「この男の、この愛だけは本物」フラッグ・デイ 父を想う日 ねねこさんの映画レビュー(感想・評価)
この男の、この愛だけは本物
娘を愛する気持ち以外は何一つ信用できない父親と、それでもパパが大好きな娘の話なんだが、このお父さんの破茶滅茶なキャラに観客はイライラもし涙もすることになる。
嘘だらけの彼の人生だけど、娘への愛だけは唯一の本物で真実なので、観ている方もそこに引き込まれて行く。
とにかく先を読む力がなくて行き当たりばったりでお金にルーズで中途半端にモテて良いカッコしいで、けど想像力豊かでアートセンスもあって人生を楽しむセンスがある。
そんなお父さんが引き起こす様々なことに巻き込まれて行く娘だけど、ダメダメな両親を反面教師にか強く賢く育って行く。
娘に認めてもらいたくて、さらに失敗を重ねて行く様は一周まわってなんか可哀想になってきて、この人ほんとは良いパパなのに、と思うと悲しくて涙が出た。
今年映画館で観た最後の映画だったけど、とても良かったので、是非お正月休みにご家族でも観て欲しい。
ダメ男の見本みたいな人だけど、この人の娘への愛は本物。
どんな人にだって大事な人はいるんだなと言うところに少し救いを感じた。
あと、娘への褒め方が好きだったな。
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