、交差と、衝突が描かれている。
人物像に深掘りしていないが、共感できるのは、良い脚本があるからだと思う。
皮肉と常識の交流
セックスを交えての交流。
風俗嬢の女神性による心の救済。
人種の多様性。
テンポ良い進行。
白黒映画。
これらが混じって日常を描いているので、感動と表現していいかわからない、共感に心の震えた。
皮肉と常識の掛け合い台詞を良く見たいので、もう一度見に行きたい。
追伸
珍しく二回目を見ました。
初回は、エミリーとカミーユの物語が気になってましたが、二回目はノラとカミーユの物語が印象に残りました。
ノラの聖女性と現実、アンバースィートの現実と聖女性、カミーユの理想と本当の気持ちの軸も楽しめました。
本当に満たされるセックスは…
パリ13区に住む
台湾系フランス人女性のもとに
ルームシェアに来た
アフリカ系フランス人男性との
セックスから始まる人間関係。
セックスに対する価値観や
精神的に得られる満足の個人差。
その先に見え始める新しい自分。
基本的にはハッピーエンドなので
このエンディングの先が本当に満たされる
必ずしもセックスに限定されない
性生活の始まりだと感じました。
なかなかに評価は難しい…
今年117本目(合計391本目/今月(2022年4月度)27本目)。
※ 「劇場版free 後編」もみましたが、こちらにレビュー需要はないと思うので飛ばします。
まず他の方も書いている通り「13区」の「13」の意味は最低限調べていないと本当に???になります(ただ、普通にネットに落ちている範囲です)。
まぁR18というカテゴリなので大半というか6割以上は「大人の営み」なのですが、こちらはモノクロということと、明確な「無理やり」ではないので、そこまで「目のやり場がない」(どうにも目のやり場がない「DAUナターシャ」とは本質的に違う)。
一方で「13区」というのは多民族・人種の区とは呼ばれます。映画内で登場する人物を見ればそれは明らかですね。ただその説明はなく、6割近くは大人の営みがどうだのこうだのという話になる上、映画ってだいたい、物語中盤くらいに何か大きな出来事ができてそれを解決するために立ち上がるというようなものが多いですが、この映画ではそれはなし(まったくないわけではないですが、アクションものでもドラえもんでもないですし…)。
趣旨自体は理解はできるし、R18だから見られる人も限定はされると思うけど「13区」の「13」の意味を正しく理解していないと、描写はそれでもR18といっても俗にいう「成人映画館」の類とも違うレベルで抑えられていますが、DAUナターシャほどに「目のやり場がない」とは言えないとしても「????」という点は避けられないかな、と思います。
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(減点0.8) この「大人の営み」というのは6割くらい占めるのですが、普通だったら自然の「なれいき」でそうなるとか、何とかあると思うのですが、所かまわず(といっても、さすがに場所は選んでますが…)行為を始めるし、その「理由」、換言すれば「大人同士の営み」にも理由はあって、すなわちそれは、実際に子供が欲しいというものが頂点で、結婚した夫婦の愛や、不倫での愛だの色々、そういうものはあるのですが、それらが大半登場しない一方、突然政治思想か何かを話すシーンもあったり(ただ、ここは明確には聞き取れず)、話が飛び飛びです。
せめて「13区」の「13区」の意味すらわからないと、本当にどうしようもないです。
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単調、モノクロだから尚更
感情のぶつけ合い
持論の主張しあい
快楽の求め合い
個人的にはそれ以外は何も感じなかった。
今どき雑多な人種が混じり合うのも珍しくないし・・
パリ13区はこんな族ばかり住んでるわけじゃなかろうに・・
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