「自分探し」わたしは最悪。 琥珀糖さんの映画レビュー(感想・評価)
自分探し
ユリアはトビッキリ強烈でした。
よく考えると普通の30過ぎ独身女性の、ありふれた日常生活ではないか?
ただユリアを演じるレナーテ・レインズヴェの大胆演技(脱ぎっぷりの良さ)
美貌と愛嬌そしてアッケラカンとした性格。
名匠ヨアキム・トリアーの脚本と人間観察の鋭さ。
親戚・家族(幼い子供たちと老親)の人間動物園。
卓越した描写に「スペシャル感がマックス」であるので錯覚するが、
ユリアは普通の30過ぎの女性のほぼ平凡な選択をするだけなのだ。
医学部に入るも、
「私は肉体より魂が好き」と気づいて、
「心理カウンセラー」を目指して心理学部に編入。
実戦より講義を聞くだけの詰め込み授業に飽き足らない。
そのうちカメラに興味を持つ。
奨学金の殆どをカメラ機材購入に充ててしまう。
そんなこんなで書店員としてアルバイトをしながら
自分探しを続行。
そしてある夜バーで風刺漫画の売れっ子アクセルと知り合い
意気投合。同棲関係になる。
しかし結婚と子供を匂わせられたことにより、気持ちが冷める。
勝手に入り込んだ結婚パーティーで、ワインを飲んでいて、
アイヴィンという体格の良い温和な男性と知り合う。
アクセルを振ってアイヴィンと同居を始める。
結婚前に2人や3人と暮らすなんてごく普通‼️
医学部→心理学部→カメラマン志望、
よくあることです。
じゃあ、どこがこんなに斬新なんでしょうね!!
主人公がトビキリ自由でカッコいいから?
男に依存しないところ?
破天荒なところ!!
カメラはユリアの日常の秘めごとを、堂々と映し出します。
アイヴァンとユリアのおしっこシーン(見せっこ・・・
・・・こんなんお医者さんごっこでも、やるんかいな?)
ユリアのオーラルセックス(日本ならパンティ履いたままだもんね)
ユリアがダンプカーの勢いで過去を振り落として行くのが、
本当に爽快‼️
あなたは最悪でも、最低でもない。
社会にも男にも屈せず、へこたれず、へつらわず、
You are Spccial end Beautiful Person
お久しぶりです。そうですね、この手の映画は、あけすけ映画と名付けましょうかw 劇場で観ていると、網膜を光が通過するのみ、空気の振動が鼓膜を震わすのみになります。配信で観た方がいいですね。それではまた。