「滑稽で美しい。」パリ13区 セキララな思考。さんの映画レビュー(感想・評価)
滑稽で美しい。
モノクロの映像がとても美しい。
オープニングの街を俯瞰するカメラワークに持ってかれた。
ルーツの違う男女が織り成す愛の物語。
モノクロはただそれだけで美しいが、不要な情報を隠す役割もあるだろう。
登場人物だけに焦点を当てる一つの方法だなと思っている。
ハッピーエンドのカタチはそれぞれ違う、そういうもんだ。
考え方の違いは男女やルーツに関係あったりなかったりするもんだ…という当たり前のことを観ながら考える。
セックスをめぐる価値観が最終的に作中のそれぞれを引き寄せたのだろうか…それも一つの重要な感性なのかもな。
自分の中にない価値観を知る。
理解は難しくとも、そういう人たちがいると知ることができるので映画が好きだと改めて思う。
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