「モノクロで浮かび上がる実像」パリ13区 しゅうへいさんの映画レビュー(感想・評価)
モノクロで浮かび上がる実像
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通常スクリーンで鑑賞(字幕)。
ミレニアル世代と云うことは、私(1994年生まれ)と同世代。そんな男女が織り成す群像劇、気になっていました。
敢えてモノクロにしたことで映像が研ぎ澄まされ、登場人物たちの抱える孤独がストレートに伝わって来るようでした。
生々しいセックス描写は芸術的で、とても神々しい…。快楽の後に訪れる虚しさまでも赤裸々に映し出されていました。
快楽によって満たされたはずなのに、何故か心は空っぽのまま…。空洞を埋めるものを探してパリを彷徨う若者たち…
ひと括りに出来ない若者たちの特異な関係性を描きつつ、やはり愛に帰着してしまうのは、人間は常に愛に飢え、求め続けている生き物だからなのかも…。ミレニアル世代とは言え、心の揺れ動きは普遍的なのかもしれないなと思いました。
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